ゆうちゃんの独り言

モーツァルトが大好きで毎日欠かさず聴いています。人生の生き方は仏教で毎日般若心経を唱え、時間を見つけて寺巡です。 合掌

 禅的な考え方!!

2008-03-01 17:35:09 | Weblog

 仏教に関しては興味があり以前からいろいろ学んでいますが、最近ちょっとだけ禅宗には
まっています。仏教には古来から13の宗派があるとされています。

 禅宗は、鎌倉時代に始まった仏教であり、中国の臨済義玄禅師を祖とする臨済宗と道元禅
師を祖とする曹洞宗が有名です。個人的には宗派にはあまり興味がなく、どちらかといえば
禅宗の基本的な考え方に共感する点があり、最近これらに関連する書物を読んでいます。

 これらを読みながら、禅の考え方には仏教の開祖である釈迦が唱えたものを、忠実に現し
ているのではないかとも思うようになりました。

 特に禅には禅語と言われるものがあり、これらは禅を通じて得られた人間としての根本事
項を適切にまた的確に表現した言葉です。これらを読んで理解するなかで、人間としてもっ
と真摯に考えなければならないと思うようになりました。いままでが、あまりにも表面的で
あり自己中心的な考え方であったことに大いに反省もしているところです。

 例えばこんな禅語に接し、考えさせられたことがありました。それは「看々臘月尽」(看
よ看よ、臘月尽く)という言葉です。意味的には大したことはないのですが、よくよく意味
を考えるとその奥深さに驚かされます。

 臘月とは12月を指し、「見ろ見ろ12月はもう過ぎ去ってしまう」と言う簡単な意味で
す。しかしさらにこれを意訳すると、人生も月日と同じであっという間に過ぎ去ってしまう。
だからこの今を大切にし充実させることが重要であると、言っているのです。

 仏教の開祖である釈迦は、人間の悩み苦しむことに対して次のような教えを説いています。
「決して戻らぬ過去へ執着したり、あるいはどのようになるか分からない未来を心配するよ
りも、今現在を大切にし生きなさい」と言っています。

 私のような普通の人間は、いろいろなことに対して悩み苦しみます。特に過去にしてしま
ったことや将来のことや、あるいは近未来のことに関してあれこれと考えます。しかし、誰
も今生きている現在を、一生懸命に生きる事だけを考えながら取り組むことをしない傾向に
あるのではないかと思います。改めなければならないものだと思います。

 このように人間の生き方を禅語として表現し、真実を求める流れにいたく感動しました。
さらに禅宗との関係で別の視点から興味があるのは枯山水の庭です。この枯山水も禅宗から
出てきたものです。

 枯山水のほかに禅宗から派生したものとして、茶道があります。茶道の精神は、禅宗の考
え方に基づいており、鎌倉時代、日本全国に禅宗が広まるのと共に茶道も全国的に広まった
のです。

 禅宗は中国で生まれましたが、その後確実に日本に定着しています。どちらかと言うと仏
教という面ではなく、生きるために必要となる人生哲学の面の位置づけが他に宗派に比べて
特に大きいと思います。

 個人的には、今後禅宗や禅の文化に関してさらに学び、人生哲学に役立てようと思ってい
るこの頃です。