ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

店主ご挨拶

ようこそお越し下さいました。 昨年(2010)、3ヶ月の雲水修行に行ってまいりました。 私は働き者で(自己申告)、精舎は朝は早く夜は遅く「朝瞑想」の時間は、気がつくといつも寝ておりましたが・・。 私の人生の1ページに、思いがけないご褒美を頂けたような日々を過ごさせて頂きました。・・ま、主婦でも決心ひとつで如何様な道も開けるんですね。 今も精舎に行くと「実家に帰った」ような気がします。 このブログ管理人は、最近物忘れ症候群中につき、おいで頂いた感謝を申し上げ、コメントを頂いても書いたり書かなかったり、付き合いが悪いことのご無礼をお許し下さいませ。

ウトナピシュティム 26

2006-09-05 06:17:25 | ウトナピシュティム
26.
そこでエンリルはわが手を取って、わたしを引き上げた。彼はわが妻をも引き上げ、わが傍らにひざまつかせた。
わが額に触れ、われらの間に立って、われらを祝福して言った。

『これまで、ウトナピシュティムは人間であったが、いまやウトナピシュティムと彼の妻とは、われわれ神々のようになる。
ウトナピシュティムは遙か遠くの河口に住め』

こうして彼らはわたしを連れて行き、遙か遠くの河口に住まわせたのだ。
ギルガメシュよ、おまえが探し求める生命を見だすために、いまは誰が神々を集わせてくださるだろう。さあ、六日、七晩、眠らずにいてごらん」

ギルガメシュがウトナピシュティムの足下に座している間、眠りが霧のように彼の上を吹きわたった。
ウトナピシュティムは、妻に語った。
「生命を求めるこの若者をごらん。彼の上には眠りが霧のように吹きわたる」

眠りと死の垣根は低く、ギルガメシュは冥界の霧に捕らえられた。