ゆうちゃんの独り言

モーツァルトが大好きで毎日欠かさず聴いています。人生の生き方は仏教で毎日般若心経を唱え、時間を見つけて寺巡です。 合掌

■ 変わるべきものと変わってはいけないもの!!

2012-05-13 12:25:31 | Weblog

 経済の環境変化に対応して政治の運営方法は臨機応変に行うべきですが、未来を良くする
ための法案審議がまとまらない現在の状況に対して、国民の一人としてとして哀しい思うと
ともに、怒りに似た感情を持っています。

 国民の声に耳を傾け、国民の幸せの為に政治を行うのだと選挙の時は言っておきながら、
今回の消費税の増税に対しては、国民に上げないとマニフェストで約束したから反対するよ
うな態度を取っている政治家がいる。本当にそれらが国民のために正しい対応方法だと思っ
ているのであろうか。

 変化にはその都度対応する取り組み姿勢が重要であり、いくらマニフェストで約束したか
ら守ることが正義であるような、単純な対応方法は止めてほしい。もっと未来を考慮したう
えで対応すべきであると思います。

 そもそも消費税以外のマニフェストは守っているのかといえば、守られていないのが現状
です。約960兆円の規模の財政赤字に陥っている事実をしっかりと理解すべきです。一般
の企業であれば、当の昔に倒産している状況であるが、政治家にとって国は自分を生き延び
るための道具としか思っていないのではないかと思ってしまいます。本当に困ったものです。

 誰が考えても早い段階に消費税を上げなければ国の財政は持たないし、遅くなればなるほ
ど今の若者に大きな負担がかかることになり、ひいては国の存続に係ることになることは、
誰もが理解しているのに、それでも手を付けない政治家がいることに対して残念で仕方があ
りません。

 さらに消費税の増税の前にまだまだ削るべき事があると言っていますが、それらの案件は
過去にあれだけ取り組んでも官僚側の力の前に屈指した事実があります。このような出血し
ている状況では、まず出血を止める施策を実施しながら関連することに取り組むべきである
のに、その順番を誤っていることに腹が立ちます。

 またこのような発言をする政治家に同調している100人程度の政治家がいることも哀し
いことです。単にそこから流れてくる金と利権を目的にして群がっているだけのような気が
してなりません。

 世の中は常に変化するし、人間の考え方も基本的なことを除けば時代とともに変化するも
のです。変化に対応して変わることを全ての人が認めなければならないし、勇気をもって
取り組むべきであると思います。そうでないと自分のことしか頭にない政治家にうまく利用
され、最終的に欲の塊の政治家のところに利権と金が集まることになるのだと思います。

 反対に変わってはいけないものとは、国民のために正しい方向に国をまた国民を導く政治
家の心と、私利私欲の為に行動してはならないのが政治家の生き方だと思います。人の幸せ
のために活動すべき政治家は、是非とも仏陀の生き方を学んで欲しいと思うのは凡夫だけで
はないと思ます。

 現在の野田政権の是非はあるものの、消費税に関しての取り組みは個人的に賛成します。
誰かが手を付けなければならないことであり、迅速な対応が必要です。政治生命をかけて取
り組んで欲しいと思います。

 反対に国民も消費税が上がって確かに苦しくなるかもしれませんが、皆でそれぞれ苦しさ
を分担し、対応することが今の日本に求められていることを理解し、進んで対応すべきであ
ると思います。苦しくなることだけを恐れていては、明日の日本はないと思います。

 凡夫は、この日本という国が好きです。和を考え思いやりや気配りができる国民は世界に
例のないものだと思います。この美しい日本の国を駄目にせず、苦しいことを進んで受け入
れながら、この国を正常な形にしたいと思っている国民は多いと思っているこの頃です。

合掌

■ 第1727回NHK交響楽団定期演奏会を聴いて♪♪

2012-05-13 00:36:57 | Weblog

 5月12日(土)の夕方、第1727回NHK交響楽団定期演奏会を聴きにNHKホール
に出かけました。前回はノリントン指揮のベートーヴェンを堪能しましたが、今回は尾高忠
明の指揮によるオネゲル:交響詩「夏の牧歌」、ショパン:ピアノ協奏曲第2番へ短調作品
21、デュリュフレ:レクイエム作品9の3曲でした。

 ショパンのピアノ独奏は、アメリカ人ピアニストで今年64歳のなったギャリック・オー
ルソンでした。また、後半のデュリュフレのレクイエムでは、メゾ・ソプラノ:加納悦子、
バリトン:三原 剛、合唱:新国立劇場合唱団により演奏されました。

 3曲の中で聴きやすかったのは、ショパンのピアノ協奏曲でした。ギャリック・オールソ
ンが奏でるショパンは、内面の心の動きが上手くピアノに乗せられた演奏で、素直なショパ
ンを楽しむことが出来ました。

 一般的にショパンの演奏は、華麗ながらひ弱に演奏し、あたかもショパンの人生を表すよ
うな演奏に出会うことが多い中で、オールソンのショパンは過剰な華麗さはなく、澄んだ音
色に伸びやかさを備えた音楽でした。

 素直なショパンの演奏に出会えて、久し振りにショパンの音楽も良いなぁと思えました。
ただ、ピアノの表現に関しては十分にその力を発揮していて良いのですが、オーケストレー
ションに関して弱いのがションパンの音楽作品の特長だと思います。

 オネゲルの交響詩「夏の牧歌」は、予想していた内容よりも聴きやすい作品でした。全体
的に静かな楽想で自然の中でゆったりと時の流れを感じるような印象をもったもので、個人
的には好きな分野の作品の部類に入ります。弦楽器の流れに木管楽器とホルンの響きが調和
し、不思議な空間を作り上げていました。別の機会に再度聴きたい曲になりました。

 後半のデュリュフレのレクイエムですが、どちらかというといろいろなレクイエムの中で
はフォーレに近い印象を持ちました。曲の解説には、グレゴリオ聖歌の伝統を踏襲しつつ現
代の要素を組み込んだレクイエムのような事が書かれていました。

 全体的に9つの曲から構成されていましたが、いろいろな作曲家のレクイエムと比べて、
聴き終えた後に強烈に残るものが少ない作品でした。モーツァルト、ブラームス、ベルディ、
フォーレのレクイエムには、それぞれ思い浮かぶメロディがありますが、デュリュフレのに
はそれがなく、全体的に穏やかに流れて終わってしまう感じがし、ちょっとだけ物足りなか
った感を持ちました。

 レクイエムはそれぞれの作曲家がもつ死生観を表したものなので、もう少しはっきりとし
た主張があっても良かったのではないかと思いました。

 指揮者の尾高忠明ですが、3曲とも内容的には濃い演奏であったと思います。これまでに
何度も尾高忠明が指揮した曲を聴いてきましたが、毎回期待を裏切ることなくレベルの高い
演奏をする指揮者です。もっと活躍の場があってもよい気がしています。