かみのけ座 NGC4889(NGC4884、C35、楕円銀河)
画像①IR640PROⅡフィルター使用、VGA切り出し
NGC4889は、かみのけ座銀河団(Abel1656、ComaⅠ)の中で、一番明るい視等級11.3等の超巨大楕円銀河。
太陽の質量の約60億倍~370億倍の質量(推定210億倍)を持つブラックホールが中心にあると考えられている。2011年2月までの直接観測で、一番大きいらしい(資料10)。
かみのけ座銀河団は1000個以上の銀河を含んでいるが、中央部はこのNGC4889ともう一つの巨大楕円銀河NGC4874の重力の影響を強く受けているらしい(資料11)。
アスタップによるディープスカイ・アノテーション(画像③)では、Abel1656/ComaⅠ(=かみのけ座銀河団)の文字が見られる。
やっとお隣のかみのけ座銀河団にご挨拶代わりの電視観望ができたが、約3億光年離れた距離は、FMA135+Neptune-CⅡには荷が重く、オレンジの潰れた粒にしか見えない。まあ、宇宙には確かにNGC4889とかみのけ座銀河団が存在していると確認できたので良かったことにしよう。運良くカルドウェルカタログのC35ということで、HSTの写真が存在する。あとはネットでその姿を確認しておく(資料12)。
覚書)残念なことに、観望中は電線のかかりが終わらなかったので、画像④・⑤の右側は写りが薄くなっている。
画像②SharpCapProによるディープスカイ・イメージ・アナテーション、VGA切り出し
画像③アスタップによるプレートソルブ、α,δ grid表示、ディープスカイ・アノテーション、VGA切り出し
画像④ 画像②のトリミングなし
画像⑤ 画像①のトリミングなし
参考資料
1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社
2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館
3)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒
4)Player One Neptune-C Ⅱ | 株式会社サイトロンジャパン
6)IR640PROⅡフィルター | 株式会社サイトロンジャパン
12)C35~NASA:Hubble’s Caldwell Catalog
13)NEWスカイステージとSV905Cを用いた直焦点撮影(107) - KIMUKAZU blog
撮影データ