くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

機械仕掛けの青い鳥(93)

2019-07-02 20:26:14 | 「機械仕掛けの青い鳥」
 少尉は、チッと舌打ちをしながら言うと、すぐに後ろを向いた。まぶしい光をキラキラと反射させている敵機が、みるみるうちに近づいてきた。もしも青い鳥が飛び上がらなければ、そのまま逃げ遅れ、確実に銃弾が撃ちこまれていたはずだった。
「イタタタタ……」と、ソラは操縦桿とは別のレバーに抱きつきながら、頭をさすった。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
 と、ソラの後ろからウミの声が聞こえた。うつ伏せにレバーに抱きついたソラが後ろを見ると、距離は離れていたが、ウミの顔が同じ目の高さに見えた。
「また、戻って来ちゃったみたい」と、ソラはにが笑いをしながら言った。
「お兄ちゃん、青い鳥が、助けてって言ってるの」と、ウミが眉をひそめて言った。
「聞こえるの? 鳥の声」ソラが言うと、ウミがうなずいて言った。
「何度も何度も、このままじゃ危ないって、繰り返し言ってる――」
「それでさっき、パイロットに飛びかかっていったんだ」と、ソラは少尉を見上げた。
 青い鳥は、片方の翼をだらりとさせたまま少尉の足下に倒れ、ぐったりと横になっていた。
 座席の前に出て来たウミは、少尉がペダルを操作している足の下をくぐり、不安定に揺れる飛行機に足下をふらつかせながら、青い鳥の元に駆けて行った。
「――でも、どうすればいいんだろう」
 ソラは、くやしそうに言った。目指していた計器もスイッチも、遠く離れてしまっていた。飛行機が揺れ始めた今となっては、もう一度挑戦したところで、すぐに振り落とされてしまうのは目に見えていた。
 スタン、とレバーに両手を掛けて下に降りたソラは、ハッと顔を上げた。レバーのひんやりとした鉄の感触が、手の平から伝わってきた。床から斜めに伸びたレバーは、小さくなっているソラでも、なんとか動かす事ができそうだった。
「よしっ、こいつを持ち上げてやれば……」
 と、ソラはレバーがどんな働きをしているのかわからないまま、下に潜って「うんしょっ」と、歯を食いしばりながら持ち上げた。

 ――ガックン

 という振動が、金属音を響かせて床から伝わってきた。
「ぬあっ!」と、少尉が叫び声を上げた。
 少尉は、飛行機の後ろにピッタリと張りついたまま、離れようとしないグラマンをなんとか振り切ろうとしていた。機体重量のせいで、思うように高度を上げられない飛行機は、平泳ぎしかできない空飛ぶカエルのようだった。
 飛行機が単機で飛んでいたためか、グラマンは近づいては来るものの、致命的な攻撃はしてこなかった。なにか秘密を隠しているのではないか、とこちらの様子を探っているようだった。装備の重量が足かせになり、機体が持っている本来の性能を、単純に発揮できないだけだとわかれば、すぐにでも激しい攻撃が加えられるはずだった。
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よもよも

2019-07-02 06:15:04 | Weblog
やれやれ。

コンビニにはたまに驚かされるよね。

きのうもさ、

ドライブレコーダーのSDカードの調子が悪くって、

買い換えなきゃってのに、

電気屋は閉まってるし、帰りの7でダメもとで探してみたら、

あったんだわ。。

なんで困ってる物がわかんのか、

びっくりしたよ。

この前も、安全ピンなんかあるわけ無いさと思ったら、

どうしてなのか置いてあったし、

驚かされるけど、

ほんと、便利だよなって実感させられた。
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