ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ラブ・アゲイン

2011-11-15 22:52:02 | ら行

ブログを見返して、
意外にハリウッド製ラブコメの
平均点が高いことに気づきました。

笑えて、人間ドラマで
高クオリティが求められる
ラブコメって、けっこうスゲエ?

「ラブ・アゲイン」72点★★★★


結婚25年めのキャル(スティーブ・カレル)は、
ある晚、いきなり妻(ジュリアン・ムーア)から
「離婚して」と言われてしまう。

マジメな良夫だった彼には
まさに青天の霹靂。

だが妻は家を出ていってしまい、
キャルは夜な夜なバーで
妻の悪口を言っていた。

そんなキャルを見かねた
プレイボーイのジェイコブ(ライアン・ゴズリング)は
キャルに「モテ男」の手ほどきをしてやると言いだす。

よーし、モテ男になって
妻を見返してやるっ!

と、ジェイコブの指導を受けることにした
キャルだったが――?!


倦怠夫婦のありがちな話かなーと、
あまり期待してなかったら、かなり面白かったです(笑)


マジメが取り柄ながら
知らぬ間に“ちょいダサおやじ”になってしまった主人公が、

まず買い物に連れ出され
「いや、GAPより上に行こうよ!」的指南をされるのが
単純におかしく(笑)

昔ワイドショーでやってた
「亭主改造計画」アメリカ版ともいえるネタだなあと
ほくそえんでしまいました。


「40歳の童貞男」「ゲットスマート」の
スティーブ・カレルが
ダサい自覚のない主人公をもっさり演じており、
さすがにハマってる。

しかも
はしゃぎすぎず、悪ノリしすぎず、

男性主人公のコメディにありがちな
騒ぎすぎや下ネタ暴走もなく(苦笑)

気の利いたセリフで笑わせてくれます。

また
キャルの息子(ジョナ・ボボ)のキャラが
すごくよくて

妙に分別くさい13歳なんだけど
お父さんに似たもっさりと純粋さがあり、

彼の淡い恋がストーリーに絡んでくるので

オトナ笑いとファミリーテイストの
バランスもなかなかよく
微笑ましく仕上がってました。

ドギつい描写もそんなにないので、
中学生くらいなら、お子さんに見せても
大丈夫でしょう。


基本、笑いが好きで
家族モノや人間ドラマが好きな番長。

ラブコメって意外に失敗のないジャンルなんだなあと
いまさらにして思うのでした。

……ん~。かなりいまさら・・・?


★11/19(土)からシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国で公開。

「ラブ・アゲイン」公式サイト
コメント (2)
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