浅野ゆうじの独り言

社会・政治に関連する本の感想や日々の出来事についての私なりの考え方を書いています。

オリバー・サックスの話から

2013-02-09 11:15:08 | 日記・エッセイ・コラム
 いま読んでいる『知の逆転』(NHK出版新書)から、脳神経外科医のオリバーサックスへのインタビュー形式のの話の中で、共感する言葉を紹介しましょう。

 教育について
 「重要なことは先生と生徒の間のポジティブな関係・・・。・・情報を教えることも重要ですが、最も生徒を生き生きと興奮させるのは、先生の情熱です。・・・・教育は消極的であってはならない。積極的に好奇心や創造力、心の自立ということを刺激するべきだと思います。これらはすべての人に備わっている資質で、特に高い知能を必要とするものではありません。・・・プロジェクトを与えたり、提案すると言った形での教育がなされるべきではないか。」

 芸術や科学の基盤について
 「・・・書き物をしたり考えたりすることに没頭しているとき、・・・時間というものを意識しないで平和な時を過ごすことができます。我々はだれもがそういう時間を必要としているのです。・・・・ポジティブな平和な時間というものは芸術や科学の基盤であり、最も望ましい状態ではないでしょうか。」

 これらの話のほかにも、音楽の効用についてや言葉の問題など脳神経科学からくる分析を踏まえ、大いに勉強させてもらいました。

以上



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