浅野ゆうじの独り言

社会・政治に関連する本の感想や日々の出来事についての私なりの考え方を書いています。

岐阜市11月議会の話題

2010-12-19 17:55:46 | 国際・政治

議員発議採択、定数3人減の41人へ。

 11月議会最終日に、現行44人の議員定数に対し3人減の41人とする議員発議が採択されました。9月からスタートしました議員全員参加による『議会改革検討協議会』で議論されてきた結果、議員定数については議員全員の合意を得ることができました。また、定数以外についての報酬(6865万円)、政務調査費(1815万円)、費用弁償(廃止)などの減額も一体的に議論すべきであるという方針でそれぞれ採択となりました。議員の経費面で見ますとおおよそ9,000万円弱の削減額となり、定数に換算すると、6.2人分の削減額となります。

 必ずしもすべてが全会一致で進んできたわけではありませんが、議会自らの改革方針に沿って議論し、議会の一定判断として改革の結論を得ることができたことに意義があるのではないかと思います。議会は、二元代表制の一方の市民代表として、今後も改革を怠ることなく努力を続ける必要があるでしょう。

出張旅費不正受給に伴う処分否決。

 岐阜市長の出張旅費の不正受給に端を発したこの問題の処分の条例が提出されましたが、議会は減給処分(市長2カ月10%の減給)が妥当ではないとして否決しました。理由は、この問題の全体の解明がまだ済んでいないこと、利益を得たわけではない実務担当職員(女性)の処分が管理職より重いこと、競輪場での不適正発注が問題についての責任がまだ明確でないことなどです。

 こうした処分については、行政の組織や責任の在り方が問われています。

市長の退職金減額の請願採択

 14年を務めると市長は3,400万円の退職金が支給されます。請願は、現在の他都市を見ても高額であり、現行の半分以下をめざせと求めたものですが、採択されました。請願に法的拘束力はありませんが、市民の声として、真摯に受け止める必要があります。ちなみに、議員は退職金がありません。

『未来会館』存続の請願採択

 県民文化ホール未来会館(岐阜市学園町)は岐阜県の所管の建物ですが、請願者はなんとか岐阜市にも存続のために協力してもらいたいという思いでこの請願を提出しています。当然のことながら、岐阜市民の利用も多く、廃止となれば利用する団体や地域にとって影響が出ることは間違いありません。今議会においても、私、浅野ゆうじは、なんとか県と協力して存続の方向を模索できないかという思いで質問の場に立ちました。

 一部の会派を除き、願意は妥当であるとして多くの議員の賛同を得ることができ、請願の採択となりました。しかし、主導権は県側にゆだねるしかなく、今後の岐阜県の動向が注目されます。政治的に是非とも岐阜市の県会議員のみなさんのご尽力を願い、活動しなければと思っています。

以上