キャンプ&オーディオ&トレッキング

趣味のブログで気ままな独り言を日記として綴っています。

初めての雪山登山~遭難

2017-02-19 21:17:00 | 雪山・山スキー

  
前々から娘に雪山へ連れて行って欲しいとの要望があり、今日は日中でも氷点下の真冬日の予報であったけれども予定通り出かけることにした。何度も登っているいつもの山なので、多少悪天候でも行けるところまで行ってダメならお昼を食べて降りてくればいいや程度の気持ちで向かった。
毎度の道路際の駐車スペースが案の定、満車だったので別のルートから登ることに。最近このルートは登山者が少ないのでトレースはもしかして期待できないのではと思ったがまずは向かってみることにした。

シェルはBerghausのGore-Texプロシェル、軽量で柔らかく、ある程度ストレッチが効いて大変信頼感のあるハードシェル。
特に意識したつもりは無いが、ウェアのカラーが娘とペアルックになってしまった。^^;

  
足場は確かにあまり良くなかったが、それでも二人で前岳から中岳の頂上を踏むことができた。
2日前にオーディオのセッティングで左膝を痛めてしまったので不安ではあったが、サポートタイツのお蔭もあって無事登下山することができた。

  
娘はもちろん雪山は初めてで、山登りは遠く10年前の小学生時に1~2回登った程度、しかも当時向かった山は殆どが雨中で、装備もないままズブ濡れの印象しかなく、その後登山とは無縁の人生を大学生の現在まで歩んできた。

  
それでも心機一転雪山へ臨もうと思った心中には父親とのコミュニケーションがあったのではないかと憶測する。自信過剰?(笑)
何はともあれ山へ行きたいとは大変結構なことで、自分としては寝耳に水の嬉しくも驚きの出来事であった。


    
山頂では吹雪の中でもお昼をゆっくり休憩できるようにシェルターを設営した。

  
これがあると無いとでは雲泥の差、設営は少し面倒でもその価値は十分にあると思う。
先行者のソロの方も頂上の風下でテントを張って休憩しておられた。

  
MUKAストーブは余熱作業のいらない手軽さと圧涛Iな火力でMSRのガソリンストーブを完全に凌駕している。外は氷点下10度でも中はャJャJだ。


※中岳からの下山中、悪天候で視界も効かなかったので、他者のトレースを頼りに下山したのだが、降雪と風でトレースがすぐに消えてしまう。うーん、マズイなと思いながらも、かすかに残るトレースを頼りに歩を進める。いつもより右手に大きくトラバースしたトレースに続くが、どうも斜面が急すぎるし、遥か下方のコルの形状がいつもと様子が違う!トレースを追うのをやめて思い切り逆方向へ斜面をトラバース、注意深く観察しながら進むと下方に見慣れた痩せ尾根が見えた。先ずは安堵した。いつもの山だからと言って油断してはいけないなと思った。


無事下山して駐車場に着くと我車の隣に見慣れない車が止まっている。どうも警察車両のようである。
我々が戻ると同時に数名の警察官と思われる方々が降りてきて、遭難が発生したとの説明を受ける。昨晩から男性のソロ登山者が下山していないとのこと。上での状況を聴かれ、中岳頂上直下の斜面で普段とは違う方向へのトレースがあって、我々も危うくそのトレースに導かれるところであったと状況を説明した。

自分も経験があるので言えることだが、冬山はやはり装備が重要と考える。たとえ迷ったとしても食料や装備があれば数日間は生き延びられるはずだし、その間に救助される可能性も高くなる。あまりの重装備で体に負担をかけてしまっては元もこうもないが、雪山へ出かける時はツェルトやスコップ、予備食の他できればGPSも持ちたいところだ。もちろんバーナー、燃料の携行は言うまでもない。

登山者の無事を祈りつつ、入浴してから帰路に就いた。
帰りに金山滝登山口前の道路を通ると警察車両や救急車などで物々しい雰囲気であった。
今考えると救急車が待機していたということはもしかして助かって下山中なのでは?


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1 コメント

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Unknown (Hagen1)
2017-02-21 23:38:31
新聞記事によると遭難された方は普段よくこの山に登られていた方らしい。であれば、私達が見たトレースは他の登山者のものかもしれない。たとえ間違ったコースを一時下ったとしても地形がある程度頭に入っていれば間違いに気づいて引き返すと思うから。
GPSの痕跡も確認できたとのことだが、何故いまだに見つからないのか不思議でならない。

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