スニーカー履いて

‘猫’も歩けば・・・今日はどんな出会いが?

三浦半島の鎌倉道 ②

2011-05-11 | 横須賀・三浦


高坂・御林の樹林帯を抜けて、坂を下った所に

吉井山 清水院 真福寺

浄土宗の古刹です。
三浦観音第15番御札所
  創建: 1528(享禄元)年
本尊: 阿弥陀如来像

ご本堂は創建当時の建物で、鎧戸のある立派なもので
金具を一切使わない当時の造りをよく残しています。
内部の欄間は安房の彫師 武志伊八が1本のケヤキの
両面を透かし彫りにしたすばらしいものだそうです。
(内部の拝観は出来ず、ザンネン!)

左手高台にある観音堂の聖観音像は、午・丑年にご開帳の秘仏。
幼児を抱いた像でマリア観音とも呼ばれているとか。

境内に「両面地蔵尊」

以前訪れた久比里の宗円寺さんにもありましたね。
こちらのも眼病にご利益があるそうです。



吉井の路傍で見つけた素朴な石塔

いつ頃のものでしょうね・・
こうした出会いも、古道歩きの楽しさです♪



大塚古墳跡
1924(大正13)年に吉井から池田町にかけての山で古墳が発見され、その後
1992(平成4)年の調査までに、計6基(前方後円墳3・円墳3)が発見されています。



復元されている前方後円墳。 土手のように見えますね・・(笑)


古墳群のなかでも、1952(昭和27)年に発掘されたこの1号古墳は
古墳時代後期のもので全長 31.3m。 半島最大の前方後円墳。

内部から直刀・刀子・鏃・須恵器・耳環・ガラス玉などが発掘されたとか。




明神山という低い山に着きました。
入口の立派な石の鳥居をくぐり、雑木林に入って行くと

安房口神社

吉井の鎮守
日本武尊が東征の折に
勝利を祈願したという伝説や
源頼朝も詣でたという話が伝わる、半島最古の神社。

社殿は無く、幅80cm 長さ2m 高さ80cmという露座の
大きな安房石をご神体とする豊作・安産の神様です。
古代の巨石・巨木などの自然崇拝の名残でしょうか。


ご神体を守る狛犬さんは、笑っているようで愛嬌がありますね。
      


東京湾に浮かぶ猿島を遠望しながら
山を下って、大津地区へと向かう途中の路傍に
「馬頭観音」
      
小さな石塔の上に、馬(牛みたい?)の頭。
鼻先が欠けてしまったのが惜しいナ・・



大津諏訪神社

大津の総鎮守
創建: 823(天長元)年
          祭神:建御名方命(タケミナカタノミコト)
以前ご紹介したことがあるので簡単に・・

社殿のすばらしい木彫は、浦賀・西叶神社
彫刻を手がけたあの後藤利兵衛といわれています。


社殿左手の稲荷社前には、ヤブツバキの巨木。
椿は生長が遅いので、こんな太い幹になるには
どれほどの年月を必要とするのでしょう?!



では、境内の白藤の下でちょっとひと休み



(続)





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三浦半島の鎌倉道 ①

2011-05-10 | 横須賀・三浦


鎌倉時代、幕府と関東各地の行政官である豪族との連絡の
ための、いわば行政道路の役割を果たしていた「鎌倉道」。

三浦半島にも、古くからの道筋に沿って半島の中央部と
鎌倉を結ぶ鎌倉道があり、その幹道や支道沿いには半島を
支配していた三浦氏の城山や館が点在していたといいます。



先週末、そんな古道の面影をたずねて
ガイドさんの案内で歩きました。


京急線「京急久里浜」駅からスタート。



まずは、以前ご紹介した「夫婦橋」を渡って「浦賀道」を行きます。

江戸時代に入り、1721(享保6)年 浦賀に奉行所が置かれて以来
嘗ての鎌倉道の道筋が、浦賀道と呼ばれるようになりました。

道は、時代の必要性に応じてルートも規模も少しずつ変化して
いくもの。 鎌倉道もその例外ではなかったのでしょう。


「浦賀港拓道碑」の先で、左の古道へ入って行きます。


高台にある小学校の敷地の斜面に、
高坂(こうざか)貝塚跡

 
説明板によると;
1922(大正11)年に貝塚が発見され、2体の人骨が出土しました。
その後 縄文初期~晩期の土器・石器・貝製や鹿角製の道具・
さまざまな動物の骨などが見つかり、海に近く多様な食物に
恵まれたこの辺りに集落が存在していたことがわかりました。


古道沿いに住宅が並ぶ高坂地区


路傍に庚申塔が並んでいたり・・長閑な集落です
 


天女水の碑
      
漢文が刻まれているようですが、よく見えません・・

説明板によると;
1812(文化9)年 『三浦古尋録』の著者で浦賀の文人
加藤山寿氏がこの碑を建立しました。碑文の内容は;

「高坂の弁天堂の近くの田の間から清水が涌き、日照りにも涸れず
お蔭で一帯は常に豊作だったことから、天女が授けた恵みの水」と。
涌水は浦賀港に注ぎ、舟の運送路としても利用されていたようです。



やがて道は、深い緑の林の中へ入って行きます。

御林(おはやし)」
      
マテバシイなどの常緑広葉樹林が広がっています。
嘗ては江戸幕府の直轄林で、江戸城の火災の際は再建用材が、
また御用船の船材が切り出されたとの記録があるそうです。

ここにも、ひっそりと庚申塔

きれいに清掃され、榊が供えられてありました。

(続)
    


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エクボが・・

2011-05-09 | 雑記


連休直前の日の夜のことでした。

お風呂から出てふと鏡を見たとき・・・発見!
胸に、小さなくぼみが・・

胸のエクボ=乳がん!?
えーっ、  
よりによって この繁忙期に・・・でも、5ヶ月前の健診で
マンモグラフィ検査の結果は「異常なし」だったのだから
もしガンが出来ていても早期のはず。 大丈夫、落ち着こう!


で、
時間のやりくりをつけて、病院へ行きました。
最初に「婦人科」へ行くと 、「外科へ行ってください」・・
「乳腺外科」というのがあるんですねぇ 知らなかった!

そんなこんなで少しバタバタしたけれど、ともかく受診。
再度マンモを撮って・・超音波検査の予約をして、その日は終了。


予約の指定日にまた病院へ行き、今度は超音波検査を受けました。
連休を挟んでいるので、なかなか事がはかどりません・・


で、やっと今日
結果を聞きに三度目の病院へ行ってきました。
結果は・・
「大丈夫、ガンはありませんよ」でした~~

「じゃ、あのくぼみは?」と私
「脂肪の・・」と、笑いながら先生
必ずしも「胸のエクボ=乳がん」ということはないそうです。
引きつれたようなエクボで、しこりがある場合は要注意だと。
勉強になりました~


というわけで、‘猫’のとんでもないGWでした。
自分では終始、結構冷静なつもりだったんですが・・

受診の順番を待つ間に、測ってみた結果は・・
初診の前

今まで見たこともない高い数値!

そして、結果を聞いた後

病院に行くとどうしても緊張してしまうので、まだ少し高いけれど
前のに比べると、だいぶ平常値に近くなっています。


今夜はコレを肴に、トノと乾杯しちゃおかな?(笑)



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三浦・引橋の藤

2011-05-06 | 花散歩


横須賀市内を走るR26(通称 三崎街道)が、R134と重なって
三浦市に入り、久里浜方面からの道と接合する「引橋」の交差点。

三崎へ向かう車の列  


引橋
1512(永正5)年 三浦義同(よしあつ)が、北条早雲の勢力との攻防で
最後の頼みとした新井城の大手、即ち外敵防御の最前線だった所です。

谷間に橋を架け渡し、敵が攻め寄せたときその橋を引き落として
防いだと伝えられており、「引橋」の地名が残っています。


橋の近くに、藤が咲いています。


以前は橋の袂に名物の茶屋が賑わいを見せ、街道を跨いで
見事な藤棚があって遥かに望む富士山とともに、美しい
景観が三浦の名勝のひとつとして知られていたそうです。


付近にあった案内板に、
大正初めの短い期間 三浦三崎に住んだ北原白秋が
俗謡「沿海雑曲」で詠んだ一節が記されてありました。

「茶屋は引橋 藤の花ざかり 娘ざかりは 来て三崎」




これは、白秋ゆかりの藤でしょうか?
そう思って見ると、しみじみ感慨が湧きますね・・





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おぉ!

2011-05-05 | 花散歩


すばらしい藤の花に出会いました☆



風に揺れる花をしばらくボーっと眺めていると
折りよく この家のご主人が出ていらしたので、許可を頂いて

ご主人にお尋ねすると、75年位たっている木だとのことです。
わぁ、‘猫’より長生きだワ・・


50cm以上もあろうかという長~い花房は 
「圧巻!」としか言いようがありません。


いいものを見せていただきました~



もう一箇所
こちらは、公道脇に置かれたベンチに日蔭を作っている藤棚。
      
長さはそれ程ではないけれど、ずっしり重そうなボリューム☆

見れば見るほど藤の花って、なんと美しい形をしているのでしょう。
造形の神様は、なかなかのセンス





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またまた「はなの国」

2011-05-04 | 散策


本日も、「はなの国」までお散歩☆





お気に入りのトチノキの小径は、いつものように静かだけど・・
     


メインロードは、人がいっぱい
さすがゴールデンウィーク!




つばき園に、遅咲きの花が数種類咲いています
愛らしい椿を見つけました☆

「キティ」                     「羽衣」
      
キティ:小輪種の千重咲き。外に向かってほのかな桃色に変化
 羽衣:白に近い淡桃色の大輪八重咲き。花びらが散るタイプの椿



ハーブ園に入ってみました

チャイブが花盛りです

別名:エゾネギ
ユリ科
サラダやスープの風味付け・和食の薬味にするハーブ


ロケット

別名:ルッコラ
アブラナ科
地中海沿岸原産
ゴマのような香りと辛味のある若葉をサラダに。


ラベンダーも咲き始めました



14,267歩




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「鏝絵展」へ

2011-05-02 | 横須賀・三浦


鏝絵については、以前にもご紹介しましたね。

江戸時代 干鰯(ほしか)問屋と廻船問屋でおおいに栄えた浦賀は
土蔵造りが盛んで、左官職人が多く住んでいました。
当時 彼らが
腕をふるった鏝絵が、浦賀の寺などに今でもいくつか残っています。

なかでも西浦賀・川間に住んでいた石川善吉は「三浦の善吉」と
呼ばれ、「伊豆の長八」に比肩する全国的に知られた名人でした。


浦賀行政センターのギャラリーで今、「鏝絵」特別展示が
開催されていると聞いたので、見に行ってきました。



会場には、
鏝絵について説明されたパネルも展示されています。



出品者は、善吉さんの息子 石川梅尾さんに鏝絵の手ほどきを
受けたという 西浦賀在住の現役左官職人 辰巳忠志さん。

長い間鏝絵から遠ざかっていましたが、一昨年梅尾作の鏝絵の
修理を依頼されたことがきっかけで、制作を再開されたのだとか。


許可を頂いたので










(こちらは、近くの浦賀文化センターの展示)


このほか、立体感のある唐獅子や鷹などの作品もありました。
辰巳さんは、これからも作品の制作に意欲を持っておられる
そうなので楽しみです。 展示は5月末まで。

5月末には、鏝絵めぐりと体験実習の講座も用意されていて
現在 浦賀コミュニティセンター分館で参加者募集中とか。



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山藤?

2011-05-01 | 花散歩


散歩の途中、あちらこちらで藤が咲いているのを見かけます。

公園や庭にきれいに設えられた藤棚の藤も、勿論とてもステキだけど
自然の中で、木によじ登って咲いている藤にも捨て難い魅力があります☆


今日の散歩では、
川沿いの道を覆うように咲いている藤に出会いました。

画像がはっき
りしなくてスイマセン! かなり大きな藤のようです。


じつはわりと最近まで、ヤマフジ(山藤)というのは単に山に
生育している藤のことをそう呼ぶものと思っていました・・・ 

房の長いノダフジ(野田藤)に比べて、ヤマフジは房が短く
全体的に丸っこい感じの別種なんだそうですね。

幹のからまり方の右巻きと左巻きの違いでも区別できるらしく・・
(はて、どっちがどうだったっけ?)


遠目ですが、房の感じからこれは・・・ヤマフジ?
      




「わが立てる 向こうの岸の 岩崖に 咲きて静けき 山藤の花」
                           大橋 民平



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