ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

店主ご挨拶

ようこそお越し下さいました。 昨年(2010)、3ヶ月の雲水修行に行ってまいりました。 私は働き者で(自己申告)、精舎は朝は早く夜は遅く「朝瞑想」の時間は、気がつくといつも寝ておりましたが・・。 私の人生の1ページに、思いがけないご褒美を頂けたような日々を過ごさせて頂きました。・・ま、主婦でも決心ひとつで如何様な道も開けるんですね。 今も精舎に行くと「実家に帰った」ような気がします。 このブログ管理人は、最近物忘れ症候群中につき、おいで頂いた感謝を申し上げ、コメントを頂いても書いたり書かなかったり、付き合いが悪いことのご無礼をお許し下さいませ。

ウトナピシュティム 23

2006-09-02 10:43:06 | ウトナピシュティム
23.
イシュタルは、子を生む女のように絶叫した。
甘い声の方、神々の女君は嘆き声を上げた。

『いにしえの日々が、実際に粘土と化してしまったとは・・・。
わたしが神々の集いで禍事を口にしたからなのか。
あぁ・・あの神々の集いで、どうして禍事を口にしてしまったのだろう。
人間どもを滅ぼすために、いったい誰が戦争を命じてしまったというのだ。
わたしが生んだ、わが人間たちが、たゆたう稚魚のように海を満たすのだ』

アヌンナキの神々も彼女と共に泣いた。

神々は頭を垂れ、涙ながらに座していた。
彼らの唇は乾いたが飲み物を手にする者はいなかった。
彼らは空腹を覚えたが調理した食物に触れる者はいなかった。

6日、7夜、
嵐が吹き、暴風と大洪水は戦いを終わらせた。
それらは陣痛にのたうつ女性のように自らを打ちのめした。
太陽は鎮まり、悪風はおさまり、大洪水は退いた。