ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

1911

2011-11-05 20:42:12 | あ行

ジャッキー・チェンの
100本めの出演映画なんだそうです。

すげーなー100本!

「1911」44点★★

ジャッキー・チェンが総監督&主演。
そして「レッドクリフ」のスタッフが

100年前の辛亥(しんがい)革命を描く
歴史ドラマです。


20世紀初頭の中国。
2歳で即位した
ラストエンペラー=溥儀(ふぎ)の清王朝は
諸外国に包囲され、末期を迎えていた。

1911年。
打倒・清王朝を掲げ、
革命軍を率いてきた孫文(ウインストン・チャオ)は

盟友・黄興(ジャッキー・チェン)に指揮をまかせ、
最後の大きな闘いに打って出る。

そして4月。

ついに黄興率いる革命軍は
清朝軍と対決する。

激しい市街戦となった
革命の行く末はいかに――?!



冒頭のナレーション付き
時代背景の解説も
「レッドクリフ」方式。

中国の歴史を分かりやすく
ドラマにした映画です。

孫文という名前は知っていたけれど、
こんなことを成し遂げた人なのかアと
確かに勉強になった。

ただ歴史のスペクタクル劇とともに、
「新しい中国」のため
命を散らせた大勢の若者のことを
描きたかったようなんですが、

まあマジメにすぎるというか
「レッド」のように
ハンサムなヒーローがいるわけでもなく(笑)、

メイン登場人物に魅力がなく、
本当にお勉強的。

誰に感情移入できるわけでもなく、
つまらない。

それに
こういっちゃなんですが、
いま中国の状況や、流れてくる仰天ニュースを見ていると、

100年前の崇高な思想のもとの
必死の戦いもなんだか皮肉に感じてしまうのでした。

★11/5から全国で公開。

「1911」公式サイト
コメント (2)
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