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【速報】全国のコロナ感染確認 2日連続で8000人超

2022年01月11日 20時03分59秒 | 感染症のこと 新型コロナウイルス
>日曜日で、この数値とは、実際は一万人を超えてますね!

新型コロナウイルスの新たな感染者の発表は、きょう、これまでに全国で8000人を超えています。  

8000人を超えたのはきのうに続き2日連続です。 

1/9/2022

【動画で見る】東京都で1223人感染、先週の日曜日は84人 

 東京都がきょう発表した新たな感染者は1223人でした、半数以上がワクチンを2回接種済みの人です。 

 1日あたりの感染者の発表は、先週の日曜と比べるとおよそ15倍に急増、7日間平均でも1週間前と比べ10倍です。  

今日から「まん延防止措置」が始まった3県では、広島が3日連続、過去最多を更新。沖縄はきのうに次いで過去2番目に多い発表となっています。 

 山口でも連日、過去最多に迫る感染発表が続いています。 

 また、在日アメリカ軍関係の感染者については、沖縄県内だけで新たに過去最多となる429人の感染が発表されました。 

 全国で入院している感染者のうち重症者は90人となっています。


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昭和天皇は質実を叩き込まれ、華やかな方を望むのは“享楽的贅沢”と考えられていたふしがある」 磯田道史が“皇族や華族の頭の中に踏み込んで描ききった”と評した物語とは

2022年01月11日 19時00分46秒 | 皇室のこと

昭和天皇は質実を叩き込まれ、華やかな方を望むのは“享楽的贅沢”と考えられていたふしがある」 磯田道史が“皇族や華族の頭の中に踏み込んで描ききった”と評した物語とは


梨本宮伊都子妃が娘の嫁ぎ先を早く決めねばと焦ったのもよく分かる」 

1/5(水) 6:12配信

林真理子がふりかえる“皇族の縁談”と“身分制”  から続く 【写真】この記事の写真を見る(19枚) 

 新刊 『李王家の縁談』 で日本の皇族と朝鮮の王太子との縁談を描いた林真理子さん。本作の主人公は、長女・方子(まさこ)を朝鮮王家に嫁がせるなど、家柄を重んじた縁談を次々に進め国に尽くした、梨本宮伊都子(いつこ)だ。林真理子さんと歴史学者の磯田道史さんが、「やんごとなき」方々の結婚について語り合った。(全3回の2回目。 #1 、 #3 を読む。初出: オール讀物2021年12月号 。年齢、肩書等は掲載時のまま)

 ◆◆◆

貞明皇后はオールジャパンで

エリザベス女王来日時の、昭和天皇と香淳皇后 ©文藝春秋

磯田 良子女王は何事にも動じない、落ち着いた方だったようですね。 林 お写真を見ると、本当に日本人形のようで、ああいう顔立ちが昔の美女とされていたのですか? 磯田 そのようにも考えられますが、昭和天皇は幼時から質実を叩き込まれ、地味で実直な感じの方がお好きだったのではないかと思います。目鼻が大きくて目立つ華やかな方を望むのは“享楽的贅沢”と考えられていたふしがあります。 

林 続いて貞明皇后の次男の秩父宮の妃となった、松平勢津子(せつこ)さんは会津の松平容保(かたもり)の孫ですから、これはすごい。かつての朝敵の子孫を皇室に迎え入れるという発想もなかなかできません。 

磯田 維新に功績のあった薩長との力関係も含めて、貞明皇后は「オールジャパン・ノーサイド」を考えられた。政治方面の男性方とも相談をされた上でしょう。久邇宮家と梨本宮家の父である中川宮(朝彦親王)は、実は明治元年に徳川慶喜に使いを出して維新政府の転覆を企てたとして、一時、親王位をはく奪されて広島に幽閉された皇族です。要するに、朝敵にされたり、けん責されたりした一族にも不満を持たせぬよう、名誉回復して体制に取り込む機能を、皇族の縁談はもっていたわけです。 


林 伊都子さんから見れば、勢津子さんは平民の外交官に嫁いだ妹の子です。身分としては自分の次女・規子の方が高いにもかかわらず、ここでも選ばれなかったという悲憤があったでしょうね。縁談の話がきた時、勢津子さんのご両親も、「地味で不器用で普通の子です」と何度もご辞退したそうですが、勢津子さんも決して派手な雰囲気はなくとも、本当に品よくまとまっていらっしゃって、貞明皇后にも可愛がられたそうですね。



上流階級の女の子たち

磯田 世間からの注目度が高いぶん、上流階級のお嬢様たちは、縁談に際して色々な悩みを抱えていらっしゃったと思います。そのひとつは嫡出子と非嫡出子の問題です。つまり、母親が正妻かどうかで縁談にも如実に差が出る時代でした。 

林 学習院はそういうことで差別はしない建前だったということですが、華族の庶子、柳原白蓮も最終的には東洋英和女学校に通いましたし、実践女学校を出ている方がいるのも、母親の出自によるところが大きかったようですね。

 磯田 もうひとつ差別の問題があって、それは容姿です。現代は世の中の女性たちは美しい女優さんに憧れを抱きますが、当時、女優は地位が低くイメージが今ほどよくない。皇族華族の令嬢こそが憧れの的でした。肖像写真が雑誌や新聞に載り、大衆の注目を集めたわけです。  この小説のなかでも、貞明皇后が、色黒であることから「黒姫さん」というあだ名をつけられていて、ご本人も内心気にされていたことは有名な話です。さらに林さんの小説の中では、夫の大正天皇が新婚にもかかわらず、若く美しい伊都子さんに懸想気味だったというエピソードが出てきますね。 

林 大正天皇が皇太子時代、日光の田母沢御用邸に滞在されていた折、鍋島家別邸にいた伊都子さんにダックスフントを押し付けていかれ、鍋島家が大層困惑したというのは本当の話です。ただ、伊都子さんは大名の娘ですから、皇太子に嫁げる身分になく、貞明皇后のライバルだったわけではないんですけどね。 

磯田 明治天皇の時代までは側室を置きましたが、条約改正もあって、欧米のキリスト教国に野蛮の王とされぬよう表向きは一夫一妻制にする必要が生じます。大正天皇は皇后のある身で有力な侯爵の令嬢を後宮に入れることはできません。西欧化のせいで伊都子が手の届かない、高嶺の花になっていたのが面白い。 


林 結局、伊都子さんは梨本宮家に嫁ぎ、娘の方子さんは皇太子に嫁げる身分を手に入れたわけですが、嫁ぎ先は朝鮮の皇太子の李垠ということになりました。この縁談が調ったとき、方子さんは学習院に通われていましたが、嫁ぐ前日荷飾りに同級生たちがわらわらと方子さんのところに集まってきたそうなんですね。「よその王子に嫁ぐあの人を見に行きましょう」という、上流階級の女の子たちの残酷さが表れていると思いました。


悲劇の王妃は真実か

磯田 もっとも母親の伊都子さんは考えが違う。今は異文化との縁組でも、いずれは朝鮮も「もうひとつの日本になる」とみた。方子さんの縁談は国のためにもなると本当に信じていました。さらに、李垠が皇太子として扱われるのであれば、宮中席次、位階の高さの点でも申し分ないとも考えていたでしょう。幕末の鍋島閑叟の血をひくだけあって、まったく先見第一の合理主義者です。

  よく「薩長土肥」と言われますが、実は佐賀(肥前)藩は鳥羽伏見の戦いには加わっておらず、戦ったのは薩長土と因幡・伯耆の鳥取藩でした。後から倒幕に加わった肥前は自慢の海軍力とアームストロング砲を提供。上野の彰義隊と会津若松城をその火力で制圧し、維新のお手柄順位で四番目に滑り込んだわけです。薩摩の島津家に連なる良子さんが日本の皇太子の妃に内定し、鍋島系の方子さんが朝鮮王世子の元に嫁げば、序列的にも座りが良いと思われたこともあるでしょう。

 林 当時の日本には、朝鮮人は3000人しかいなかったそうです。ですから、李垠と方子さんの結婚は、日朝結婚の第一号のようなものだと言われています。伊都子さんの朝鮮に対する偏見のなさは、もっと評価されるべきだと思います。

 磯田 日本と韓国についてはあまりにも複雑な問題が横たわっていますが、もともとは日本の天皇が「王」ではなく、「帝」を名乗ろうとしたことが根本にあり、この小説の通奏低音としても流れていると思います。帝と王の違いは、帝は王に王たるもの。つまり、帝は子分にあたる王国を下にもつのが条件なんです。中国は人口も多く、周王朝は天子が、秦から皇帝が周辺の王の国を従えてきた。  

しかし日本は中国との対抗上、ひとりぼっちでも帝を名乗り続け、ようやく明治の時代になって琉球王国を自分たちの版図の中に入れた。さらに日韓併合でふたりの王を従えた状態になり、さらに清朝最後の皇帝であった溥儀(ふぎ)を連れてきて満州帝国を作り、これを傀儡状態におきます。2人ないし、3人の王を従える、あるいは連携している状態の帝国を一時的に作っていったのが、明治から戦前にかけてで、帝国の実態を作る作業も同時に行われました。そのひとつが日本の皇族と朝鮮王朝との縁組に関する法律規定であり、方子さんと李垠皇太子の婚約前にそれが作られています。( #3 に続く)

 「心の綺麗な人ばかりが皇室に接近して縁組が成り立つイメージは、絵空事の気がする」 なぜ皇室には“野心家”たちが近付くのか  へ続く


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年収800万円男性と結婚した"セレブ妻"が築40年木造アパート暮らしに転落した顚末

2022年01月11日 15時03分29秒 | 女と男のこと
年収800万円男性と結婚した"セレブ妻"が築40年木造アパート暮らしに転落した顚末

高年収の男性と結婚し、専業主婦となっても一生安泰とは限らない。週刊SPA! 取材班が、暴力を振るう夫から逃げてレジ打ちのアルバイトをしながら一人暮らしをする元”セレブ主婦”に話を聞いた

■結婚後22年間不自由なく暮らしてきたが… 

---------- 木村 晶さん(仮名・46歳)女性 出身/和歌山県 最終学歴/短期大学 居住地/埼玉県 居住形態/賃貸アパート 年収/120万円 職業/フリーター 雇用形態/アルバイト 婚姻状況/既婚


 単身で暮らす女性の3人に1人が「貧困」というデータがある(国立社会保障・人口問題研究所調べ)。貧困女性といえば非正規雇用者やシングルマザーなど複雑な事情を抱えているケースが多かったが、千葉県に住む木村晶さん(仮名・46歳)は安泰と思われている専業主婦からある日、一気に転落した。 

 「発端は、都内の中堅家電メーカーに勤めていた夫がリストラされたことです。夫は転職活動もむなしく20社以上落ち続け、

そのストレスから私に暴力を振るうようになってしまいました。今は、夫から逃れてひとり暮らしをしています」  

結婚以来、専業主婦として22年間不自由なく暮らしてきた木村さんは、手に職をもたないまま転がり放り出されてしまったのだ。



■「24歳までに結婚を」と必死に合コンを繰り返す  福岡県福岡市で厳格な両親に育てられたという木村さん。バブル景気を眺めて育った彼女は、「将来結婚したら専業主婦になることは当たり前だと思っていた」という。しかし、都内の短大を卒業する頃には就職氷河期に突入し、国文学科を卒業した木村さんの就活は困難を極めた。  

「6歳上の姉が話していた就活とは様子が違い、困惑しました。文系の短大卒では面接にこぎ着けることすら難しかった。でも、母親から『就活は婚活。職場で結婚相手を選び専業主婦になるべし』と教育されていたので、なりふり構わず教授に取り入り、必死で就活しました」 


 希望する一部上場企業への就職は叶わなかったが、なんとか彼女は「丸の内OL」になる。  

彼女が就職した1995年当時には、女性の結婚適齢期を指す「クリスマスケーキ」という言葉があった。24歳までに売れないとダメ、25歳になると売れ残りという意味だ。  

「売れ残りの“ケーキ”になるまいと必死に合コンを繰り返しました。そして23歳の頃、5歳年上の男性と出会いました。のちの夫です。顔も学歴もまあまあいいし、中堅家電メーカーの正社員で福利厚生も充実している。この人なら私を幸せにしてくれると思い、必死でアプローチしました。交際から1年後、夜景を見ながらキスをした後、彼がひざまずいてプロポーズしてくれました。トレンディドラマのようなシチュエーションに興奮したのを覚えています」


■人もうらやむハワイ挙式で勝ち組主婦に  友人・親戚を大勢招き、ハワイであげた挙式を「人生でいちばん幸せな日でした」と振り返り、微笑む。東京・中央区にマンションを借りると、当時の年収800万円代だったバブル世代の夫とともに、外車、高級腕時計を購入するなど、貯蓄よりも消費を優先した暮らしぶりを満喫。


友人から「セレブ主婦」と揶揄されたが、木村さんは気にも留めなかった。ほどなくして第一子を妊娠すると、物欲はさらに加速していく。 

 「結婚後は、夫の希望もあり家庭に入ることにしました。同期OLたちの『結婚おめでとう』という寄せ書きを見ては優越感に浸っていました。今思えば、あのとき退職せず、会社員を続けていればよかった……」


  2005年につくばエクスプレスが開業すると、夫は茨城県守谷市にある沿線の街へ引っ越しを決める。リーマン・ショックが起きるすこし前のことだった。




■リーマン・ショックで夫に異変が…  「息子も幼稚園に通う年齢になり、子育てするなら郊外のほうがよいだろうと家を購入しました。ニュータウンの中でも新築が立ち並ぶ新しい一画で、日当たりもよく庭の広い戸建て住宅です」  しかし、転居の直後、夫の会社をリーマン・ショックの波が襲う。大口の取引先から次々と発注を取り消され、数十億円もの減収になったのだ。  


「総務部で社内改革に取り組んでいた夫は急に部署が異動になり、残業が続くようになりました。その頃から、夫の様子が徐々におかしくなりはじめました」  

夫は深夜11時すぎに帰宅すると缶酎ハイを何本も浴びるように飲みはじめ、言葉の暴力も増えていったという。木村さんの両親はすでに亡くなっており、姉は結婚して九州にいる。ママ友にも相談できず、悩みを誰にも打ち明けられないままだった。 

 「翌年に、夫は都内の本社から千葉県の支社へ異動になりました。通勤時間は短くなったはずなのに、毎日『疲れた』と口にするんです。毎晩うなされるし、心配でした」  

そんな最中、息子の誕生日会を自宅で開くことになった。  

「お友達をたくさん招いて、楽しくやろうということになりました。息子はとても楽しみにしているのに、夫は仕事を優先して準備を手伝ってくれません。そこで『準備する気あるの? 』と確認すると、いきなり頰を叩かれました」

 ■結婚当初に夫と描いた未来予想図はすべて崩れ去った 

 以降、夫は手こそあげないが、言葉の暴力は増えていった。帰宅時に風呂が沸いていない、味噌汁がぬるい、話を聞く顔の表情が気に入らない……と、難癖をつけては木村さんに乱暴な言葉を浴びせていく。コーヒーフィルターを買い忘れただけで、腕を強く摑まれて、青あざができたこともあったという。ちょうどこの頃、夫のボーナスは目に見えて減額し、経済状態はよくなかったのだが、夫はこれまでの浪費生活を改めようとはしなかった。 


 「そこで家計を助けるためパートに出ることを提案したのですが、『俺の稼ぎが少ないってことか。おまえのやりくりが下手なんだよ! 』と激昂。どこに怒りのスイッチがあるのかわからない状態で、意見なんてできません。毎日、彼の一挙手一投足にビクビクしていて、落ち着く日はありませんでした」 

 それでも、長く専業主婦生活を続けていた木村さんには、離婚の選択肢はなかったという。しかし、異動から1年後、ついに夫はリストラされる。その後も求職活動に失敗しては妻に暴言を繰り返す。

都内の私立大学を目指していた息子は、

「お父さんと一緒に暮らさなくていいならどこでもいい」と、学費が安く寮のある専門学校へ進学を決めてしまった。 

 「結婚当初、夫と描いた未来予想図はすべて崩れ去ってしまいました。我が家にあったのは、理不尽な言葉の暴力と息子の失意の姿だけです。あの子は、家を出ていく日『お母さんも早く逃げないと殺されちゃうよ』と忠告してくれました」


■専業主婦から時給900円のレジ打ちアルバイトに  

ある夜、またも転職活動に失敗した夫から激しく罵られて、反抗すると何度も、頰を叩かれた。もう限界だった。夫の寝ている間にトランクひとつだけを持って、逃げ出した。  


家を出ると、持ち出した宝石類を売って生活資金をつくり、夫に追われないよう、全く土地勘のない埼玉県に向かい、築40年の木造アパートでひとり暮らしを始めた。宝石を売ったお金はアパートの敷金・礼金に大半が消えたので仕事を探さねばならないが、仕事をするのは20年以上のブランクがあるうえ、家事以外にできることがない。  


手軽にできるものをと、木村さんは近所のスーパーで、時給900円でレジ打ちのアルバイトを始めた。  

「バイト代は手取り月12万円。月5万円の家賃を払ったらギリギリで、これでは離婚のための弁護士を雇うこともできません。部屋にはエアコンもなく、冬は常に毛布を被っているようなありさまです。親戚から夫は意気消沈していると聞きましたが、暴力をふるった後ろめたさがあるのか探しにはきません。こんな暮らしでも、夫に殴られるよりは100倍もマシ。頑張って働いて離婚して、いつか息子と2人で暮らしたいです」 

 夫の転落で家庭は脆くも崩壊、貧困に向かっていく。突然、社会に放り出されてしまった元専業主婦だった木村さんが、報われる日がくることを祈りたい。




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冬の河原です

2022年01月11日 13時02分41秒 | いろいろな出来事
さすがに、風が冷たいですね⭐



1/10/2022
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入試最前線2022 定員割れ続出で大学全入時代へ

2022年01月11日 09時03分04秒 | 受験のこと
入試最前線2022 定員割れ続出で大学全入時代へ

大学受験の本格的なシーズンが到来した。新型コロナウイルス感染症が拡大する中で、大学入学共通テストの導入を迎えた昨年度入試から1年。新型コロナへの対応は今年も避けられない。 昨年9月、日本私立学校振興・共済事業団が公表した調査結果は衝撃的だった。私立大学の昨春の入学定員充足率が99・8%となり、調査開始以来初めて全体で100%を下回ったからだ。


1・11・2022


入学定員は増加した一方で、入学者数は前年から約1万人減となり、定員割れとなった大学は全体の半数を占めた。大学全入時代がすぐそこまで来ていることが、明らかになってきたのだ。 背景にあるのは、もちろん少子化による18歳人口の減少だ。


平成30年以降は、大学志願者数も減少に転じた。30年の118万人をピークに年2~3万人ずつ減少し、令和13(2031)年には100万人を割ると見込まれている。 ただ、受験人口が減少しているにもかかわらず、新しい大学、学部などの設置や、私立大を中心とした入学定員の増加は続いていくとされる。


 大手予備校「河合塾」によると、令和4(2022)年度入試の入学定員を増やした私立大学は32校。今春開校する3大学も含め最大約3千人の増員が見込まれるという。 また、河合塾が中・大規模大学(収容定員4千人以上)75校を対象に行った調査では、昨春の定員充足率は前年とほぼ同水準の101・8%を維持した。一方で、一般選抜の合格者数は前年比111%と増やしており、今後も増加傾向は変わらないと見込まれている。

 河合塾教育研究開発本部の近藤治・主席研究員は「ある程度の競争が強いられる一部難関大を除き、行き先を選ばなければ大学に入れる全入時代が目の前まで来ている」と話す。

 大学の新設や統合、改組の動きのうち、国公立で注目を集めているのは大阪市立大と大阪府立大の統合により新設される大阪公立大。奈良女子大の工学部新設も話題だ。また、金沢大と富山大は共同教員養成課程を設置する。

 私立では、兵庫医科大と兵庫医療大の統合、青山学院大の法学部ヒューマンライツ学科、順天堂大の医療科学部新設などの動きがある。また、今後は私立を中心に郊外から都心部へキャンパスを移転させる動きも。受験生は志望校決定前に移転計画の確認も大切だ。(木ノ下めぐみ)


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