ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ラブ&ドラッグ

2011-11-13 16:22:37 | ら行

アン・ハサウェイが
大サービスですよーん。

「ラブ&ドラッグ」73点★★★★


アメリカがアゲアゲ好景気だった1996年。

ファイザー製薬(もち実名!)の
社員ジェイミー(ジェイク・ギレンホール)は、

言葉巧みに人の心を掴む
天性の営業マン。

ある日、彼は
パーキンソン病のキュートな女性
マギー(アン・ハサウェイ)と出会う。

ジェイミーの猛アタックで、
二人は意外にもサックリと
デート→ベッドインとなるが、

マギーは病気を理由に、
深入りしない関係を求めていた。

了解済みで付き合い始めた
ジェイミーだったが……?!


セックス先、恋愛あと、は
最近のラブコメの定番のようですが、
(「抱きたい関係」「ステイ・フレンズ」などなど)

この映画にはプラス難病という、
扱いにくい「縛り」が加わってる。

お涙頂戴になるか?と思いきや、

「ブラッド・ダイアモンド」や「ディファイアンス」など
硬派系が得意な
エドワード・ズウィック監督の手腕が冴え、

明るくセクシーで、やや下ネタも多く(笑)
けっこう笑えて、ラストは感動、と

実に盛りだくさんの
“お手本”的なうまさがあり

堪能いたしました。

一番の勝因は、
ラブコメでは薄くなりがちなキャラクターを
しっかり立体的に作りあげたところですね。


主人公のジェイミーが
チャラ男の裏に、多動症を匂わせているあたりも
うまいなアと思いました。

ゆえにアン・ハサウェイも
気持ちいいくらいキュートにポーンと、
脱いでくれたんでしょうね。


堪能いたしました。


しかしジェイク・ギレンホールを
「万人了解の“ハンサム”」と定義づける
アメリカの判断基準には相容れないな(笑)

あ、すいません
これは単に趣味の問題でした。


★11/19からシネマート新宿ほか全国順次公開。

「ラブ&ドラッグ」公式サイト
コメント (3)
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