『ピアノ・ソナタ第3, 10, 13番』『アダージョK540』『ロンド K.485&511』
ホロヴィッツ(P)(1985~1988年録音)
久しぶりに魔術師ウラディミール・ホロヴィッツを
それもモーツァルトの作品で聴いていますが
なんと音色の綺麗なこと
彼って普通のステーキを料理しても
神戸ビーフ以上の美味しさにしてしまうテクニックをお持ちの様です
とにかく音色が豊富
マリア・ジョアン・ピレシュが6色の色を操っていると言うなら
ウラディミール・ホロヴィッツは32色以上を自由に操っている様に
それ程表現力が豊富な様です
第3番は
素晴らしいの一言!
明らかに録音の違う
10番
もやが晴れて
ピアノの音そのものが録音されていますが
彼が和音を弾く時のバランスとかフレーズごとの強弱がはっきりわかったり
ここまで表現して良いんですよね!
やっぱ
魔術師のおいちゃんはすっごいわ!
メロディの方向性が本当にはっきりしているのは
グールドのバッハぐらいかも?
メロディに隠れた音色もしっかり役割を果たしてるのがわかるし
久しぶりに良い演奏を聴いてる!
モーツァルト ピアノソナタ 第13番
録音が綺麗になりましたね
物凄くふくよかなモーツァルトです
絶品です!
これ聴いたら
これまでの他のピアニストは何をしてるんだろうと思う位
ウラディミール・ホロヴィッツのモーツァルトは群を抜いてる様に思えますが
他の演奏を知らないだけなのかもしれないので
お勧めのウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの演奏があれば
教えていただけるとありがたい
この演奏はバロック時代の宝石類やシャンデリアに飾られた世界に
引き込まれている様な気分にさせられますが
演奏されている音楽はなんと人間らしいのでしょうか
ウラディミール・ホロヴィッツって魔術師ですね
Kakishima