


今週の始め鶏頭が咲き始めているような気がしたが、
一昨日あたりから残暑厳しい日がぶりかえしているようだ。
ハスの葉を麦わら帽子代わりにして子供の頃を思い出し、
木陰で涼を取りながら夏休みの残りの日を勘定した日々、
井戸の水を飲み額に滴る汗を冷えたタオルで拭うように消えたことを、
帰りの電車の中から夕焼けの少し残る空を見ながら思い出した。
ここ鎌倉では、少しずつ減って行くヨットやウィンドサーフィンの帆や、
赤い夕陽を見ながら帰って行く海水浴客達の姿が、
赤い夕陽に照らされた海からの涼風を感じながらあと少し見られる。
暑かった一日が終わりを国道から振り返る海の景色は、
夕日に赤く照らせられ輝き、別れを告げるのは淋しいだろう。



