箱に2001年とあります。もう大分前の事になりますが、岐阜県土岐市で広告のイラストを描いた事がありました。 それとは別の、地場産業の活性化の為のひとつのイベントとして、自分の作って欲しい好きな陶器をイメージしてデザインし、それを窯元さんが作品にしてくれるという公募があって、私は広告を描いた担当の人から「賑やかしの為に出してよ
」と言われました。その時、確か私は忙しい感じで、「めんどくさいなー
」と思い、20~30分程度でその辺の紙に色鉛筆でささっと描いて、朝の電話から午後にはもう郵便で出して忘れていました。
その後、その主催者側から通知がきて、私のデザイン画が入選して、形になって展示したり紹介したりイベントをするので・・・という招待状がきました。
ビックリしたけど、当然嬉しく
、近くの仲良しの友達を誘って行ったのでした
到着して、その展示場に行って
又びっくり
ものすごい立派なキレイな建物で、私のこの雛灯りは、博物館の展示品のように飾ってありました。この灯りの横には、私のショボイデザイン画も額装されて一緒に飾ってあり、ものすごい恥ずかしい思いをした事があります
大勢の地元の人が見ていて、この窯元はすごい
すごい
とみなさん言っていました。この陶器は電気を消すと白で、型をとって薄く焼くので、出来上がると割れてしまい、何回も何回も焼き直ししたそうです。分厚く焼いてしまうと、このようにキレイにお雛様が浮き上がってこないので、割らないで薄く焼く技術は本当に素晴らしいと、地元の方々からは絶賛されていました。いいなー。
私のデザイン画の事も、そこのツッコミで言いたいような、言いたくないような・・・
表彰の時に窯元さんなどともお話したり、後食事
、カラオケ
、温泉
→次の日は、地場産業の工場の見学(今は殆ど機械で作っていて、ろくろなどは作家さんの作品や、体験用だそうです)、手びねりやろくろの体験(私下手で、デザイン画といい、この体験といい、アンタほんとに絵描く人?
と言われてしまいました
)などして、友達も同じ待遇をして下さって、お土産も陶器をたくさん貰って、とっても楽しかったです。この「雛灯り」はテレビでも紹介されたんですよ
収録が終わってから、焼いた私の陶器と共に送られてきました。
この楽しかったけど、とても恥ずかしかった体験から、嫌な事や無理な事は最初から断り、やると言った以上は、事の大小に関わらず自分の精一杯の事をしようと思いました。 そしてそれは今も続いています。損得だけで物事を考えないようにしています。だって、絵が好きだし、こんなステキなハプニングも
あるのですから・・・
雛灯りを飾って、そんな事を思い出していたYoshikoでした。