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ファッションにとって美とはなにか 1

2012-09-09 | Weblog
このタイトルは今年お亡くなりになった吉本隆明(1924~2012)さんの
「言語にとって美とはなにか」 に因んでつけてみました。
吉本さんはこの書籍で 「言語論」 を展開されました。
彼は第一次ベビーブーマーの迷える戦闘士を熱狂させた御方です。
又、彼は晩年、欧米既存ファッション界にアンチテーゼを投げ掛け
「COMME des GARCONS」で脚光を浴びた川久保玲さんのメンズジャケットを
還暦のお年で羽織った御仁です。
それでは、「ファッションにとって美とはなにか」 について。
上記の
「ファッション」 とは通念上の「流行」と云う意味合いではなく
女性の肌の上に乗っかる第2の肌、つまり、服及び装身具。
「美」 とは哲学・美学が語る範疇ではゆめゆめなく
「隣の何々さんってとっても綺麗で素敵っ」 感じの類(たぐい)。
但し、留意点は 「隣」 の方への好意を取り除く事。
しかしながら、
第2の肌を観る訳ですから初対面でも 「好きっ・嫌いっ」 って感性が
首をもたげ、醸し出る事は否めない事実・・・。
も少し踏み込むと 「贔屓目(ひいきめ)」 の除去を願う次第。
以上をお含みに。

命題  服・装身具は美(綺麗で素敵)である。
逆    美(綺麗で素敵)は服・装身具である。
裏    服・装身具でなければ美(綺麗で素敵)でない。
対偶  美(綺麗で素敵)でなければ服・装身具でない。

論理学的にはやや命題の呈をなしていませんがここでの対偶
「美(綺麗で素敵)でなければ服・装身具でない。」 と結論したかっただけ。
超・超資本主義のこの時代が生み出したものなのか
余りにも第2の肌を疎んじている情況・状況を踏まえて。

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