武田氏の館跡(山梨県甲府市)には、今は「武田神社」がある。
神社とは言え、良く見て回ると、お城としての多くの遺構が残されている。
紅葉を水面に映す南側の水堀。
この濠に架かる神橋を渡り、曲輪(神社)に入る。
神橋を渡り、鳥居のたもとにある石垣。
この石垣につながり、高い土塁が左右に伸びている。
鳥居をくぐり、参道を真っすぐ進むと正面が武田神社の拝殿である。
拝殿の少し前で、向きを東に変えて少し行くと、大手口跡に出る。
土塁の一部には石積みも残っているのが見える。
土橋を渡り下を覗く。
右手(南側)の堀は水堀となっていて、左手(北側)は空堀になっている。
もみじの紅葉が見事である。
堀の前の曲輪には、石塁や土塁が復元されている。
次に、神社の前を通り、本曲輪と西曲輪を結ぶ土橋を渡り、大手口と反対側に廻ってみる。
土塁で囲まれた西曲輪には木々がたくさん繁って、山城に来たのかと思うような雰囲気である。
説明書にある「お屋形様の散歩道」とはこのあたりか・・・?。
信玄公もこの辺りを散歩したのであろう、この一画も紅葉がきれいだ。
西曲輪から出る土橋。
左右に切れ落ちる堀は、結構深い。
曲輪を出て、水堀の外側から土塁を見上げる。
まるで、山の斜面を見上げるようである。
以前に一度来たことがあるが、その時は「武田神社」にお参りをしただけだった。
今回は、「武田氏館」を城跡として、じっくり見て回った。
新たに見えた部分が少なくなかった。