夏まで待てない

梅雨の中休み、薄日がさしている。
午前中は蒸暑さと野暮用でウダウダと過ごし
夕方近く涼しくなってから海を目指す事にする。

半袖のシャツにスニーカーととってもラフな格好で乗ったが
夕陽は柔らかで、海風は爽やかだった。

最近は海辺の整備が進み
海釣り公園だのマリンパークだの小洒落た設備ができている。
野暮ったいバイク乗りが近づく場所ではないが
今日の格好なら違和感はないだろう。
柵止があったがバイクなので間をすり抜け
海辺に横付けする。

月曜日の夕方ではあったが
夕涼みなのか結構な人がいた。

大きな声でキャッキャ言っているので目をやると
金髪のオネエサンが裾を捲り上げて、裸足で走ってくる。
子供じゃないんだから…と思ったが
こんなに夏を待っていたんならいいのかなって思う。

あんなに無邪気に楽しめるのが羨ましい。

もうすぐ夏がやってくる。