ITTピラティスのマットトレーナー養成コース開催中です。
今回は、3名のヨガインストラクターの方々が学びに来てくださいました。
皆様すでに指導のプロでいらっしゃるのに、まさしく「一生懸命」という言葉がしっくりくる感じで学んでくださるので、わたしはそのことに敬意と嬉しさを感じています。
そして、私自身も、このような時間を過ごすことで、多くの気づきを得ることができています。
ほんと偉そうに話していることが、そのままその時の自分の気づきだったり💦
(写真はイメージです)
先日の指導中に感じたことから考えを巡らせたのは「強靭さと精妙さを兼ね備えた身体を導くことについて」。
強靭とは、しなやかで粘り強いさま。
精妙とは、きわめて細かく巧みなこと。
相対するようですが、実は「身体感覚」(特に皮膚や関節・筋などで感じる体性感覚)を高めることで、これらは同時進行で向上させることができるし、それに適しているのがピラティスだと私は考えています。
「身体感覚」をうまく喚起できると、細かく巧みに(精妙に)身体を動かせるようになりますし、そうなると負荷を制御して扱うことが上手くなり、安全に負荷をかけるられるようになりますので、強靭な身体づくりへも導きやすくなります。
これは、お仕事を通じて私がいつも実感していることでもあります。
ピラティスエクササイズを通して、強靭さと精妙さを兼ね備えた身体へとクライアントを導く。
こんな楽しいことに出会えて、本当に幸せです。
ただし、そのようにクライアントを導くには、ある程度の時間が必要。
「身体感覚」の向上には、丁寧に身体と向かう必要があるからです。
そこに、このエクササイズ指導の難しさがあったりします。
まずはクライアントのいる状況を見極め、そこから本人がより良く動けるようになるための、ベクトルの端と端を想定する。
この場合だったら、「精妙さ」のベクトルをどこまで求めるか、「強靭さ」のベクトルをどこまで求めるか。
そして、その決めた端っこのところにクライアントをいきなり連れていこうとしても、うまくいかないし、クライアントもトレーナーもストレスになってしまう。
まずは、ある程度の時間が必要であることをお互い理解すること。
そして、クライアントが「今いるところ」もしくは、「得意とするところ」から始めて、徐々に理想の方向へとベクトルを伸ばしていくこと。
「今いるところ」「得意とするところ」を、まず楽しんでそこから広げていく。
そこを考えられるかが、トレーナーとしての力量。
養成コースでピラティスエクササイズを伝えるなかで、このような観点も加えつつ皆で向上できたら嬉しいなと感じたので、ここに備忘として書いてみました。
今回のコースはあと1ヶ月ほどで終了。
内容濃くお伝えできるよう、私も「一生懸命」頑張ります!
【お知らせ】
- マット・ピラティストレーナー養成 「ITTピラティス研究会」
キネティコスコンテンツを利用したITTマットピラティストレーナー養成コース。
まずはコンテンツにて、事前学習をしていただきます。
(コンテンツはどなたでも購入可能。)
「エッセンシャル・エクササイズ」(EE)
「マット・エクササイズ」(MAT)
上記二部構成で、EEのみの受講も可能です。
基礎機能解剖を確認しつつ、エクササイズの「より良い指導方法」と「なぜ?このエクササイズを使うのか」を探求してまいります。
お申し込みお待ちしております。