某局のドラマ(「家政婦のミタ」)、11年振りの40%を越す視聴率を記録。
この数字は主役、家政婦、三田灯のミステリアス性では決してないと。
20年以上続くデフレ(ファッション)経済下、素敵な生き様を模索する道標やも。
因みに、このドラマの姓名から解きほぐすと
三田 灯 | 見た、灯り | (阿須田家の家政婦) |
晴海 明美 | 晴れた海、明るく美しい | (家政婦紹介所の所長) |
阿須田 恵一 | 明日だ、恵まれ人 | (阿須田家) |
阿須田 凪子 | 明日だ、凪風 | |
阿須田 結 | 明日へ、結(ゆ)え | |
阿須田 翔 | 明日へ、翔(かける) | |
阿須田 海斗 | 明日へ、大海原・北斗 | |
阿須田 希衣 | 明日への鍵(鎹=かすがい) | |
結城 義之 | 勇気、よし行け | (事故死した凪子の父) |
結城 うらら | 勇気、麗らか | (事故死した凪子の妹、尚かつ恵一に恋心) |
皆川 功 | 世の中(みなさん)、手柄を求める | (阿須田家のお隣、みなさん) |
皆川 真利子 | 世の中(みなさん)、利益のみ追求 | |
皆川 翼 | 世の中(みなさん)、飛べない翼(道具)のみ | |
風間 美枝 | 一時の今にも折れそうな美しいもの | (恵一の浮気・不倫相手) |
とても意味深な命名。脚本家、遊川和彦さんしてやったり。
その、遊川さんがドラマに注いだ台詞。
(わたくしのこの世で一番大切な人に)
「拵(こしら)えた料理を、『美味しい、美味しい』 と食べてくれる。
他には何も要らない。」 と云う幸福感。
「怒ったり、泣きたい時には泣いて下さい。」
「気を使って無理に笑顔を作るのは止めて下さい。」
「ご機嫌を取ったり、顔色を窺う事を止めて下さい。」
「お愛想、媚を売る事は止めて下さい。」
「甘えだけでじゃなく、厳しい事も云って下さい。」 と展開。
「わたしが何とかする。」
「人を憎むより好きになって欲しい。」
「大丈夫だよ、ハートでぶつかって行けば。」
これらは時空を鑑み相手に 「伝えて欲しい。」 と。
親から子供へのメッセージ
「我が家の家計は楽ではないので食事は質素に、
(但し)父親は家族を養っているので(その限りに有らず)。」
「(デフレ経済下)貯金が殆ど無く、家のローンが残っている現実を分かって貰う。」
「食事中は携帯を見る事を許さない。」
「家計を助ける為に私立を止めて欲しい。」
「小学生になったら甘えるな。」
「長女(少なくても高校生)は家の事を手伝う。」
「(帰りが遅い際)何をやっていたのですか。こんな時間まで。」
「何時までも遊んでいないで勉強をしなさい。」
「母親の云う事を聞けないなら、この家から出て行きなさい。」
と心を鬼にしての振る舞い。
親の役目
「笑顔で家族を包み込む。」
「家族を大切に思い、裏切らない。」
「奇跡というのは、普通に考えれば絶対に起きない事ですが、
そうなって欲しいという願う人間の強い意志で起きる事です。
奇跡は起こるから奇跡と云います。
自分には無理だと諦めている人には絶対起きません。」
「北極星とは、いつも同じ場所で光っているので
自分の行き先が分からなくなった時、
あの星を見ていれば道に迷わず辿り着ける道しるべです。」
この道しるべが 「家族が待っている家」。
遊川さんが今回設定した母親像、媚びへつらいを止めた笑顔が絶えない 結城うらら。
何が起こっても
逃げ出さず、正面から向き合い、常に楽観的で、気持ちで勝負する家族の鼎(かなえ)。
うららかは麗らか、
気持ちなら、心が爽やかな情況。
性格なら、声が明るく朗らかな呈。
天気なら、空が澄み渡り、程良く穏やかな時。
ってな感じに。
個に分断され過ぎた日本人、『個の意志』 を何処かに置き忘れてきた日本人、
うざったいと疎かにされたきた 『家=家族』。
この 『家族の大切さ』 は失った方のみぞ知り得ない現実。
携帯・パソコンの「家政婦のミタ」高視聴率情報にふと覗いてしまったドラマ、
世の中ではあり得ない 「真実の吐露」 の投げ合いに
フィクションとは思えず、(これって口に出せないでしょう) と思わず引き込まれたみなさん。
これは家族を失ったロボット風体、真実を吐露する三田灯さんへの憧れでも。
この上昇渦巻きがテレビ離れ・ネットサーフィン時代にも関わらず、
「家政婦のミタ」を最終章で歴代3位の数字を稼いだ厳然たる事実。
ここに、日本の明日への灯りが見えた感が・・・・・。 (三田 灯)
ところで、今年の 「当世・服飾ファッション・よもやま話」 も今日が最後。
皆様におかれましては健やかな新年をお迎え下さいませ。
それでは、又。 ご機嫌よう。