今朝の気温は、我が家の庭の寒暖計は6時に2度でした
市内でもかなりの標高差があります。松本市に近い所は
650m塩尻峠、鳥居峠は1000m前後、我が家は750mで
すから、我が家より高い所は霜が来たかもしれません。
我々国民がよく知らない間に「農業の憲法」と言われる
食料・農業・農村基本法が改正されている
「食料・農業・農村基本法」を25年ぶりに改正する法案
が4月19日に衆議院で自公両党と維新の賛成で通過して
5月7日から参議院での審議が始まっています。
「農政の憲法」と呼ばれる同法の改正は、我々の暮らし
の基盤である農と食をいかに確保していくかを方向づ
ける大事な議論のテーマのはずだが、その割に国民は
ほとんど無関心で、マスコミ各社も視聴率も購読率も
確保できないと見るや、踏み込んだ報道を全くしない。
「国民の理解が深まる議論を」と叫んでいるのは農協
の機関紙=日本農業新聞くらいのもので、このままでは
多くの人々が知らない間に同法の骨抜き化が罷り通って
しまうことになるでしょう。
改正案の最大の問題点は、現行法で中心的な目標とされ
ていた「食料自給率の向上」をこっそりと取り下げよう
としていることです。有事になると日本国民は餓死する。
農水省がコッソリ降ろした「食料自給率向上」の看板
その目標を掲げて25年間取り組んで、現行法制定当時
40%だった自給率が現在38%の微減という無惨な結果
に終わったのは何故なのかの総括や反省をせずに、今回
改正はおかしいのでは???
農水省に限らず官僚達にとっては、誤りを認めてしまえ
ば責任を取らなければならず、それは官僚人生の破滅を
意味することになりますから、彼らはありとあらゆる
屁理屈を捏ねてうやむやの内に方向転換をしてしまおう
と画策している。とはいうものの「食料自給率の向上」
という言葉そのものを消し去ることは出来ず、結局の所
改正案では「食料安全保障の確保」を前面に打ち出し、
その中に「食料自給率の向上」も含まれるーーつまり
食料安全保障の目標がいろいろある中の1つに食料自
給率も入っているという形に収めようとしたのである。
具体的には、現行法では「食料・農業・農村基本計画」
で定めるべき事項の1つとして「食料自給率の目標」
と明記していたのに対し、改正案の第17条では「食料
自給率その他の食料安全保障に関する事項の目標」と
書き換えて、食料自給率を食料安全保障という言葉の
中に吸収してボヤかしてしまおうとしている。
食料自給率の向上は、今まであの手この手で大型予算
を投入してきた結果として、失敗した。その失敗に関
する反省もなく、うやむやにぼやかした今回の「食料
・農業・農村基本法」の改正は農水省と国会は、今の
日本農業の白旗宣言のような法改正です。自分たちの
政策の失敗を反省もせず、農家と国民にそのツケを負
わせて、この先の我々の食糧問題を軽んじている・・
我々ももっと人手不足やも日本農業の自給率向上など
に知恵と工夫をしていかねばならない。なのに、耕作
放棄地は増えていくばかりです。
信州松本空港に行ってみた