ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

店主ご挨拶

ようこそお越し下さいました。 昨年(2010)、3ヶ月の雲水修行に行ってまいりました。 私は働き者で(自己申告)、精舎は朝は早く夜は遅く「朝瞑想」の時間は、気がつくといつも寝ておりましたが・・。 私の人生の1ページに、思いがけないご褒美を頂けたような日々を過ごさせて頂きました。・・ま、主婦でも決心ひとつで如何様な道も開けるんですね。 今も精舎に行くと「実家に帰った」ような気がします。 このブログ管理人は、最近物忘れ症候群中につき、おいで頂いた感謝を申し上げ、コメントを頂いても書いたり書かなかったり、付き合いが悪いことのご無礼をお許し下さいませ。

ウトナピシュティム 28

2006-09-08 06:33:46 | ウトナピシュティム
28.
ウトナピシュティムは、舟師ウルシャナビに言う。
「ウルシャナビよ。舟着き場がお前を軽んじ、出入り口がお前を嫌うように。
その岸辺を往き来する者よ。その岸辺から離れていけ」

「お前が先導した者の身体には、汚れた髪が巻き付いてしまった。皮膚がその美しい肉体を損なってしまった。ウルシャナビよ、彼を案内し、水場に連れて行け。水でその汚れた髪を雪のように清く洗わせよ。その皮膚を脱ぎ捨て、大洋がそれを持ち去るように。彼の良き肉体が潤うように。彼の頭巾が新調されるように。彼が衣装を、彼の活力の衣を、身に纏うように。彼が自分の町に行けるまで、彼の道に達するまで、その衣装は汚れず、真新しくあるように」

ウトナピシュティムは、ウルシャナビに舟師としての任を解いたのだ。
(淡々と書かれているが、この出来事を心に留めておこう)

ウルシャナビは彼、ギルガメシュを案内し、水場に連れて行った。
ギルガメシュは、水場でその汚れた髪を雪のように清く洗った。ギルガメシュがその皮膚を脱ぎ捨てると、海がそれを持ち去った。
彼の良き肉体は潤った。彼は自分の頭巾を新調した。彼は衣装を、彼の活力の衣を身に纏った。
そしてギルガメシュが自分の町に行けるまで、彼の道に達するまで、その衣装は汚れず、真新しくあり得たのだった。

ギルガメシュとウルシャナビは舟に乗った。彼らはマギル舟を出航させ、ウルクへの航海に出ようとしていた。