八重桜が散り始め、若葉に変り始めていた。
曇り空下、山の上で咲いていた山桜は既に若葉に変わっていた。
山桜と他の木々の見分がつかないほどに若葉を付けていた。
その下の低地で薄桃色に光っている花があった。
春も深まりも10日程で立夏を迎える、
春の深まりを感じながら山桜の下に咲く花を見に行った。
大振りな八重桜の花が若葉に変わらず残っていた。
少し驚きながら見ていると、
他の桜と比べるとやはり艶やかな花だと感じた。
「落書き」 kazekaoru
入学式が行われて二週間経った4月下旬頃の話です。
卒業式が終わってまた会おうと約束から1ヵ月過ぎ、
忙しさにかまけて連絡できずにあせって過ごす日々続いていた。
卒業が終わり気の置けない親友と学校に行き、
卒業式に書いた落書きが人気のない校舎に残っていた。
卒業式が終わって書いた落書きが、ガラス窓に白く浮かび上がりっていた。
どきどきしながら人気な校舎に入ると、部活をやっている後輩の声がした。
「忘れ物を取りにきたんだよな~」、と気の置けない友と話す。
窓ガラスだけではなく、いつか書いたか忘れた机の落書きも残っていた。
卒業式が終わり一息ついて行った学校、
懐かしげに見ているとまだ残っている北風が首筋を撫ぜて行った。
夕暮れまで教室の窓ガラスの前の一時の思い出、
そんな日から一週間もすると入学式行われた。
夕暮れの景色が窓ガラスいっぱいに染まる頃、
学校が始まったらまた会おうと言って別れた。
入学式が終わり早くも二週間を過ぎ、
忙しさにかまけて寝坊もたびたびの日々だった。
ゴールデンウィークも近くなった今頃、
やっと少し余裕ができ電話しようと思っていた。
薄曇りの休日の昼下がり電話が鳴り、
「昨日電話しょうと思っていた」、電話口に言った。
今まで会わなかった時間が飛んで行き、
久し振りの声を聞き懐かしさを感じた。
忙しかった今までの日々がすっ飛び、
落書きを一緒に見た時間までタイムスリップした。
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