YouTubeのサンライズチャンネルでのこと。
この頃、週末「バイファム」を見ています。
1983年のアニメーションですので、さすがの私も記憶にうっすらとある程度の作品です。
ただ、子供ながら「少年たちの宇宙旅物語(ただし戦争)」程度に思っていたかと記憶しています。
大人になってから「あぁ~こんな話だったんだ~」と、気づかされました。
今どきのアニメやドラマにはない、まっとうに少年少女たちが「悩み」、「協力」して問題を解決し生き抜いていく物語。
良いですね。
今どきは、一人の天才なのかリーダーなのかがいて、その人が全てを解決していく物語が多いです。
周りの人は学芸会のように「怒鳴り」トラブルを垂れ流す「にぎやかし」程度のキャラクター設定。
単純です。
それに比べれば、バイファムはトラブルは起こるものの、だれがリーダーというわけでもなく、相談し協力し、お互いを支えあいながら戦火をしのいでいく。
そういう、なぜか「がんばれ!」と言いたくなるお話です。
15少年漂流記やスタンドバイミー、そして「僕らの七日間戦争」と通じる物語だと感じています。
どの物語も、キャラクターがぶつかりながらも協力していく姿が描かれていて、感情移入というか・・・やっぱり「がんばれ!」と言いたくなる空気があります。
なんとバイファムは、タイトルのロボット「バイファム」が、前半部分ではほとんど出てきません。。。
ちなみに、ボトムズも「ボトムズ」というロボットは出てきません。
そういう、当時のサンライズ制作の方々の、こだわりというのが潔いですね。
とにかく、「お話=ストーリー」が重要なのだと。
以前、このブログで「都会(まち)のトム&ソーヤ」という映画の感想を書いたことがありました。
ハッキリ言えば、矛盾だらけですし、ご都合主義なストーリーです。
でも、私は「これでいい、これでないと面白くない」と書きました。
そう、そうなんです。
物語の根幹は、キャラクターたちが「悩み」「協力し」「努力し」「問題を解決」する物語なのです。
その過程に矛盾があろうが、ご都合主義であろうがいいのです。
ただ、彼らが「お互い協力する」姿が本質なのだと思います。
だからこそ「がんばれ!」と言いたくなるのです。
バイファムも、そういう部類なのではないでしょうか。
これを1980年代の作品だと思うと、すごいですね。
そうそう、バイファムもそうですが、レイズナー、ボトムズ、シティーハンター、気まぐれオレンジロードなど、この時代のオープニングやエンディング曲。
今どきにはない「色気」があると感じるのは、私だけでしょうか。。。