和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

最終日。

2007-10-31 08:42:46 | いつもの日記。
本日、現在務めている会社を退社します。

とはいえ、既に契約社員の身なので「退社」というのも微妙ですが。
勤務したのは、3年半ほど。
基本的に辛く、大変なことばっかりだったのですが、まぁ
前向きに言えば勉強にはなったかなというところです。
先輩も後輩も、いい人ばかりだったし。
いやまぁ好きかどうかと言われれば、微妙。と答えざるを得ませんけど。
後輩は(知らない人も多いけど)みんな好きなんですけどねー。
こう、会社に染まっちゃった先輩一部がねー・・・。

脱線しましたが。
ともあれ、今日で終わりです。
次の会社の勤務は、来週月曜から。
明日からは4日ほど休ませて頂きます。

さて。
あとは、「今日が最後だから」とか言って飲み会に連行されないことを
祈るばかりであります。

じゃ、行ってきます。
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「きみとぼくの壊れた世界」読了。

2007-10-30 12:22:42 | 読書感想文。
またしても西尾維新。
またしてもキャラもの。
エンターテイメントミステリ、というジャンルだそうですよ。

しかし、やはりさすがは西尾維新。
キャラ作りの上手さは異常です。
っていうか病院坂黒猫て。どんな名前だよ。
あと、今回は主人公もとても良かったですね。
ゆるぎないポリシーを持ってて、それが全体で良い味出してます。

続編、あるみたいなんですよね。
うーん、やっぱりあるなら読みたいなあ・・・。
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放課後の切断魔:3

2007-10-29 00:45:53 | 小説――「RUMOR」
幼い頃。
小麦は、病弱で弱気で大人しい子だった。
幼馴染の僕を兄と呼び、兄のように慕い、頼ってばかりだった。
変わったのは、そう――中学生の頃。
僕が、ちょっと怖がらせようと思って当時盛んに噂されていた都市伝説を話した時だ。
小麦は、必要以上に怖がって。
学校をズル休みしやがった。
仕方なく小麦の家に見舞い――この場合やはり見舞いで正しいだろう――に行き、
謝罪と説得を試みた。
――そこで、小麦がキレた。
「ねえ、ハル兄。何であたしがこんなに怖がらなきゃいけないの?
 もうアッタマ来た!その噂話が本当か嘘か、確かめてやるッ!」
全力で暴走する小麦を、だけど僕は止められなかった。
まさか、「ロア」なんて化け物が実際に現れるなんて思わなかったからだ。
口ぶりとは裏腹にガタガタと震える小麦を放っておけなくて、僕もそれに付き添った。
そして、ロアは、現れた。
その瞬間、嗚咽のような嗤い声と共に、小麦の震えが止まった。
「そうか、やっぱりそうか。じゃあ――」

「こんなヤツ、もう怖くない、、、、

小麦は別人のようにハイテンションになり、あっという間にロアを退治した。
今の性格になったのは、まさにその時だ。
都市伝説が大好きで、噂を聞いては確かめずにいられない。
ロアと闘うのが大好きで、退治せずにはいられない。

――僕は。
責任を感じると同時に、元気になった小麦を見て、少し嬉しかった。
仕方ないなと苦笑しながら、僕は小麦に協力することを決めたのだった。

今、目の前で鉈を持ったロアと闘う小麦は、やっぱり底抜けに楽しそうだ。
これで良かった――と、一概には言えないけれど。
まぁ、当分はこれで良いんじゃないかなと、苦笑した。

「ハル君ッ!」

鉈をかわし続けながら、小麦が叫んだ。
「ちょっとヤバいかもっ」
大ぶりの鉈をひらりとかわし、相手の硬直時間に蹴りを叩き込む。
どこがやばいんだ。超押してるじゃん。
――と、そこで僕は気が付いた。
このロア、ちょっとデカい。
身の丈、多分2メートル程度の大男。
前身真っ黒のツナギに、大き目の鉈。
そして、不気味に笑みを浮かべた、真っ白の仮面。
この仮面こそが、ロアの唯一といっていい弱点だ。
ロアを退治するということは、仮面を割るということに他ならない。
でも・・・。
「いくらなんでも、仮面に手は届くだろっ?」
「届いたけどっ、手ェ折れたっ」
鉈をかわしながら、背後の僕に向かって右手を見せる。
この距離では確認はできない。だけど、おそらく本当だろう。
あー・・・ヤバ。
あの仮面、そんなに堅いのか?
「そういうわけで、最後の手段行ってみよう」
最後の手段?
そう言うなり、小麦は僕の方へ向かって走り出した。
ロアは当然、それを追う。
何だ、何をする気だ?
「ハル君っ、三角跳び、、、、っ!」
・・・マジで?
その意図をギリギリのタイミングで理解した僕は、腰を落として身構えた。
多分――小麦は軽いから、何とかなる、と思わなくもない。
まさに、ぶっつけ本番。
小麦は、僕の約1メートル手前で、その勢いのまま思い切り左足で踏み切った。
跳ねた右足が、僕の鳩尾辺りまで上がる。
僕は両手を組んで、バレーのレシーブの要領で、その右足を拾う。
ぐ、と小麦の右足に力が入り、背後に――ロアに向かって、もう一段跳ねた。
これなら、高さ文句ナシ。

「これでどうだっ、足フェチ野郎!」

反転した勢いを利用して器用に空中で体を捻り、右足で蹴りを繰り出す。
ロアは――硬直している。
さすがに驚いたのかどうか知らないが、これはチャンスだ。
そのまま、鮮やかなまでに右足が仮面にヒットした。
綺麗に、小麦が着地する。
僕は、よろめいて尻餅をつく。
そして、棒立ちのロアの、仮面にヒビが入る。
「やっぱりね」
にやりと、小麦が笑った。そして、似た笑みを浮かべた仮面に向かって言い放つ。
「足フェチには、タマラナイでしょ?」
――だから、跳び蹴りか。
全く無茶をする。それは勿論、今に始まったことではないのだけれど。
そして。
ぼろぼろと、切断魔ジャック・ザ・リッパーの仮面が崩れ落ちる。
ここからが、重要だ。
ロアには必ず、仮面がある。
その仮面を破ると――その下には、都市伝説を一番最初に流した人物の顔があるのだ。
つまり、「仮面を破壊する」イコール「ロアを退治する」イコール「噂の出元が分かる」と。
そういった等号関係にあることになる。
「さあ、今回の犯人は、だ~れかな~?」
歌うように、上機嫌に小麦が言った。

仮面の下には、よく見知った、学園の先生の顔が張り付いていた。

「小麦・・・」
立ち上がった小麦は、その顔を確認する。そして。
「おっけー、じゃあハル君――職員室、行こっか」
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遅出って素晴らしい。

2007-10-25 09:39:00 | いつもの日記。
つい今しがた、予約してた「アルトネリコ2」を購入してきました。
うむ。遅出万歳。通勤途中にゲームが買えるとは。

ただ、ね。

まだ微妙に開店前で、3分くらい開店待ちしてたんですよね。
今更、ゲーム買うのに開店待ちかよ。
という切ない気持ちになりましたよ。
しかもアルトネリコ2。軽く泣ける。
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新・生活リズム。

2007-10-25 08:58:41 | いつもの日記。
朝、出勤前に20分程度小説を書くのが新しい日課になりつつあります。
いやはや、なかなかいいものですね。
チョットぼんやりした状態で書くので、後で入念な推敲が必要
というところが若干の難点ではありますが。

そういうわけで、「放課後の切断魔:3」は意外と早く
お届けできそうです。
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遅出。

2007-10-24 09:43:32 | いつもの日記。
うちのチームの稼動が高すぎるってんで、しばらくの間
朝10時出勤ということになりました。
でもまあ、その分長く寝ようって気はあまりなく、
家を出る時間までぼーっとしてようと思っています。
ちまちま小説書いたりしながら。

うん、これは結構、ありがたいかもしれません。
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「ネコソギラジカル(上/中/下)」読了。

2007-10-23 08:34:49 | 読書感想文。
ついに、長かった戯言シリーズも完結です。
最終章・ネコソギラジカル。
これまでの全ての物語を(半ば無理やりに)伏線とし、
ピリオドを打つ――というのがコンセプトでしょうか。

前作、ヒトクイマジカルからの直接の続きになるわけですが、
いやはや3冊に渡ってハイテンションを維持するところは流石です。
途中、若干ダレる展開もあるのですが、個人的にはそこも伏線
というか、演出の一環なのかなと思います。
実際、その辺が一番好きだし。

結局のところ、僕としては零崎人識と哀川潤が全てだったかなぁ。
零崎はあんまり登場しないから寂しいのですが。
ともあれ、キャラ作りとしては勉強させられました。

そういえば――結局、微妙に気になるところが解決してないんですよ。
細かくは挙げませんが、いろいろと。
納得いかないといえば、納得いかない。
これはナニ?ザレゴトディクショナルを読めってことか!?

厭な商売ですね。
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放課後の切断魔:2

2007-10-21 23:37:31 | 小説――「RUMOR」
僕の属性は安楽椅子探偵だと自負している。
目的に必要な情報を、何気ない会話から聞き出し、引き出し、推理する。
順列を組み替え、語呂を合わせ、遠隔地にいながら目的に向かって収斂させる。
それこそが、僕の本来のスタンスだ。

「――という手法を、僕としては主張したいのだけれど」
「却下」
相変わらず一言で片付けられた。
小麦は、いつでも現地調査フィールドワーク主義なのだ。
そして、その決定に僕は逆らえない。逆らう権利がない。
そんなわけで――僕らは今、くだんの裏門傍にいる。
時刻は、17:50。問題の時刻まで、あと9分。
まぁ、こうなるんだろうなと思ってはいたんだけどね。うん。これホント。

――じゃあ、今から行こう。
僕からの報告を聞いた彼女は、それだけ言ってさっさと教室からここまで
移動してしまった。
案の定、噂を実践するのだという。
つまり。

①17:59に学園の裏門から外に出て。
②最初の声は、敢えて無視して。
切断魔ジャック・ザ・リッパーの質問を受ける。

ということ。
それはまぁ、いいとして。
「質問には、何て答えるのさ」
その一点が、どうしても気になった。
YESと答えても。NOと答えても。ついでに無視しても、NGだ。
見事なまでの八方塞がり。将棋で言えば、詰んでいる、、、、、
「ハル君はさ」
と、小麦は僕を見ずに、呆れた風に言った。
「頭が良いのに、バカだよね」
なんじゃそれは。
取り敢えず、そんな謂れのない侮辱は無視して。
「・・・あとさぁ」
もうひとつ、突っ込んでおく。
「何よ」
「スカート、さっきより短くなってね?」
「そこはほら、乙女のヒミツってヤツ?」
そして振り向いた小麦は、晴れやかな笑顔でこう続けた。
「ま、小麦ちゃんの活躍を、そこで黙って見ていなさい」

――そして、17:59ジャスト。
小麦の右足が、裏門から一歩、外へ出た。
そのままゆっくりと、歩を進める。
裏門を出た先には、薄暗い山道が続いている。
木々の隙間に、飾り程度のアスファルトが延びているが、基本何もない。
5歩、6歩、と進んだところで一瞬小麦の足が止まった。
しかし、それも一瞬のこと。直ぐに何もなかったかのように再び歩き始める。
多分。
聞こえたのだ。何者かの、声が。
僕には、聞こえない。学園の敷地内に残る僕には、何も聞こえない。

そうか。そういう理屈か、、、、、、、
あー。はいはい、なるほどね。分かったよ、仕方ないなぁ。
ホント、嫌なんだよね。直接的過ぎて、美学がない。僕のキャラじゃない。
だから僕は、嫌々、あくまでも嫌々、裏門から足を踏み出した。
時計は、まだ17:59を示している。
3、40秒程遅れたけど、僕の時計には秒の表示はない(というモード設定だ)から
大丈夫だろ。
すたすたと、小麦の元へと駆け寄る。その時――
「ハル君、ストォーーーップ!」
振り向かず、僕を制止するように左手を挙げて小麦が叫ぶ。そしてそこで足を止めた。
「来たよ、来た来た来たァッ!」
――声。
曰く。

「足、いるか?」

・・・本当に、聞こえた。
周囲を見回す。当然のように誰もいない。
小麦は――震えている。
そして、僅かに漏れる嗚咽にも似た――嗤い声。
あぁ。
もう、僕には止められない。
小麦は、答える。
正答が用意されていない、質問に。

「足、いるかって?決まってるじゃない。
 あたしのカワイ~イ足は必要だけど、他人の足を貰うなんてマッピラ御免!」

それは、YESでもなく、NOでもなく、無視ですらない。
意地悪ナゾナゾの仕掛けを見破った前提の、イレギュラーな回答。
「足・・・あし・・・アシ・・・いるか・・・」
依然、声の主は見えない。声だけが聞こえてくる。
だけど、声が聞こえるだけなんて。
そんなの――悪いけど、小麦の相手じゃない。
「はん。なぁにこの程度のことでバグってんのよ。くッだらない!」
見えない相手に、小麦が凄む。
「あ・・・し。足。脚。よこせ。あし、よこせえええ。足脚あしアシ」
おお、いい感じに壊れてきたぞ、切断魔ジャック・ザ・リッパー
「欲しい?小麦ちゃんの、カワイイあんよ」
一転、猫なで声で小麦が聞き返す。
そして、膝上20cmはあろうかというミニスカート(校則違反)を両手でつまみ、
ゆっくりと焦らすように持ち上げていく。チビのくせに足の長いヤツだ。
「ホラホラ。ねぇ、欲しいの?」
1cmずつ、1mmずつ、小麦の白い太腿が、露になっていく。
――道理で。道理で不自然だと思ったんだ。そのための、ミニか。
全力で馬鹿らしい。
だけどとことん、小麦らしい。
するり、するりと。
小麦は、スカートを持ち上げて。
もうちょっとで、見えそうなところまで持ち上げて。
言った。

「だけど、お前みたいなヤツには死んでもあげない」

そこで、僕の視界が混乱する。
確かに、そこには何もなかったはずなのに。
小麦が、スカートから手を離して、不自然に体を左に捻った刹那。
――鉈が、回避した小麦の肩を掠めた。

さあ――ついに、お出ましだ。
都市伝説フォークロアが具現化した、怪物。
語り継がれる、実体無き化け物。
小麦が誰よりも出会いを望み。
小麦が何よりも生き甲斐を見出す。
人々の好奇と興味と猟奇と狂気の産物。

僕らはそれを、短く「ロア」と呼ぶ。
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さようなら。

2007-10-21 22:57:27 | いつもの日記。
昨日は、会社の同期と飲み会でした。
僕のお別れ会――と思ったんだけど、結局普通に飲んで
だべって終わりでした。
うん、僕ららしいといえば、そうなんでしょうね。

会社は変わっても、多分ずっと、友達なんだろうなと
そんな風に思える人たちです。
つくづく、大学以降の出会いは良いものばかりだと
思いましたとさ。
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インプット過剰。

2007-10-16 19:27:52 | いつもの日記。
最近全く作品を書いてなかったわけですが、逆に他人の作品は
よく読んでまして。
アウトプットに対して明らかにインプット過剰だと思うのです。
でもまあ、具体的な実害はないのかなとも思います。

・・・一昔前だったら、明らかにイライラしてたことでしょうね。
大人になったんだか、冷めてしまったんだか。
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