それは、クルマを愛する人のハイブリッドカー。
今から10年前の2010年2月25日、”ハイブリッドはエコで終わるな”と、従来のハイブリッド車の概念に縛られず、走り(=スポーツ)のエッセンスも取り入れたユニークなスポーツクーペがホンダからデビューしました。
従来のクーペ価値にとらわれず、新しいコンパクトカーを創造するという志のもと、原点(ゼロ)に立ち返ってチャレンジするという意を込めた「Compact Renaissance Zero(コンパクト ルネッサンス ゼロ)」の頭文字を取って”CR-Z"と名付けられたそのクルマは、スポーツカー冬の時代に、環境性能と走りの両立を追求したホンダの意欲作でした。
2代目CR-Xや初代インサイトを思わせるコンパクトでスポーティーなデザインのボディーに、1.5リッターi-VTECエンジンとホンダ独自の軽量コンパクトなハイブリッドシステムIMAを組み合わせ、トランスミッションはCVTの他、専用設計でハイブリッド車では世界初となる6MTも設定され、発売当時大きな話題となりました。
2012年9月と2015年8月の2度のマイナーチェンジを受けてスポーツカーとして大きく深化するも、2017年1月に惜しくも生産終了となりました。
初期型モデルであるZF1は、最高出力114PSのエンジンと14PSのモーターで、カタログスペックとしては物足りなさがあるかもしれませんが、街中やワインディングを気持ちよく走るには十分なトルク感があり、キビキビとした軽快なハンドリングも相まって、運転していてとても楽しいクルマです。(6MT)
また、近未来的で個性的な内外装デザインは10年前とは思えないほど新鮮で、未だ飽きが来ない素晴らしいデザインだと思います。
2+2のリアシートはミニマムで大人が乗り込むのは無理ですが、その分ラゲッジスペースはこの手のクルマとしては広大で、見た目以上に実用性は高いです。やろうと思えばリアシートを倒して車中泊も可能。(←実際北海道に住んでいた時やりました)
発売から10年という節目の今年、そして我が愛車として4月29日にめでたく納車5年目を迎えることができたこのタイミングで、私のカーモデル製作の始まりとなったこのキットを改めて製作してみることにしました。
キットはフジミ製。無限含めてこれまで4台も製作してきましたが、ノーマル仕様ながら愛車を製作するというのはなんとも不思議な感じでした。
フジミゆえ気になる箇所がいくつかありますが、基本的にキットそのものは非常に完成度が高い部類です。
キットのままだとフロントの車高がやや低めなため、それに合わせてリアの車高を少し落としました。一応モデューロサスペンション装着車という脳内設定で、キットでもそれっぽく塗り分けています。
ボディーカラーは愛車のプレミアムホワイト・パールに合わせて、タミヤラッカーのパールホワイトで塗りました。これが中々良い塗料で、今後他のクルマを製作する際に重宝しそうです。
内装はシートベルトやピラー内貼りを一部追加した以外は基本ストレートに製作。ただ、シート座面一体のバスタブのせいで、塗り分けは非常に難儀しました。
ジャンクになっていたいつぞやの無限GPホイールもいい機会だったのでこの際に塗装して仕上げてみましたが、結局他のクルマに履かせることになりそうです(笑)
仕事の関係などで、完成までかなり時間が掛かってしまいました・・・。GWの5連休を利用してなんとか完成させることが出来て良かったです。
後半はちょうど昨年のGWに製作したアオシマプリペイントの86、比較として5年前に製作した無限CR-Z(今見るとかなりアレな出来ですね・・・)、前作無限RRなどと並べてみました。
いつかは愛車仕様で製作したいという野望はありますが、モデューロリアディフューザーやフューエルリッドカバー、無限MFZホイール、レカロSR-7などの再現がネックですね・・・。
次回作は今の所決まっていません。クルマ以外もたまには面白そうだなぁと思ったり。