ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

マーガレットと素敵な何か

2011-11-01 21:05:36 | ま行

クイズです。
ソフィー・マルソーって
何歳だと思います?

答えは――
もうすぐ、45歳!

「マーガレットと素敵な何か」51点★★☆


仕事一筋で生きてきた
独身・バリキャリのマーガレット(ソフィ・マルソー)。

一応、彼氏もいるし
そろそろ
出産リミットも気になるところだが

やっぱり仕事が第一。

そんな彼女に、
ある日突然、ラブリーな手紙が届く。

なんとそれは7歳のときに
彼女自身が、未来の自分に宛てて書いた手紙だった――。


明るいタッチで
アラフォー女性の“自分再発見”を描く作品。

自分自身からの手紙をきっかけに
封印していた過去と向き合い、
いまの自分を見直す……という話で、

こういう話は
概して主人公が“揺れてる”っていうのが定番だけど
マーガレットは全然そういうタイプじゃない。


迷いなく仕事一筋で、

女上司に
「私のポジション狙ってるんでしょ」といわれ
「私が狙ってるのはもっと上よ」
シレッと言っちゃったりする(笑)

そんなところはおかしいし、
セリフにセンスはある。


ただ、
演出が突っ走り気味で
展開が目まぐるしいんですよ。

で、完全に感情がおいてけぼり。


マーガレットが「ここぞ」の勝負時に
「ココ・シャネル」だの「マリア・カラス」だの
憧れの女優や女性になりきろうと
イメージトレーニングする、という演出も平凡というか
イマイチ。


クールなバリキャリだったときは
映像が硬質なのに、

過去からの手紙を開けたとたんに
お気に入りをコラージュしまくった
超ラブリー&ガーリー全開のビジュアルになるのも

あまりの温度差に
ついていきにくかったです。(苦笑)

“妙齢女の生き方”は
万国共通の普遍ネタだけに
持っていきかたが難しいですね。

でも
ソフィー・マルソーは
生き生きと、キレイです!


★10/29からシネスイッチ銀座ほか全国順次公開。

「マーガレットと素敵な何か」公式サイト
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする