ホンダ渾身のリアルオープンスポーツ。
1999年に登場したS2000は、ホンダにとってS800以来の2シーターFRオープンスポーツカーとなりました。
ロングノーズ・ショートデッキのスポーツカーらしいスタイルのボディーは、オープンモデルながらクーペ並みの剛性を持ち、エンジンやミッションなどそのほとんどが専用設計品という非常に贅沢なクルマで、当時のホンダの気合の入りっぷりを感じます。
搭載される2リッター直列4気筒エンジン「F20C」はレブリミット9000rpm、最高出力250ps(のちの2.2リッター「F22C」はレブリミット8000rpm、最高出力242psに引き下げられるものの、低回転からのトルクが太くなった)を発揮する、超高回転高出力のエンジンでした。
2000年7月にVGSを搭載したタイプVが追加設定され、2003年10月のマイチェンでは、インチアップやボディーの大幅補強とともに内外装デザインが一部変更になりました。俗にAP1-130と呼ばれるモデルで、今なお中古市場で高い人気を維持しているようです。
2009年にS2000の生産が終了しホンダのラインナップから再びFR車が消滅して久しいですが、果たして復活する日は来るのでしょうか。
国内ではN-BOXばかりが売れ、今やすっかり軽自動車メーカーに成り下がったと揶揄されることが少なくない今のホンダ。ホンダと言えばやはりスポーツでしょう!
いつの日かこのS2000のようなホンダらしさ溢れる魅力的なFRスポーツカーがまた出てきてくれることを切に願っています。
さて、モデラーズS660、フジミデルソルに続き、今年3台目のオープンカー製作となった今回のS2000。
S2000は個人的に大好きで、このブログで最初に製作した記念すべきクルマでもあります。
今回はタミヤのタイプVのキットに、ホビーデザイン製AP2ディテールアップキットとハードトップを組み込んでみました。
製作記にもあるように、今回はAP1-120のタイプVに130以降の前後バンパーとライトを移植し、無限パーツをちょこちょこ装着しているという妄想で製作しています。
ホビーデザイン製パーツは全体的に合いが悪く、調整が非常に大変でした。(特にハードトップ)
中々一筋縄では行かない曲者で、製作記にはありませんが、最後ボディーとシャーシを合体させる際にヘッドライトユニットとタイヤハウスが干渉してうまく取り付けられず、結局タイヤハウス側を一部カットして対処するなど、最後の最後まで手を焼きました。
これから製作してみようと考えている方は覚悟してください(ニッコリ)
ボディーカラーは、爽やかなインディイエローパールをイメージしてクレオスのキアライエローで塗装。目の覚めるような鮮やかな黄色がオープンカーのこのクルマに実にマッチしていると感じます。
無限製とおぼしきハードトップ(製品には無限のむの字すら無し)は定番の2トーンで塗り分け。純正ハードトップ以上にクーペ感ある秀逸なデザインです。
内装はインスト指示通りの赤黒コンビにしました。
その他足周りやシャーシ裏も実車画像を参考にしながら細かく塗り分けました。
こうして見ると、マイチェン後のフロントとリアのデザインはやはりカッコいいですね。無限ハードトップや無限MF10との相性もバッチリで惚れ惚れします。
ここまで来ると、いずれ無限のエアロボンネットやリアウイング、前後バンパーにマフラー、ロールバーなども装着し、フル無限仕様にしたくなるというもの。無限S2000のキット化まだー?
タイプS改造キットも出してほしいですね。
後半は以前製作したタイプVと並べてみました。
当時はクルマの知識がまだ少なく、カーモデルのノウハウもあまり無い時代に製作したものなので、今見ると失敗だらけのかなり恥ずかしい仕上がりですね・・・。おまけにスマホカメラで撮影した荒い画像ですし。
今回も甘い部分はありましたが、何とかリベンジを果たせたでしょうか。
同じような時期に発売されていた2シーターオープンカー繋がりということで、タミヤの986ボクスターとも並べてみました。
今回はお盆の連休を挟んだことにより、思いの外作業がサクサク進みました。1か月に2台完成するのはかなり久しぶりだと思います。
次回作はまだ決まっていません。
今回使用したキアライエローがいい色だったので、黄色が似合いそうなクルマを製作したいなぁとうっすら考えています。