ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

店主ご挨拶

ようこそお越し下さいました。 昨年(2010)、3ヶ月の雲水修行に行ってまいりました。 私は働き者で(自己申告)、精舎は朝は早く夜は遅く「朝瞑想」の時間は、気がつくといつも寝ておりましたが・・。 私の人生の1ページに、思いがけないご褒美を頂けたような日々を過ごさせて頂きました。・・ま、主婦でも決心ひとつで如何様な道も開けるんですね。 今も精舎に行くと「実家に帰った」ような気がします。 このブログ管理人は、最近物忘れ症候群中につき、おいで頂いた感謝を申し上げ、コメントを頂いても書いたり書かなかったり、付き合いが悪いことのご無礼をお許し下さいませ。

ウトナピシュティム 33

2006-09-13 09:39:02 | ウトナピシュティム
33.
20ベール行って、彼らはパンを割いた。
30ベール行って、夕べの休息をとった。
彼らは囲いの町ウルクの町中にたどり着いた。

ギルガメシュは、ウルシャナビに語った。
「ウルシャナビよ、ウルクの城壁に上り、往き来してみよ。
礎石をしらべ、煉瓦を吟味してみよ。その煉瓦が焼成煉瓦でないかどうか。その基礎は七賢者が据えたのではなかったかどうか。
ウルクの町は1シャル、果樹園は1シャル、粘土をとる低地が1シャル、それにイシュタル神殿の未耕作地。
すなわち、ウルクは3シャルとさらに未耕作地からなっている」

ギルガメシュは指さす。彼が遠く旅した、遙かな地の果てを指さす。
「ウルシャナビよ、麦を作ろう。わたしが旅した国々で、新しい麦を見た。1つの穂に多くの実をつける麦を見た。あの麦をウルクでも作ろう。
わたしが旅した国々で、珍しいものや美しいものを見た。
スーサでラピスラズリや紅玉髄を見た。アナトリヤでは、金や銀、レバノン杉、トルコ石、それから銅だ。わたしは再び、訪れた地へ交易のため訪ねよう。偉大なるわが父シャマシュのために、このウルクに輝ける神殿を建設するのだ」

ギルガメシュとウルシャナビは、城壁の上で遠く地平を眺めた。
この地平の、また遙か先の地平へと、ギルガメシュの思いは馳せた
「わたしは再び旅をしよう。シャマシュの道は、遙かな地平のまたその先まで続くのだ。この地の果てるところまで、わたしは旅をしよう。この先に何があるのか知りたいのだ。」

ギルガメシュは、長い旅をして得た知識でもって、多くの国々と交易をした。そして偉大なるシャマシュのために、素晴らしいジグラッドを建設した。それは、この世に二つとない程の素晴らしさだった。