毎年3月の中旬になりますと本州最大のヨシ湿原、渡良瀬遊水地のヨシ焼きが 行われますが今年も去年に引き続き中止となりました・・・ 去年の3月11日東日本を襲った大地震の伴う福島原発の、放射性物質の飛散 の為ヨシ焼きの安全性が得られないということです。しかし・・・ ヨシ焼きが行われないという事で遊水地の環境に影響を及ぼし始めています。 古くから遊水地のヨシを刈って、日よけの「よしず」を作っている地元の 生産者は、虫に喰われてしまった、去年のヨシでは材料に使われないという事です 又今年もヨシ焼きが行われなければ、これからの製造に大きな影響が出ると・・・ 地元の産業ばかりでなく、遊水地の生態系にも影響が出始めているという事です 遊水地にはこれまでに約700種の植物が確認されています。そのうち50種は絶滅が 危惧されている植物です。大人の身長を越える枯れたヨシを焼く事によって、樹林化を 防ぎ、地面に陽が当たり貴重な植物たちの芽吹きを助けます。 ヨシ焼きが今年も行われない事で、17日谷中史跡ゾーンを中心に沢山のボランティア が参加し、ヨシを刈り、下草の除去をし植物の発芽生育条件をヨシ焼きと同じ環境に して多くの貴重植物の保全対策をしようという事です。これにより少しでも生態系に 悪影響を及ぼさない事を願うばかりです・・・ 春の風物詩ともいえる壮大な渡良瀬遊水地のヨシ焼きは近在の人ばかりではなく 遠方からもその瞬間を待って朝早くから土手の上に並ぶカメラマンたちも 来年こそはと待っていることでしょう。。。 これは2009年の時に撮った映像です。 |