第14講「自治」の章から紹介しよう。
『大森鍾一回顧談で、「我が国に於いては自治の精神は数百年前から存在して居り、其の上に今の自治制度が立てられた」と述べている。
「自治」が、旧来から日本に存在するのだと「発見」できたことは、単に地方統治の問題ではなく、国政としての立憲政体を構築し得る、運営をし得るという自信を、国政を構築しようとする者たちへ与えたであろう。地方制度は何も「自治」の制度を導入しなくても成立しうる。だが、山県有朋も福沢諭吉も、地方制度に「自治」が必要であり、また実際存在しているという前提を持てた。そこには、立憲制を支えるポテンシャルを持つ「民」への期待があったように思われるのである。』
今、自治会加入率がどんどん低下している中で、ここでいう自治とはイコールではないが、本来私たちが持っている共同体意識による自治が薄れていくことへの危機感を持つべきなのだろうか。ひいては基礎自治体の在り方が問われていくような気がしてならない。
『大森鍾一回顧談で、「我が国に於いては自治の精神は数百年前から存在して居り、其の上に今の自治制度が立てられた」と述べている。
「自治」が、旧来から日本に存在するのだと「発見」できたことは、単に地方統治の問題ではなく、国政としての立憲政体を構築し得る、運営をし得るという自信を、国政を構築しようとする者たちへ与えたであろう。地方制度は何も「自治」の制度を導入しなくても成立しうる。だが、山県有朋も福沢諭吉も、地方制度に「自治」が必要であり、また実際存在しているという前提を持てた。そこには、立憲制を支えるポテンシャルを持つ「民」への期待があったように思われるのである。』
今、自治会加入率がどんどん低下している中で、ここでいう自治とはイコールではないが、本来私たちが持っている共同体意識による自治が薄れていくことへの危機感を持つべきなのだろうか。ひいては基礎自治体の在り方が問われていくような気がしてならない。
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