赤レンガ倉庫の広場を過ぎた先に
レールが・・
「旧横浜港駅プラットホーム」
1911(明治44)年に横浜税関構内の荷扱所として造られ、1920(大正9)年
「横浜港駅」となって東京駅から初の汽船連絡列車が乗り入れました。
列車はその後「岸壁列車」などと呼ばれ親しまれました。
関東大震災後の復興期、1928(昭和3)年当時の花形
外航ターミナルにそって駅のプラットホームが設けられ、
華やかな海外航路時代の最盛期を迎えたのでした。
赤レンガパークの整備に伴い、傷んでいた上屋を復元して
休憩所として保存・再利用されているものです。
その先には、
「旧税関事務所遺構」
1914(大正3)年に建造されたレンガ造り、スレート葺3階建ての
ゴシック様式で、ガス暖房や電気照明が完備した建物でした。
この建物も関東大震災で焼失。復旧されないまま
埋め戻されて荷捌場となっていましたが、整備工事の
際に発見され、現在は花壇として再利用されています。
今は花のシーズンオフで寂しさが目立ちますが、
季節が訪れると、また違う顔を見せてくれるのでしょうね。
横浜の歴史を、ちょっとだけ垣間見たお散歩でした。
14,402歩
美しい赤レンガの2棟の建物が、広場に並んでいます。
「赤レンガ倉庫」は、明治末~大正初期に耐震・耐火構造を
採用した、当時最新鋭の模範倉庫として国により建設され、
横浜港の物流拠点として活躍した歴史的な建造物です。
年月を経て、埠頭の物流機能が他へと移ってゆくなか
1989(平成元)年に倉庫としての用途が廃止されました。
1992(平成4)年 横浜市がこの建物を貴重な文化資産として
保存し、また市民の身近な施設として活用しようと国から取得。
市と民間事業者による改修工事ののち、2002(平成14)年に
新たな商業・文化施設としてオープンしたものです。
1号倉庫
(財) 横浜市芸術文化振興財団が管理・運営しています。
演劇・音楽・舞踊・映画などに適した劇場、ホールなどが
あり、大規模なイベント会場としても利用されています。
2号倉庫
(株) 横浜赤レンガが管理・運営しています。
多くのショップやレストランなどが入った商業施設です。
この赤レンガ倉庫は、
2000年に創設された「ユネスコ文化遺産保全のための
アジア太平洋遺産賞」の優秀賞を受賞したということです。
今年 創建100周年を迎え、現在は年間約500万人が訪れる
という市内有数の、楽しいにぎわいスポットになっています。
海を目の前にして、この広~~い空間が
とにかく気持ちのいい場所です☆
用事を済ませて、公園でちょっとひと休み☆
今日は薄曇りのせいか、ベンチに座っていると
浜風が冷たく感じます。 歩きましょう!
噴水の水もまだ寒々・・
山下公園といえば・・・「氷川丸」ですよね
ベイブリッジも、今日はモヤ~っと・・
「インド水塔」
関東大震災の際に、横浜市がインド商人をはじめとする
外国商人の救済措置を積極的に講じた返礼として、
インド商組合から寄贈されたものだそうです。
ドーム天井には、華麗なモザイク☆
若者に人気の赤レンガ倉庫が見えてきました。
じつは私、まだ一度も行ったことがないんです。
ちょっと覗いてみましょうか~♪
(続)
冷たい雨になりました。
春の女神は、気をもたせるのがお好きらしく・・(笑)
暫くぶりの「花散歩」をお届けしましょう☆ キルタンサス
ユリ科キルタンサス属
南アフリカ原産
冬から春にかけてオレンジ・黄・白色の花が咲きます。
最近、街角で普通に見かけるようになりましたね。
俯き加減の花姿の故か、花言葉は「恥ずかしがり屋」 ユリオプス・ウィルギネス
キク科ユリオプス属
南アフリカ原産
日当たりを好み多湿に弱く、耐寒性があります。
冬~春に小さな黄色の花。 花言葉は「美しい日々」
園芸名「ゴールデン・クラッカー」の方が馴染み深いですね。
クモマグサ(雲間草)
ユキノシタ科ユキノシタ属
日本固有種
高山帯の日当たりの良い岩場などに自生します。
花は4~7月頃に咲くのですが・・・園芸種だからですね?
フクジュソウ(福寿草)
キンポウゲ科フクジュソウ属
東アジア原産
別名:ガンジツソウ(元日草)
旧暦の正月頃に開花するところから、この別名。
根は、強心・利尿の漢方薬として用いられます。
花言葉は「思い出・祝福」
「 何も無き 床に置きけり 福寿草 」 虚子 マンサク(満作)
マンサク科マンサク属
日本固有種
まず花が咲きあとから葉が出るので、「まず咲く」からこの名とか?
「シナマンサク(支那満作)」との違いがよく分からないのですが・・
花言葉は「霊感・貞節」
「 まんさくの 花咲き土の 色うごく 」 小田倉白流子ベニマンサク(紅満作)
マンサク科マルバノキ属
別名:マルバノキ(丸葉の木)
単純に「マンサクの色違い」だと思っていましたが、
属名が違うし、調べたら秋の紅葉の頃咲くらしいのに
3月の今、咲いているし・・・??
カナメモチ(要黐)
バラ科カナメモチ属
普通は初夏の頃に花が咲きますが・・・何故か今。
芽吹きの頃、新芽が鮮やかな赤色をしていることから
別名:アカメモチ(赤芽黐)
「 灰色に 埃かかれる かなめ垣 うるほふ雨に 矢来を通る」 木下利玄 カルーナ
ツツジ科カルーナ属
ヨーロッパ・シベリア原産
別名:ギョリュウモドキ(御柳擬き)
これは「カルーナ・サンライズ」という園芸種だそうです。
葉は緑色や黄色もあるとか。初夏に白~紅色の花。
クチナシ(梔子)
アカネ科クチナシ属
実は熟しても開かないので「口無し」。 碁盤の足は
この実を模っていて「口出し無用」という意味だそうです。
この種子は、黄色の染料になります。
我が家でも、暮れのきんとん作りには欠かせません。
「 耳成の 山の梔子 えてしがな 思ひの色の 下染めにせむ」 古今和歌集 ソテツ(蘇鉄)
ソテツ科ソテツ属
雌雄異株
6~8月に花が咲き、秋に実が赤く熟します。
木が枯れそうな時、鉄釘を打ち込めば回復し
元気になるというので、この名。(ホント?)
冬に逆戻りしたような、寒~い一日でした
明日は晴れて暖かくなるかな・・・
「称名寺市民の森入口」の標がある所から
思ったより急な階段を上って行くと
「百観音」
秩父観音巡りの石像がたくさん建っています。
此処にお参りすれば、秩父巡礼と同じご利益が授かる
のかな。 昭和10年ごろに建てられたもののようです。
少し先に、今度は西国巡礼の・・
更に上って行くと、左右に大小の石柱。
右の石柱には「海中出現観世音」。 横に「昭和10年」の銘。
左の小さい方には「経塚」。
「観音広場」
特に説明書きはありません・・
広場を過ぎ、更に階段が続きます。
入口から15分ほどで「八角堂広場」に到着。
金沢山の山頂(標高76m)です。
「八角堂」
1935(昭和10)年 実時公660年記念法要に合わせて
建立され、海中から出現した長浜観音が祀られました。
さっきの石柱にあった観音さまのことですね。
現在 観音像は称名寺本堂に安置されているとか。
「昭和10年」のこの年に、一帯の整備がいろいろとなされたようです。
此処からの眺望は、なかなか
東京湾に八景島の三角屋根、造船所、夏島、遠く房総半島の大パノラマ!
反対側には西柴の住宅地が広がり、右の方にベイブリッジも見えます。
その先も下ったり、また上ったり、勾配のある山道が続きます。
山頂を過ぎた辺りからは、歩いている人がめっきり少なくなりました。
山頂からお寺の方へ下る道もありましたからね・・
きちんとした山装備で上ってくる男性に出会いました。
本格登山に備えてのエクササイズでしょうか。
「お気をつけて」と、声を掛けてゆかれました☆
「実時公廟所」
囲いの中の中央の宝筐印塔が、金沢文庫の礎を築いた
北条実時公(1224-1276)のお墓。左右に並ぶ五輪塔は
一門のお墓だといわれています。 江戸時代に此処の
修理をした際、素焼の壷の類が出土したといいます。
あとは、木立の中の道をどんどん下り
広い草地に出ました。 ゴ~ル
称名寺境内の右側にある此処は、現在地に移転する前に
「金沢文庫」が建てられていた場所だということです。
称名寺の裏山を時計回りにぐるりと半周する、約1.5kmのコース。
アップダウンはありますが、道標が整備され分かりやすい道でした。
今日1日で、11,535歩
「運慶」展の人混みから解放され、ホッとひと息☆
隣接する称名寺の美しい庭園で、少し休憩しましょう。
こちらの仁王像も、運慶の作だといわれています。
「金澤山 称名寺」
真言律宗の別格本山です。
お寺については、以前ご紹介したので省略しますね。
阿字ヶ池の中に、たおやかな女性の立ち姿のような石が・・
「美女石」
古くから「金沢四石※」といわれる名石に数えられているもので、
「美女石 姥石」として江戸初期より多くの絵図にあるそうです。
その昔、池に落ちた姫君が助けようとした乳母と共に溺れて
石になったとも、二人の供養のため立てられたとも伝わります。
※「金沢四石」=美女石・姥石・福石(琵琶島)・飛石(金龍院)
美女石と向かい合うように立っていたという「姥石」は、いつしか
見えなくなり、池を改修した際にも泥の中に見当たらなかったとか。
お寺の裏山は
ハイキングコースになっています。
お天気の良くない日や、ひと気のない時は歩きたくないけれど
今日はピーカンだし、人も歩いていそうなので
久しぶりに、ちょっとひと歩きしてこようと思いまーす!
では
(続)
まだ日にちがあるから、そのうちに・・と思っているうちに
気が付けば今週末で終わってしまいます。 大変だ~!
というので、今日やっと行ってきました。
トンネルの向こうにあるのが、
横浜・金沢区にある「称名寺」に隣接する
県立「金沢文庫」です。
説明板によると;
「金沢文庫」は、鎌倉北条氏の分家である金沢北条氏の実時・
顕時・貞時の3代に収集された和漢書を収めた倉庫でしたが、
鎌倉幕府滅亡後は主を失い、それらの大半は歴代の
権力者達に持ち出され、四散してしまいました。
現在の「金沢文庫」は1930(昭和5)年に建設され、金沢北条氏の
菩提寺である「称名寺」に伝来する美術工芸品・古書・古文書など
約2万点を収蔵する博物館として、さまざまな展示を行っています。
「運慶 中世密教と鎌倉幕府」展
2007(平成19)年に、称名寺塔頭 光明院の「大威徳明王像」が運慶の
作であると判明したことに関連し、県立金沢文庫80年特別展として
数少ない運慶の仏像7体が一堂に会するところとなったものです。
国宝「大日如来坐像」
1176(安元2)年 運慶作
奈良・円成寺 所蔵
ほぼ等身大といわれる大きな像です。
20代前半に11ヶ月をかけて制作し、
運慶が初めて世に出た作品といわれます。
重文「大威徳明王像」
1216(建保4)年 運慶作
神奈川・光明院 所蔵
20cmほどの小さな像。 腕・顔の欠損が残念ですね・・
像内の文書から、運慶が源頼家・実朝の養育係 大弐局の
ために大日如来・愛染明王・大威徳明王の3体を作ったと
確認されたそうです。あとの2体の所在は、今も不明とか。
運慶最晩年の作といわれています。
重文「厨子入大日如来坐像」
鎌倉初期の作
栃木・光得寺 所蔵
重文「帝釈天立像」
1201(正治3)年頃 伝運慶・湛慶作
愛知・滝山寺 所蔵
1m余の彩色の像で、衣の襞が美しく表現されています。
源頼朝のいとこで滝山寺の住職になった寛伝上人が
頼朝の3回忌追善供養のために、聖観音・梵天・
帝釈天の三尊立像を作らせたと伝わっています。
重文「大日如来坐像」
鎌倉初期の作
東京・真如苑 所蔵
60cm余の像で、運慶作の可能性が高いといわれています。
2008(平成20)年、NYクリスティーズ・オークションに出品され
三越が約14億円で落札したことで話題を呼びましたね。
今回、‘猫’の第一の目的はこの仏像を見ることでした。
勝手に、もっと大きな像を想像していたので
少し意外でしたが、とても良い仏像でしたよ。
海外に流出しなくて、本当に良かったです!
でも・・
これが14億って・・・やっぱり変だよ
と、思ったのは‘猫’だけ?
貴重な3体の大日如来坐像が揃ったのは、今回が初めて
だそうで、そのほかにも像内に納められた経・古文書や
像に付けられた装飾品など、いろいろな展示がありました。
展示内容はこちらを・・
(仏像の画像はこちらより拝借しました)
「三崎銀座商店街」は、古い建物と新しい建物が
仲良く軒を並べて、独特な雰囲気があります。
趣向を凝らした個性的な看板建築☆
こんなのや・・
こんなの・・
これは何のデザインかな?
ネクタイ・・ いや、タオル掛けのタオルにも・・
何か楽しい~♪
だいぶ年季が入ってますね
このレトロ感・・
以前にもご紹介しましたが、
三崎には、土蔵造りの建物がたくさんあります。
屋根の上に・・守り神?
こちら老舗のまぐろ屋さんは
いつ見ても惚れ惚れする重厚な蔵作り☆
三崎まで来たので、「三崎昭和館」にもまた寄ってみました。
懐かしいもの、見たことないもの・・昭和の匂いがします。
「水デヌレバ イロイロナ色ガデル 不思議ナ絵手本」
絵本や少女雑誌
木製玩具
「すごろく」かな?
奥の座敷には・・ わ~☆
これは、昭和初期のお雛さまだそうです。
女の子が好きなものがいっぱい!
いくつになっても、お雛さまはいいですねぇ~!
最近 あちらこちらで見られるようになった吊るし雛。
今年はどこでどんな作品が見られるかな?
・・と思っていたところ、
昨日 新聞で記事を見かけたので、早速行ってみました。
こちらの作品は、御歳87歳になられる女性が全部お一人で
5年がかりで作られた、その数何と1800体の吊るし雛です。
病気で入退院を繰り返していた時、気分転換やリハビリにもなるからと
ベッドの上でもできる雛作りを始め、今では1日に5~6体も作られるとか。
古い着物をほどいたと分かる古布で作られたものもあったり
どれも素朴で、1つ1つに温かみが感じられるステキな作品です。
大勢の人達の作品を集めた豪華な展示も素晴らしいですが、
吊るし雛の原点は、きっとこういうものだったのでしょうね☆
この方が、作者の鈴木ミサさん。
(会場のパネル写真)
作品のお人形も、ホラ、似てると思いません?
ほっこりと、とても優しい気持ちになれました
展示は3日まで。
会場は、三浦市・三崎銀座商店街特設ギャラリー
(杉山洋品店 隣)