2月22日
「ダイエット情報リテラシーを高める基礎講座」を開催しました。
栄養系の講座は初開催。
おかげさまで、とても良い講座を開催することができて嬉しく感じています。
まずは、芦田さんの「確認!食と栄養の基礎知識」の講座。
口から取り入れた食事を代謝し、不要なものを排泄する際に獲得したエネルギーを「栄養」とすると、身長・体重・年齢・性差・身体組成…、または生活環境などが違う個々にベストな食事を考えるには、どのような観点が必要なのか。
厚生労働省と農林水産省の出しているガイドラインの内容を踏まえ、興味深いトピックスも交えながら、わかりやすく解説していただきました。
現在の日本人の食が抱える問題の傾向。
自分自身の食事の見直し。
農林水産省の出しているバランスガイドの活用法。
基本の栄養指導においての目標体重の設定方法と、食の見直しにおける優先順位ついて。
代謝が違う個々が、身体のコンディショニングとの関係性から、食を判断する見方。
生活パターンと食のタイミング。
活動量と食事のバランス。
などなど
1時間半の短い時間の中で、必要な情報を流れよく解説していただいた、芦田さんのプレゼン力は流石でした。
参加した方々も、食と栄養に関する基礎知識を心地よいペースで確認できたようでした。
続いて、藤林医師の「糖尿病・予防医学専門医に聞く!食と体の関係」の講座。
独特の雰囲気でぽそっとおっしゃる言葉が面白く、皆さん終始笑顔で難しい内容にも取り組んでいらっしゃいました。
やはり、個体差を理解すること。
同じことでも立ち位置が違うと見えることがちがってくること。
キーワード「そんな単純ではありません」「貴方で同じことが言えるって、どうしてわかるんですか?」は皆様しっかりお持ち帰りいただいたと思います。^^
エビデンス(証拠)にも質のレベルがあること。
権威ある方が言ったとしても、データーが無い場合は、根拠がなく「個人の感想」に過ぎない可能性があること。
データーがあった場合は、その見方を知っていることが大切。
さらに、科学的に優れている証拠が提出されていても、実はそんなに単純に盲信せず、多角的に捉える必要があること。
科学的に証明され臨床的に意味ある効果があったとしても、それが全ての人に適応できるわけでは無いこと。
なぜ「ガイドライン」を最低限押さえておく必要があるのか。
(参考までにこちら「肥満診療ガイドライン2016」アマゾンで購入できます)
日本における肥満の定義はBMIが25以上。
「肥満=不健康、痩せ=健康」というわけでは決して無い。
肥満と肥満症の区別(この2つを用いるのは、日本の学会のみの考え方ということでした)
10% /年以上の減量は危険。
実は、確実に減量できる(内科的)方法はない。外科的方法は。。。。
などなど
統計学を専門とされる藤林先生から、論文における統計学的数値の見方のイントロダクションも興味深くご紹介いただきながら、このような内容について学びました。
こちら藤林先生のご著書「統計と臨床疫学」
それから、流行時期は過ぎてしいましたが、App Storeから無料ダウンロードできるアプリ「インフルレポート」による研究
また、順天堂大学・電気通信大学との連携で、人工知能系の研究もされているという多忙なスケジュールの中、充実のお話をしてくださった先生にとても感謝しています。
ほんとうに、良いセミナーが開催でき良かったです。(*^◯^*)
お知らせ
ARITE SPACE2018第一弾
「動きの部活」
4月より月1回・全8回コース
動きのリストア(不調なシステムから正常な状態への復元)に役立つコレクティブエクササイズを題材として厳選しました。
各回の内容に則したエクササイズを、構造解剖学・機能解剖学・運動学から分析した後、クライアントの動きを引きだす指導方法について研究します。
詳細はこちら。
*ARITE SPACE 2018(アリテ・スペース)は、YAPFが提供する塾形式の講習会です。
「からだを空間の中で浮いている存在として、身体の在り(あり)、知識の在り(あり)、動きの在り(あり)、そして自分自身の在り(あり)を深めることを大切にし、情報の読解能力(literacy)(リテラシー)と知識の実用化(technology)(テクノロジー)を持つ手(て)を育てる場」という意味を込めました。
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