昨今の事件に接すると、「透明性」ということを感じずには居られません。社会性を帯びた事柄には、絶えず透明性が求められます。特に、公に関する昨今の事件は、透明性が求められることは言うまでもないことでしょう。
尖閣諸島問題、大阪地検証拠改ざん問題、政治と金の問題など、事の透明性が求められる事件は、枚挙の暇もありません。
「透明性」は、単に真実を明らかにするということだけではなく、社会の信用、信頼性に大きく影響を及ぼすことになります。前にも少し紹介しました、山岸俊男著『安心社会から信頼社会へ~日本システムの行方』に、「安心社会の崩壊は、信頼社会を気づいていくための絶好の機会・・・・。その機会を生かすためには、新しい形の社会的知性を身につけ、そして透明性の高い社会的環境を作っていく必要があります。」とあります。
特に、権力をもつ者にとって最も戒めとなる言葉ではないかと思います。
以上