あなたの動機はどのタイプ？ 動機に関する３つのタイプとは

仕事や勉強に対する「動機」は、人さまざま。従業員や子供たち全員に同じ動機付けを行うと、効果に大きな差が出ます。個人のパーソナリティを形成する内なる動機は、人によって違うからです。あなたはどんなタイプでしょうか？


■高橋俊介さん

慶應義塾大学大学院教授の高橋俊介さんの講演を聴く機会がありました。
高橋さんは、キャリアやマネジメントに関する著書を多く出しており、私は、データに裏づけされた明解な論理展開が好きです。
注目の人の一人です。

会場の東京国際フォーラム



■「動機」は、３つのタイプに分けられる

高橋さんは、人間の「動機」を３つのタイプに分けています。

◇上昇志向・達成志向型

常に高い目標が必要で、目標によって自ら動機付けることができるタイプ。
経営者やリーダーに多い。イチロー選手もこのタイプ。
支配欲、影響欲が強いので、自分の思い通りにならない人を怒鳴りつけたり排除しようとする。

高橋さんは面白ことを言いました。
「このタイプは、やる気のある有能な人が多いです。
でもスターウォーズのダースベイダーになる可能性があります。
とても有能な人が、善と悪のフォースの両方の分岐点に立つ。善に進めばジェダイの騎士、悪に進めば帝国軍のリーダー。
有能なゆえに、大きく転ぶ可能性もあります」
ちなみに××エモンは、このタイプです。


◇対人関係に動機を求めるタイプ

人に感謝されたい、人に親切にしたい、人と仲良くしたい、人を理解したいということに動機を感じるタイプです。
「ただのよい人」になる可能性があるとのこと。


◇プロセス系の動機

新しいアイデアを考えるのが好き、淡々と継続するのが好き、抽象的・概念的なことを考えるのが好き、目標・目的に進むプロセスが好きというタイプ。
「単なるオタク」になる可能性があるとのこと。

みなさんは、どのタイプですか？
部下や子供はどのタイプですか？

分からない？
じゃ、本人に聞いてみるのが一番ですよ。

私は、達成志向２・対人関係２・プロセス系１の配分でしょうか。
複雑系です。


会社の多くが「成果主義」を採用していますが、「上昇志向・達成志向型」の目標管理が多いように思います。
そうすると、「対人関係タイプ」「プロセスタイプ」には、動機付けにはなりませんね。このタイプには、プロセスの品質を評価したり、マイルストーン（中間指標）を評価したり、会社のビジョン達成のための行動面を評価したりなどの工夫が必要ですね。

高橋俊介著「スローキャリア」

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