上高地へ行ってきました。すごい出会いしました。

11月の3連休は、安曇野スタイル　に行って、クラポさん(我が家のたくさんの家具を作っていただいた）におじゃまするのが楽しみだったのに、

わけのわからん時期に仕事があり、3連休のど真ん中がつぶれる。

Yさんも、私も。

アウトドア派のYさんは、今年もあまりサーフィンにもいけず、キャンプにもいけず、行きたかった上高地にも行けないと不機嫌だ。

日帰りでいってもいいかなと思ったけど、Yさんの風邪をばっちりもらってしまい、とても長野までいけそうにない。早めに寝よう・・・。

Yさんは、それでもやっぱり行きたいと言って出て行った。

しかーーし！！

電話がかかってきた。

「行こうよ」

もうこれは腹をくくろう、と思い、夜中12時すぎに長野に出かける準備をする。

ごっつい不機嫌に。

Yさんにじゃない。

自分の意思を貫けない、自分に、ムカつきながら。私は明日も、山のぼりなのだ。

自分の体調も、自分の時間も、自分で管理しなきゃいけないのに。



日帰りでもやっぱり荷物は巨大。なのに、一番必要なシェル（雨具兼防寒具兼防風具）を忘れる・・。

朝の上高地。頭は風邪でぼーーっとしている。

こないだいった戦場ヶ原のような湿地が広がる。

美しい景色だったけど、急にベラベラとしゃべりたい気分になってきて、くだをまく親父状態の私。

東京の学校の話、大阪時代の話。

「これはおかしいと思うんや、君はどうおもう！」

と、私の周りだけ、居酒屋ののれんとちょうちんが見えるようだった。景色をあまり見ていない。

慣れとはすごいもんで、あんなに人の話を聞いてないと思っていたYさんが、実にすばらしい聞き手に成長してくれた。おかげでしゃべるしゃべる。

しゃべりの私にとってはありがたい話だ。これでストレスの8割方は解消されるだろう。（ほんまか？）

見ていない景色の中から、たまにおっ、と思うきれいな景色が。







実は今、「岳」という漫画にはまっている。

この日本アルプスのあたりが舞台になっている山岳漫画なのだが、その主人公島崎三歩が、その辺にいそうな気がした。

そして花より団子の典型だと思ったが、おいしいもの発見。

「かぼちゃのおやき」

肉まんの皮よりしっかりもっちりしていて、（でもねとねとしていない）
歯ごたえのある皮に、スイートポテトをぎゅっと濃縮した、でも甘すぎない、絶妙な甘さのかぼちゃのあん。（あんか？）


はっ！

上高地＝よくしゃべった　ことの印象が強すぎ、大事なことを書くのを忘れていた。

明神池を折り返し、さて、遊歩道を歩いていたときのこと。

「く・・・くま・・」

とYさん。冗談じゃない。

驚くほどの至近距離に熊発見。Yさんと目が合い、すたこらさっさと逃げていった。

ま・・・・マジでか・・・？？？？

熊は、黒かった。まるまるしていた。ぽにょっ、ぽにょっという感じで逃げていったが、恐ろしくてただ見ているだけしかなかった。


「写真とらなきゃ！」

とYさん。

撮れるかい！！

あ～～～～。初対面ていうかなんていうか・・・。

しばらくは興奮状態。でもこわいし、熊よけの鈴もってないから

とりあえず

ちりんちりんーーー　ちりんちりーーん

と大声で叫びながら帰ってきたのでした。ああこわ！！

上高地ってすごいいいとこでしょ～～って、みんな言うけど、

なんか、ただただいろんな意味ですごいとこ、という印象でした。

ハイヒールの観光客までいるようなとこのすぐそばに、熊でるんだもん。