正月が明けて、1月後半から2月、一年で最も寒い季節といえよう。
カルガモがやってくる公園の池には氷がはるようになった。
北風が冷たく、外で遊ぶ子供たちの姿も見ない。
ましてや、凧あげや、コマ廻しなんて、遠い昔のことになってしまったようだ。
いい年をしてと笑われるかもしれないが、風のある日には凧を出して泳がせている。
自分で作ったものではない。
平戸(長崎県)に旅行に行ったときに、おみやげ屋さんで買ったシンプルな構造のものである。
「鬼羊蝶(おにようちょう)」といい、伝統的な魔除けの意味がある凧だという。
豪快な鬼退治の図柄が描かれたホンモノは、もっともっと大きなもので、風を受けてブ~ンと唸りを上げるのだそうだ。
その迫力は比べるべくもないが、この可愛らしい凧にも魔除けの力が潜んでことを信じて楽しんでいる。