深まる秋にトランペット音色が、
谷戸のすみきった青空に響いていく。
煩わしい日々が続いているが、
すみきった青空を見ていると、
それもすっきりした青空の中に消えていく。
コロナ第二波がクラッシュになりそうだが、今日のように天気が良いと嘘のようにも思える。明日も晴れるだろうか、穏やかな日差しだろうかと思う。秋の夕暮れの陽射しを見ていると、時計を見る回数が増えている。時間は24時間と決まっているが、これから恋するものように日差しを求めて行く。
夏の一日の陽ざしは長い、夕暮れの頃に焦燥感を憶え、世界は回転し明日も足早に陽が射しが戻ってくる。明日はよい日になるかと思うと、いやなことがあったらA Change gona comeさ、と僕は思う。そんなことを彼女に話すと、マスクのような無表情な顔になり、「私は自分を誇示するためにたくさんの金を使い、お洒落をすることで自己主張し、よい気持ちなるのよ」、と言った。僕はそんな彼女の活発なところと、時より見せる繊細さが好きだった。僕の前を歩いていたみんなは、暑そうなターコイズブルーの海に向かって走り出した。