和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

雑記。

2011-10-31 14:59:58 | いつもの日記。
いつの間にかムックの新曲が出ててビビる。
おいィ! いつの間に出たんだよ! 全然知らなかったよ!
よく調べると、ライブで限定販売された曲のようですね。
タイトルは「暁」。
東日本大震災の関連で云々、とWikipediaに書いてありました。
それはいいんだけどね。
これ、次のアルバムに入る・・・よね?
そこが大事です。

ガゼットのニューアルバム、いいね!
相変わらず何言ってるか分からんし、曲名すらまともに覚えてないけど!
何かいいね!
・・・謎だ。

昨日書いた「魂」というSSは次回作の案のひとつです。
あれを使って、能力バトルものをやるぜ!
キャラはある程度の人数できてるからなー。
あとは、メインになるお話をどうするか、くらい。
どうしようかなー、やっぱ、メインはちっちゃい話がいいなぁ。
ひとりの男の復讐劇とか。
でも、最終的には世界がピンチになるレベル。
そういうのがいいです。

あ、そうだ。やりたいゲームの覚書を残しておこうと思ったんだった。
そんなわけで、既に出てるゲームでやりたいもの一覧。

 ・トリニティジルオールゼロ
 ・魔界戦記ディスガイア4
 ・ToHeart2 DX PLUS
 ・テイルズオブエクシリア
 ・ファイナルファンタジー零式

取り敢えず、ざっくりこんな感じ?
他にもあったら随時足していこう。
しばらく最新作を買う必要はないなぁ・・・。
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【SS】魂

2011-10-30 22:29:21 | 小説。
魂という物質は、確かに存在するのだよ。
質量約21グラム、色は乳白色、基本的には常温で液状。
人間の体内隅々に、少しずつではあるが存在しているのだ。

昔から、噂や都市伝説、あるいは先人たちの知恵として語られてきた。
君たちも恐らく聞いたことがあるだろう。
しかし、どこか話半分――嘘や誤解、迷信だと思っていたのではないかね?
かく言う私もそうだった。

そもそも、私の出発点は決して「魂の存在を証明すること」ではなかったのだ。
だから、いち学者として、というよりいち常識人として、当たり前に信じていなかった。
ところがどうだ。
人体を調べていけば、魂という物質の存在なくしては証明できないことがあるではないか。
もちろん悩んだね。それはもう、常に頭の片隅にこびりついていた。
そんな状態だったからだろうね。
偶然目にしたそれが魂であると、私は即座に仮定することができた。
他のすべての学者がそれを見逃していたのは、見えなかったからじゃない。
魂の存在を100%否定していたからだ。
私は、違った。否定してはいたが、せいぜい99%といったところだ。
残りの1%が、発見に繋がったのだろうな。

おっと。閑話休題、話を戻そうか。
ああ、そうだそうだ。魂とは、という話だったね。
人は誰しも魂を持っている。
それは死によって空気中に拡散されるわけだ。
そして、新しい命に宿り、循環する。
この循環の途中で、稀に視認されることがあるね。
いわゆる人魂、幽霊といったものがそれだ。

そう、世で言われている超常現象。
その大半は観測者の誤認だが、一部ホンモノが混ざっているのだよ。
それが、魂。
いいかい、魂とは多様だ。
環境や自身の状態によって、様々に変化する。
そこに一般の物理法則は通用しない。
ああ、唯一適用されるものとして質量保存の法則があったね。
先も述べたが、人ひとりの魂は約21グラム。
これは不変だ。
つまり。

21グラムの魂が欲しいなら、人をひとり殺せばいいのさ。

簡単だろう?
実に単純明快な話じゃないか。
現在、空気中から人工的に魂を採取する方法は確立されていない。
それはどこにあるとも知れない魂を捕獲するのが困難だからだ。
しかし、密閉空間で人間を殺せば、その空間内には確実に21グラムの魂が存在する。
ならば、採取は容易い。
いや、容易くはないな。しかし不可能ではない。時間さえかければ、いずれ採取できる。

さあ、そうやって手に入れた、ありふれた――しかし貴重な魂。
それをどう利用しようか?
それはもう、いかようにでも。
一番分かりやすいのは、兵器だな。
毒に変化させてばら撒けば21グラムで町一つ滅ぼせよう。
硬質化させればわずか21グラムのナイフや刀剣になる。
高速で射出すれば弾丸が残らない銃になるかも知れんな。
まあ、その辺の応用技術は今後の課題だし、あるいは利用者の自由だ。
私の目的は、あくまでも採取と観察だからね。

と、これが魂という物質の概要だ。
分かったかい?
こんな講義が聞けるなんて、君は実に運がいい。
私も、他人に話す機会がなくてね。
君という講習生がいてくれて、実は助かったのだよ。

質問はないかな?
うん、そいつは重畳。
理解の早い生徒で非常に嬉しいよ。
それでは、私の講義はこれで終わりとする。
無論――

君の魂は、今後の研究に大いに活用させてもらうよ。

協力感謝する。
さようなら。
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ソーシャルゲーム。

2011-10-30 17:22:09 | いつもの日記。
度々言ってますが、僕はソーシャルゲーム否定派です。
あれホント意味分からない。

具体的には、課金のシステムに納得がいかない。
基本プレイは無料で、ゲーム中アイテムにリアルマネーを払う、という形式がメインなんですが。
ちょっと強引かもしれませんが、ドラクエに例えると以下のような感じかと。

通常プレイの例)
初期装備:布の服、ひのきのぼう
→次のボスを倒すためには銅の鎧と銅の剣が欲しい
→1時間程度お金を貯めて、ぎりぎりでボスを撃破

課金プレイの例)
初期装備:布の服、ひのきのぼう
→次のボスを倒すために鋼の鎧と鋼の剣を100円(リアルマネー)で買う
→時間をかけずに、ボスに楽勝

通常にプレイすると手間暇がかかります。
でも課金すると楽にボスを倒せますよ。
だから課金してね☆
・・・みたいな。

なんじゃそりゃああああ!
ドラクエって、スライムをプチプチ倒してお金を貯めてレベルを上げて、じわじわと強くなる
あの感じが楽しいんじゃないか!
それを十把一絡げに「課金で省略できますよ」って!
お前は魔法少女水倉りすかかよ!

となると、作り手は当然レベル上げ等の作業を「面倒なもの」「大変なもの」として設計するよね?
そうしないと誰も課金しないもの。
これがマズい。
過程も結果も、全部楽しめるゲームデザインじゃないと駄目だろうと。
僕はそう思うんだけどなぁ。

なので、いわゆるソーシャルゲームと呼ばれているモノは基本嫌いです。
ソーシャル、というカタチ自体には可能性を感じますし、アリだと思うんですが。
今の作り手の考えでは、到底賛成できません。
でも、今の市場はコレが幅を利かせてるんだよなぁ。
それがニーズなのか。
納得いかねえ。
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雑記2。

2011-10-29 19:02:08 | いつもの日記。
PSP版ロウきゅーぶ! が酷いらしい。
何でも、スポ根ルートとロリコンルートに分岐するとか。
なんちゅーか、世間のニーズを弁えてるよね!
・・・ちなみに僕はひなた派です。おー。
あ、でもRO-KYU-BUだと花澤さん派。仕方のないことなのです。

久しぶりにミスドのドーナツを食う。
なんか、フレンチクルーラーちっちゃくなってない?
こんなもんだっけ?
まあいいんだけどさー。
あと、結構新商品増えてるのね。
まあ全部チェックしてたらキリないからやんないけども。
でも、どれも美味しそうでした。いずれ食べよう。
といってる間になくなったりするんだよね。

そういや、今期のアニメが神がかってると思います。
ラインナップ的な意味で。
FateとかP4は超画面綺麗だし。
ハンタや未来日記は無難に着実に面白い。
秋ははがないの一人勝ちだ、なんて下馬評もあったけど、そんなことはないぜ。
どれもすげー面白い。
これだけラインナップが整ってると、どうにも嬉しくなっちゃうよ。

さて、そうこう言ってる間に鍋の準備ができました。
晩飯食うかー。
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雑記。

2011-10-29 17:23:50 | いつもの日記。
プログラマに半角全角の入り乱れた数字を見せ続けると死ぬ。

ああああ! イライラする! なんかもう無性にイライラする!
まぁ僕プログラマじゃないんですけどね。
小さなこだわり。
それでもコレは確かにイライラ。面白い。

今週のアニマル。
前回、フロッグマンがまさかの最終回で見るものがひとつ減る。
まぁ仕方ないといえばそうなんだけど。
ナナとカオルは、舘が出てくると俄然面白くなると思う。
あいつ、いいキャラです。あいつがいなかったらただのSM教本になりそうだ。
アマガミ、薫編も佳境か。
で、4巻はいつ出るんだい。そろそろ公開してもいいんじゃないの?
ゆりキャンは相変わらず安定したぶっ飛びっぷり。
この原作者は異常だと思います(褒め言葉)。

最近、病院に行くたびに具合悪くなってる気がする。
色々ムカつくのです。
仕方ないところもあるんだろうけどね。
お陰で体調が一向によくならねえ。

さて、寒くなってきたし、今日は鍋にしよう。
白菜とゴボウがメインの鍋。
ゴボウを鍋に入れるのって、こっちだけの風習でしょうか?
モツ鍋にゴボウが入ってるので、僕としては違和感ないんですけど。
鍋って、結構地域性出そうだよね。
その土地ならではの鍋がありましたら、教えてくださいねー。
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劇場版。

2011-10-28 22:15:46 | いつもの日記。
遅ればせながら、劇場版BLEACH地獄篇、見ました。

面白かった。うん、素直に、普通に面白かった。
不満点といえば最後の一護の変身? あれがちょっと、オサレすぎたところくらい。
それもまぁ、こないだ本誌でやってた変身ほどじゃないし。

今回、設定というかバックボーンがすげえしっかりしてたと思うんですよね。
これ原作者が絡んでるんだっけ?
その利点を上手く活かしてたと思います。
地獄という概念、咎人という存在が、非常に重苦しくていい感じ。
ちゃんとひとつの世界として成立した「劇場版」になってたかと。
なので、敵も味方もみんなちゃんと魅力的に見えました。

無理して大人数をワラワラださなかったのも正解だよね。
チャドが早々にリタイヤしたところとか、もはや様式美すら感じました。最高。
で、白哉とか山本総隊長とかもちゃんと最低限は出てくる。
バッチリです。
その方針でいいと思うんだよね。劇場版なんて、90分かそこらなんだし。
人数絞ったといっても、一護、恋次、ルキア、石田の4人VS敵で乱戦までやったんだから、
これはもう十分だと思います。
普段乱戦なんか絶対やらないでしょ、この漫画。

そして劇場版クオリティの画面。
すげえ綺麗。
んで、バトルがすげえ迫力。
地獄というひとつの世界でハデにバトるには、これくらいの画面じゃないと駄目だよね。
月牙天衝ひとつとっても、超かっけーの。
爆発も大盤振る舞いだったし。

そんなわけで、全体として非常に満足でした。
文句の付け所なんて、ほとんどねえな。
原作が好きなら、かなり楽しめると思いますよ。
っていうか、BLEACHファンなら絶対見るべき。
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【SS】告白

2011-10-28 14:44:55 | 小説。
女の子に、告白した。
生まれて初めて。

夕方の教室。
ふたりきり。
背中を向けたままの彼女。
息も出来ずに返事を待つ僕。

「――で、何かしら?」

一世一代の告白は、見事にスルーされていた。

「い、いやいやいや、聞こえたよね? 絶対今の聞こえてたよね?」
「好きです僕と付き合って下さいあばばば、までしか聞こえなかったわ」
「それ全部じゃん! っていうか『あばばば』とか言ってねーよ!?」
「携帯いじってたから、意識がそっちに行ってたのかしらね」
よく見ると、右手には確かに携帯が。
そしてその指は未だポチポチとキーを打っている。
「・・・何してんの?」
「ツイッター」
「今やることかそれは!」
「コクられなう」
「僕の告白をネットにばらまくな!」
「逆ギレられなう」
「だから! 僕の恥を世界に発信しないで!」
散々だった。何でこんな女を好きになったんだろうか僕は。

ああ間違った先走ったしくじった。
軽く自分の感性に疑念を抱いていると。
「こういう時、どうしたらいいのか分からないのよ――初めてだから」
彼女が、俯いてそんなことを言う。
そうか、彼女も緊張していたのかもしれない。
そう思えば。
なんだ、可愛いものじゃないか。
「だから、念のためにブログにしておいた方がいいかしら」
「ネットから離れろ!」
一瞬緩んだ僕の心を返せ! 可愛いと思った心を返せ!
「写真付きの方が?」
「そうじゃねえ!」
「大丈夫、私の顔は隠しておくから」
「僕の顔は? ねえ、僕の顔はそのままなの!?」
「仕方ないわね、美肌加工はしてあげるわ」
「嬉しくないからな!?」
多分、僕はもう一生分のツッコミを使い果たしたと思う。
それくらい消耗した。

「とにかく」
こうなれば、半ばヤケだ。
僕は開き直って、彼女に問う。
「聞こえてたのは――間違いないよね」
「・・・・・・」
「返事を聞かせて欲しいんだ」
「今、すぐに?」
「うん」
考える時間は、あったと思う。
仕草で、態度で、いつも僕は――彼女に好きだと告げていたから。
昨日今日の付き合いではない。
同じクラスになって、1年近く。
仲は、いい方だと思うんだ。
だったら――全く考えてないなんてことは、ないだろう。
「そうね――」
彼女は、僕の目を見ない。
それはいつも通りの彼女ではあるのだけれど。
今は、不安要素でしかなかった。
そうして、ゆっくり間を取って。
じゃあ、と彼女が口を開く。

「じゃあ、赤外線通信から始めましょう」

携帯を差し出す彼女。
意味が分からず、だけど慌てて僕も自分の携帯を取り出す。
赤外線通信――彼女の名前と、電話番号、メールアドレスが通知される。
1年近くの付き合いで。
初めて、彼女の連絡先を入手した瞬間だった。
「これは・・・その、OKと受け取っても、いいのかな・・・?」
僕も、赤外線で自分の情報を送り返す。
「まだ」
赤外線を受信すると、彼女は再び後ろを向いた。
「まだ、付き合うとか――そんなことは、考えられないけれど」
それは、多分。
「夜、寝る前にメール交換をするくらいは、してあげてもいいわ」
彼女なりの、照れ隠しなんだと思った。

その夜。
『おやすみ』
考えた挙句、僕はたった4文字を送信した。
そっけなさすぎるだろうか。
だけど、最初の距離感なんて、よく分からない。
色々と考えて、1周回って、結果こうなった。
そして、返信が届く。

『おやすみ(*ノωノ)だーりん愛してる・:*:・゜★,。・:*:・゜♪('∇^*)♪。・:*:・゜★,。・:*:・゜☆』

・・・・・・。
どうしよう。
彼女のテンションの落差が、分からない。
コメント (2)
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解せぬ。

2011-10-27 23:07:14 | いつもの日記。
いつもの通り、手癖のみで書きました、SS「幽霊」。

・・・何これ。
何このハートフルなお話。
「ハートフルといえばハートフルボッコの略」
でお馴染み和泉さんが。
どうしたの。気でも狂ったの。死にそうなの。

いや、自分でも意味が分からない。
どうしてこうなった。

何も考えなかったら、大体いつも物騒な方向に話が進むんですけどね。
今回も、最初は幽霊が主人公に復讐しにくる話にしよう、とか思ってたはず。
最初の書き出し時点では。
で、気の向くまま、指の向くままに書き進めたら・・・ごらんの有様だよ。

いやいや、別にこの作品が嫌いなわけじゃないよ?
これはこれで、アリだと思うし面白いと思います。個人的には。
でも、脊髄反射で出てくる話がコレって。
どうよ、和泉さん。
丸くなっちゃったんじゃないのー?
世間に迎合しちゃったんじゃないのー?
おかしいな。僕はもっとこう、尖った作風がウリのはずなんだけどな。

最近もう、自分が分からない。
まぁ、数書いてるからね。そういうこともあるかー。
ということにしておきます。
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【SS】幽霊

2011-10-27 22:53:54 | 小説。
幽霊はいる。
間違いなく――それも、今まさに僕の目の前に。

目を見開く。見詰める。凝視する。
目を凝らす。目を擦る。瞬きする。
そこには確かに、死んだはずの友人がいた。

「やあ、久しぶり」

そんな風に、実にのんきに、当然のような顔をして声をかけてくる。
声ははっきりとしているし、足も体も透けていない。
しかし確かに、彼は死んだはずなのだ。
1ヶ月前に。

「お前、死んだはずなのに――」
「まあ、君が戸惑うのも分かるけどもね」
困ったように微笑んで、頷く。
「ちょっとだけ、神様に猶予を貰ったのさ」
幽霊の次は神様ときた。
一旦落ち着く時間が欲しいところである。
僕は一度視線を彼から外し、深く息を吸った。
そして、落ち着け、と念じながら深く吐く。
とにかく。
死んだはずの男が、今目の前にいる。
もしかしたらよく似た別人が僕を担ごうとしているのかもしれない。
しかし、そんなことをする動機が分からない。
そもそも、他人の空似にしては似すぎである。
髪型はおろか、靴や服装もよく知っている彼のものだ。
これで別人だというなら――それはそれで、ある意味幽霊と同じくらい仰天である。

「ああ、いいね。君のその驚いた顔が見たくて、僕は戻ったんだよ」
などと、はた迷惑なことを言う幽霊。
・・・ちょっと待て。いくらなんでも、それは酷すぎないか。
「――なんて言ったら信じるかい?」
この野郎、ふざけたことを吐かすじゃないか。
しかし、これでますます確信した。
「・・・ああ、お前は本当に、死んでも変わらないな」
生前、彼はいつも僕らを驚かしては喜んでいた。
些細ないたずらから、サプライズパーティまで。
よくも悪くも、周囲を驚かせることに命をかけていたのだ。
かける命がなくなっても、それは変わらないというわけか。

「まぁ、それは半分本当で、半分嘘だな」
「半分?」
「うん、さすがに驚かすだけのために化けて出たわけじゃない」
そんな悪ふざけは神様も許さなかったというわけか。
であれば、別に理由があるのだろうか。
幽霊となって現世へ舞い戻った理由が。
「君にどうしても、伝えたいことがあってねえ――」
再び困ったように――いや、照れたように苦笑する。
「僕の妹に、元気でいてくれと伝えておいてくれないか」
「――君の、妹に?」
彼には、ひとり、妹がいる。
早くに両親を亡くした彼にとって、妹は唯一の肉親だった。
「ああ、君しか頼る相手がいなくてねえ」
僕らの前では常におどけた、ひょうきんな彼だったが。
妹のこととなると――どうにも調子が狂うらしい。
「そうか」
僕は短くそう言うと、
「なるほど、分かったよ」
と、笑って彼の願いを了承するのだった。

ほどなく、彼は煙のように消えさって。
薄暗い夕方の、いつもの風景。
狭い、小さい我が家の庭。
縁側に腰掛けた僕は、すっかり冷めてしまった緑茶をすする。
つい今しがたまで死んだ旧友がいたとは思えない、ごくごくありふれた日常だった。

「あら、こんなところでどうしたの?」

不意に、そんな声をかけられる。
部屋の奥の廊下を見やると、家内が優しい笑顔でこちらを向いていた。
「もうすぐお夕飯できますよ」
「ああ、すぐに行く――そうだ、なあ」
「はい、どうしました?」
「いつまでも元気で、だと」
「え? どなたが?」

「君の兄貴が、さ」

突然こんなことを言って、笑われてしまうだろうか。
そんなことを思う。
「そうですか」
しかし、家内は。
彼の妹は。
ふっと笑って、こう言った。
「私に直接言ってくれればいいのに。あの兄はホント、困ったものね」
そしてそのまま台所へと向かっていく。
僕は、ああ全くだ、と独り言を言って。
空の湯のみを手に、居間へと戻る。

涼しい風に、ひぐらしの声。
もう夏も終わりだなと感じた。
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雑記。

2011-10-27 14:33:16 | いつもの日記。
日々寒くなっていってますね。
順調に冬に向かっているようです。
暑いよりは何とか凌ぎようがあるので、いいんだけどね。

さて、僕は、家に誰かが事前連絡なしで来ても、基本居留守します。
・・・っていうのも、さっきからちょいちょい誰か来てるんだよね。
呼び鈴がうるせえ。
防犯の意味で、むやみに玄関を開けるのはやめたほうがいいと思うんですよね。
特に、この辺は治安あんまりよくないんだし。
怖い怖い。
まぁ、本当に大事な用なら郵便受けにメモなり何なり入れていくでしょ。
自衛が優先です。

ガゼットのニューアルバムが出てた。
気付かなかったわー・・・。
謎の魅力があります。ガゼット。
何でだろうなー。何がいいんだろうなー。
歌詞も9割方何て言ってるのか聞き取れないし。
我ながら不思議です。
ニューアルバムも聴かなきゃ。

あ、そういや、よつばと!11巻が来月出るんですってよ。
今回はちょっと早かったんじゃない?
買わねば。というか予約せねば。
あの漫画は和みますよね。大好きです。
とーちゃんとかジャンボとか、大人組が特に好き。

微妙な風邪が治りません。
もう1週間くらい鼻づまりと喉の痛みが引かない。
何なんだろうなー。
季節の変わり目で気温変化が激しいからなんだろうけど。
そろそろ、治ってもいいと思うんだよなー。
みなさんも風邪には気をつけて。
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