![]() | 料理人 (ハヤカワ文庫 NV 11) |
ハリー・クレッシング | |
早川書房 |
不思議な話でした。
なぜか面白い、読むのを止めることができない。
主人公は背の高い痩せた料理人です。
ある国のある町の話。
ずーっとこの主人公はいつたい何者なのだ?何をしようとしているのか?
それを知りたくて物語にひきこまれていきます。
大人のための寓話といってもいいのですが、読み終わったあとも何ともいえない不思議な余韻を残してくれます。
彼の近くにいたくないのは読者全員が思う事でしょうが、彼が作った料理を食べてみたいとも思うのも事実です。
太るのも痩せるのも思いのままです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/26/49ea204c1adc91de4ad570b05896e066.jpg)
私はこの表紙を見て内容は見ずに購入してしまいました。
映画化も1970年にされているそうです。日本でもテレビで放映されたそうです。「すべての人のもの」という邦題だったそうです。読み終わってもこの邦題の意味はピンときません。