和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

悲劇に終わる

2024-03-03 14:02:18 | 詩。
分かってる

人の最期は悲劇に終わるって


君がいなくなったら

ぼくは何を頼りに生きていくんだろうね

いつも通りの生活に 君だけがいない

その違和感 喪失感


ぼくはぼくを殺すことでしか

欠落を埋められない


そしてその妄想は いつか現実になると決まっている

永遠なんてどこにもないから

必ず別離はやってくる


だから 人の最期は悲劇に終わる

抗うことなどできはしない

それでも

それでも生きていかなければならないの?
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月の歪めかた

2021-07-20 13:45:47 | 詩。
冷めたコーヒーを飲み干して

少しずつ 少しずつ

僕が僕でなくなっていく


くだらないと 君が嗤う

その全てが僕の誇りだった

思い出すだけで 涙が零れそう


宵闇の中で

僕は復讐を考える

僕を殺したのは誰なのか

はっきりしているだろう?


それは研ぎ澄まされた狂気

もう誰の言葉も届かない


視界が狭くなり

パチパチと星が飛ぶ

ああ 限界が近い


僕は僕の意思で

力で

狂っていく

落ちていく

君を 殺すために
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Psychedelic_age_org

2021-06-23 16:29:20 | 詩。
目の前は真っ赤に染まり 「ここから逃げ出したい」

塞がれた両耳を千切り 「遠くへ逃げ出したい」


誰も皆壊れてる 卑屈な僕らを苛めてる

タノシイカイ?


追いつめた道化の笑顔 「この鞭を受けなさい」

腐れた廃人の声 「この罰を受けなさい」


僕は独りだけで 何もできないと思い込む

タノシクナイ?


止まないギゼンシャの声 masochistはおびえてる

貼り付けられた傷跡は 精神を崩していった・・・

Psychedelic age


目眩と吐き気が襲う 「もう二度と戻れない」

脳内麻薬が溢れ 「もう二度と戻らない」


青い血が流れてる アナタは僕らを苛めてる

タノシイカイ?


止まないギゼンシャの声 masochistはおびえてる

傷痕が痛み出して 喜びに似た感覚


幻覚に溶けたままで 飛び降りていく快感

いつかは殺せるように 今は感情を殺して・・・

Psychedelic age
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FXXL MOON

2021-06-18 15:33:22 | 詩。
いつもより神経質な月を見て

ふんわり煙った薄い雲に少しだけ同情して

何だかちょっと、可笑しくなった


自分の感情すら分からなくて

今夜はヒドク狂いそうだから――

全部、あの月のせいにしてしまおうか


ふと厭な顔が浮かぶ

僕を嘲笑う、あの顔

殺したいと思った

殺そうと思った


「満月の光は――いつだって狂気の背中を押す」


輪郭のハッキリした月を背負って

キライな煙草に火をつけて

滑り止めの黒い皮手袋を嵌めて

狂った僕が、蠢き始める


全部、馬鹿な月のせい

薄い煙に包まれて

見え隠れする、あの月のせい
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lie lie

2021-06-08 09:07:49 | 詩。
キミが愛してくれるなら

何も要らないと 僕は思った


キミが嘘を吐くなんて 考えてもいなかった


愛していたから

誰よりも 大切だったから

許せなかった


アイスクリームが好きだと言った

あの笑顔も ツクリモノなの?

全部、ぜんぶ、壊れてゆくよ


この世界は偽りに満ちていて・・・


そう 真実は曖昧

だったら 僕がキミを愛していたという真実を

嘘に変えてしまおうか

改竄してしまおうか


キミのココロが痛まないように

僕がキミを恨まないように


そして キミが そうしたように
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喪失

2021-06-02 16:23:22 | 詩。
あの頃のボクは もっともっと 色んなモノを持っていて――


ココロのどこかに いつだって空白を感じている

満たされぬ 満ち足りぬ

不明確な欲望 飢え

そしていつもこう思う

「こんなはずじゃなかった」


ただひたすらに 純粋に

正しくあれ 正しくあれと

自らに命じながら生きてきた

間違いなど 一つも無いと信じていた

嗚呼 あの頃に 戻れたなら・・・


汚れきった僕は またひとつ 大切なモノを失った

僕が 曖昧になっていく 輪郭がぼけていく

完全なものなどどこにも無いと

ココロのどこかで認めてしまったから

・・・僕は一体 誰なんだろう?


ひとつ 年を取る度に

ひとつ 悲しい夢を見て

いつしか僕は

全てを失っていたんだね――
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陰鬱な雨

2021-05-31 09:47:26 | 詩。
陰鬱な雨は 屋根に弾けて

水溜りが嫌いな僕は きっと今日も外に出ない


軽い 憂鬱


窓の形に切り抜かれた背景 見慣れた街並み

あの電信柱は いつでも電波に満ちているのでしょう?

少しだけ 可笑しくなった


外界との繋がり――「コネクション。」

きっとそこに何かが足りないんだ

水も空気も ここに届いているのにねえ?


薄暗い部屋の中 冷めた紅茶を飲み干して

僕は一人 外を見る


ああ 陰鬱な雨


鉛色の空から 零れ落ちる


息が出来なくなる前に

キレイな青空が見れると良いな
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Libido

2021-05-28 16:14:33 | 詩。
目の前に君がいるだけで

抑えられない衝動


絶望的な渇きにも似た

狂おしい欲望


ただ 生まれたことが罪なのか

ただ ここにいることが罪なのか

苦悩する僕を 嘲笑う君


ああ 繰り返す発狂


満たされない思いはどうすればいい?

理性の蓋で無理矢理に閉じ込めて

雁字搦めに縛り付けて

それでも溢れそうな気持ちはどうすればいい?


いっそ僕を殺してくれないか

この黒い感情が暴発する前に

君を傷つけてしまう前に


それでも 君は無罪なの?

僕をこんなに苦しめるのは君なのに


ああ 湧き上がるリビドー


今すぐ君を×したい
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solitude

2021-05-28 08:29:52 | 詩。
僕が涙を流したのは 悲しいからじゃなくて

純粋に――君が恐かったから


声を上げて泣き続ける僕を見て

君は困った顔をした

僕が怯えているとも知らないで


それは 圧倒的な孤独感

気持ちを微塵も共有できない

言葉が一語も通じない

最も近しい君ですら・・・


まるで異国の人のよう

通い合わぬ想い 解った振りをして

僕だけ置き去りに


君、生まれて最初に出会う他人

僕の全てを見て来た人

お願いだから

僕を独りにしないでよ――――。


僕が涙を流したのは 悲しいからじゃなくて

お母さん、貴女がとても恐かったから
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創造主――クリエーター――

2021-05-27 08:44:24 | 詩。
いつも周りを気にしてばかり

君は 臆病な創造主

世界は君の手の中なのに

何故か怯えてばかりだね


そうさ 全ては思いのままに。

君は 臆病な創造主

だけど 君は泣いている

孤独? 不安? ・・・猜疑心。


きっと誰も信じられない

君は 臆病な創造主

理解できるはずも無い

・・・理解する必要も無い


君は 臆病な創造主

けれど 最強の創造主

全てを蹴散らし 進め!

この世界は 全て君だけのもの
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