ゆうちゃんの独り言

モーツァルトが大好きで毎日欠かさず聴いています。人生の生き方は仏教で毎日般若心経を唱え、時間を見つけて寺巡です。 合掌

■ 探査機「はやぶさ」本日の23時に地球に帰還予定!!

2010-06-13 17:33:52 | Weblog

 最近日本の世の中が閉塞感にどっぷりと浸かり活気が無ありませんでしたが、2003年5月に鹿児島県から打ち上げられ、地球と火星の間にある小惑星イトカワを目指した探査機「はやぶさ」が、途中で発生した多くの難関を何とか切り抜け、本日の23時頃に地球に帰還することがほぼ間違いないようです。

 以前のニュースで重要機器の故障や通信途絶、エンジン停止などのトラブルが発生したことを聞くたびに、無事に地球に戻れることはないだろうと勝手に決め付けていましたが、このプロジェクトに携わっている人々の熱い情熱が無機質の探査機「はやぶさ」の機械装置に伝わり、起こるはずがないと思われる奇跡が何度も起こり、何と故郷の地球に戻ってくるというニュースを聞き、何故か自分に失いかけていた熱い思いが込み上げてくるものがありました。

 若いころは、何事も諦めた時点で失敗が確定する。よって諦めずに続ければ必ず成功するという根性論に近い考え方で行動していた時がありましたが、いつしかそのようなロマンの心が少しずつ薄れて行き、現実しか見ないさらに損得で物事を判断する企業経営の考え方に染まってしまった自分がありました。

 しかし、世の中は捨てたものではないと思えるのが、今回の探査機「はやぶさ」のプロジェクトです。当初計画から3年遅れの2010年の今晩、約7年に及ぶ宇宙の旅を終えて地球に戻ってくるのです。探査機「はやぶさ」の本体は大気圏突入時に燃え尽きてしまいますが、小惑星イトカワの砂ぼこりなどが入っていると期待されるカプセルは、本日19時51分に分離され、22時51分に大気圏に突入し23時過ぎにオーストラリア南部、ウーメラ地区の砂漠に落下する予定だそうです。

 大きなミッションをやり遂げた探査機「はやぶさ」の本体は、大気圏で燃え尽きてなくなり、本当に大切なものは耐熱のカプセルで守られて大気圏を通過し、最後はパラシュートを開き地上へ帰還するとのことです。それぞれの役割をきちんとこなし、次にその役目を引き継いで消えて行く様は、本当に感動的です。どちらかというと武士道に通ずるものがあるように思えます。

 きっとこの辺の感情に関しては、外国人には理解できない感情のエリアであると思います。日本という国は、人を宇宙に送り込むような大きなプロジェクトには適しませんが、今回のような小さなものをきちんとやり遂げることは向いていると思います。今回の探査機「はやぶさ」には、推進エネルギーの元となるイオンエンジンが積まれていますが、度重なる故障を綱渡りで切り抜け、最後の最後に故郷に戻すことを可能にしたプロジェクトのチームワークにはただただ脱帽です。

 そして、まだまだ日本は捨てたものではないと思う事が出来るようになりました。自分としても探査機「はやぶさ」プロジェクトに負けないように、日本人の持つ粘り強さを武器に、これから先も諦めずに何事にもチェレンジしようと思いました。

 探査機「はやぶさ」プロジェクトの関係者の皆様!!もうあと少しです。気を緩めることなくプロジェクトを成功させ、美酒をたらふく飲んでください。探査機「はやぶさ」帰還の感激を頂きありがとうございました。 合掌