共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

今日でお別れ!餃子の王将の『五目あんかけタンメン』

2021年09月30日 17時25分35秒 | グルメ
台風16号がひたひたと関東地方に接近しつつあることを示唆するように、昼前から妙な雲が空を覆い尽くしました。

今日は午前中に銀行に行って、午後2はなるべく出かけずに済むように備えることにしました。それで、ついでに昼食も済ませてしまおうと思って厚木一番街にある《餃子の王将》に行きました。

とりあえず餃子と麺物を食べようと思ってメニューを開いたら、ちょっと美味しそうなものがあったのでオーダーしてみることにしました。それが



9月の限定メニューの『五目あんかけタンメン』です。

野菜たっぷりのタンメンの上に生姜の効いた白湯あんかけがかけられていて、九条ネギがトッピングされています。今日は餃子も生姜の効いたニンニクゼロ餃子です。

心なしか風が涼しくなる中で生姜の効いたメニューをいただいて、体の中から暖かくなることができました。あとは雨が振り始めてしまわないうちに、早めに帰宅して来たるべき荒天に備えました。

明日は一日中台風の影響で荒れるようです。あまり風が強いと小田急線が運転を見合わせてしまったりするので、無事に小田原まで出勤できるのか、よしんば出かけられたとして無事に帰って来られるのか不安です…。

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今年最終の『葡萄のワッフル』@横浜あざみ野《雫ノ香珈琲》

2021年09月29日 18時38分45秒 | カフェ
今日は小学校勤務の有給休暇をとったのと、音楽教室の定休日だったのとで、一日フリーでした。なので午前中はゆっくり過ごして、午後からあざみ野の《雫ノ香珈琲》に出かけました。

お店のInstagramで今日が最終提供日というお知らせがあったので、今日は無くなってしまう前に



もう一度『葡萄のワッフル』をオーダーしました。お店の看板メニューであるクロワッサン生地のワッフルに自家製葡萄ソースと皮ごと食べられる葡萄があしらわれ、グレープソルベまで添えられた葡萄一色のワッフルは食べ応え満点で、鼻に抜ける葡萄の香りが爽やかです。

今日は、こちらももしかしたら終わってしまうかも知れないレモンゼリーアイスティーと一緒に、美味しく堪能しました。その後、こちらももしかしたら終わってしまうかも知れない水出しコーヒーもいただいて、すっかりリラックスできました。

支援級の担任の先生からLINEが来て、私がいない間にまた何やら紛糾したようでした。金曜日にまた出勤しますが、果たしてどんなことになっていますやら…。

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機動戦士ガンダムプロジェクトマンホール in 小田原

2021年09月28日 17時55分30秒 | 日記
今日も小学校では、大小様々なことがありました。それは支援級でも例外ではなく、休み時間という発散タイムを取り上げられているイラつきを隠さずに、学年構わず衝突することも日常の光景となっています。

それでも、どうにかこうにか一日のカリキュラムを終えた子どもたちを送り出して教室の掃除や除菌を済ませてから小田原駅へと向かいましたが、その道すがらに



こんなものがあります。これは、バンダイナムコグループによる『ガンダムプロジェクト』の一環で設置された、ガンダムをあしらったマンホールです。

『ガンダムプロジェクト』では全国の自治体と協力し、国内活性化と、全国の世代を超えたガンダムファンとの絆を表す取り組みとしてガンダムデザインのオリジナルマンホールの設置を目指す「ガンダムマンホールプロジェクト」を推進しています。そして、



ガンダムの生みの親である富野由悠季(とみの よしゆき)さんの出身地であるといった理由から小田原市がこのプロジェクトの第1号の地に選定され、今年の7月17日に2種類のマンホールの寄贈を受けました。

ガンダムマンホールプロジェクトにより寄贈されるマンホールは、『機動戦士ガンダム』に登場する人気モビルスーツの「ガンダム」と「シャア専用ズゴック」の2種類です。



「ガンダム」マンホールの背景は小田原城、「シャア専用ズゴック」マンホールの背景は小田原漁港にあるちょうちん灯台となっており、どちらのマンホールも他にはない小田原独自のデザインとなっています。

7月末まではこの2つのマンホールは小田原城天守閣に展示されていて、8月から実際に道路に設置されました。ただ、ガンダムのマンホールは小田原駅に程近いところに設置されているので簡単に見に行けるのですが、シャア専用ズゴックのマンホールはJR東海道線小田原駅の隣の早川駅からちょっと離れたところにある小田原漁港に設置されているので、車でもないとなかなか気軽に見に行けないのが残念ではあります。

普段何気なく歩いているところに、こうした思いもよらないものがあるというのもなかなかいいものです。いずれ時間を作って、シャア専用ズゴックのマンホールも見に行ってみたいなと思っています。

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今日はジャック・ティボーの誕生日〜アルフレッド・コルトーとのフランク《ヴァイオリンソナタイ長調》

2021年09月27日 17時15分17秒 | 音楽
今日は晴れたもののそれほど暑くもならず、過ごしやすい陽気となりました。いっそこのまま秋らしい天候が続けばいいのですが、新たな台風16号が週末に関東地方に接近する予報が出されているので、油断はできません。

さて今日9月27日は、20世紀を代表するヴァイオリニストの一人ジャック・ティボー(1880〜1953)の誕生日です。



フランコ=ベルギー派の代表格として知られるフランスのヴァイオリニストであるジャック・ティボーは、5歳年上のオーストリアの名ヴァイオリニストであるフリッツ・クライスラー(1875〜1962)と並び称されるほどの名声を得ていました。

ボルドーの音楽教師の息子として生まれたティボーは、早くからヴァイオリンの才能を示しました。何と8歳でリサイタルを開き、13歳からは早くもパリ音楽院で学んだといいます。

1896年にパリ音楽院を首席で卒業したティボーは、生活費のためにパリのカフェでヴァイオリンを弾いていたところをヴァイオリニストで指揮者のエドゥアール・コロンヌ(1838〜1910)の目に留まり、コロンヌ管弦楽団に招かれました。1905年にはピアニストのアルフレッド・コルトー(1877〜1962)、チェリストのパブロ・カザルス(1876〜1973)とカザルス三重奏団を結成し、1906年12月28日には最初の公開演奏会が行われました。

1923年には初来日し、1936年に2度目の来日を果たします。この時には日本ビクターで録音を行ったほか、JOAK放送局からラジオ放送での演奏も行いました。

また、1943年には20世紀前半のフランスを代表する女流ピアニストでピアノ教育者でもあったマルグリット・ロン(1874〜1966)と共同で音楽コンクールを立ち上げました。これは『ロン=ティボー国際コンクール』として、現在でも若手音楽家の登竜門となっています。

しかし1953年、3度目の来日途中に乗っていたエールフランスのロッキード機がニースへのファイナルアプローチの最中にアルプス山脈に衝突してしまい。残念ながら41名の乗員乗客全員と共に死去してしまいました。この事故の時、ティボーが愛用していた1720年製のストラディヴァリウスも残念ながら一緒に失われてしまいました。

数あるティボーの録音の中で、個人的に好きなのが1926年にコルトーとレコーディングしたセザール・フランク(1822〜1890)作曲の《ヴァイオリンソナタ イ長調》です。



名コンビとして知られているティボー=コルトーの録音の中でもこのフランクは特に名盤として名高く、今でもCD化されて多くの人に親しまれています。

そんなわけで、今日はその名盤のフランクの動画を転載してみました。惜しくもティボーと友に航空機事故で失われてしまったストラディヴァリウスの甘美な音色と、寄り添うように張り合うように絡み合うコルトーのピアノで、フランクの名曲をお楽しみください。



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よりによって…

2021年09月26日 14時45分20秒 | 日記
昨日に引き続き、今日も雲が低く垂れこめる生憎の天気となりました。気温もそこまで上がらず、窓を開けて網戸にしていても風が涼やかでした。

そんな中で、練習でもしようとヴァイオリンを取り出しました。そしてチューニングをしていたら

パンッ
という音がして



弦が切れてしまいました…。

どこで切れたかと思ったら



弦を巻き取る糸倉の中で切れていました。湿度が高い時に窓を開けっ放しにしたまま準備してしまったのもいけないとは思いますが、全くなんだってこんなところで…。

仕方ないので弦を取り替えようと思ったのですが、何と切れた第2弦のストックだけが無い!

『はぁ、折角今日は出かけずに過ごそうと思っていたのに…。』

でも、弦が切れてしまっては練習も何もありませんから、仕方なく楽器店まで出かけることにして



とりあえず昔から使っていて一番手頃なドミナントの弦を買ってきました。本当は違う弦が欲しかったのですが、私が気に入って使っているメーカーの弦は最近はネットショップでしか入手できず、楽器店にはあまり置かれていないので窮余の策です。

それにしても、楽器ケースの中のストックの確認を怠るとロクなことがないということを再確認させられました。今後は気をつけようと思います…。

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テレマンの《食卓の音楽(ターフェルムジーク)》コンサート第3弾@横浜市開港記念会館

2021年09月25日 20時46分50秒 | 音楽
今日は時折雨の降る、生憎の天気となりました。そんな中、今日は久しぶりに横浜の中心地へ出かけました。

やって来たのは



横浜市開港記念会館です。今日はここで、アンサンブル山手バロッコによるテレマンの《食卓の音楽(ターフェルムジーク)》を演奏するコンサートがありました。

《食卓の音楽(ターフェルムジーク)》は



バロック時代最大の流行作曲家にして、活躍当時はバッハを凌ぐほどの名声を得ていたゲオルク・フィリップ・テレマン(1681〜1767)が1773年に自らの作品をまとめて出版した作品集です。



上の写真は1773年に出版された《食卓の音楽》の初版の表紙ですが、発売当初はヨーロッパ中から購入予約の申込みがあったと伝えられていて、購入者の中には当時ロンドンに滞在していたヘンデルもいたといいますから、その人気のほどが窺えます。

テレマンの《食卓の音楽》は3集とも序曲(組曲)から始まって四重奏曲、協奏曲、トリオ・ソナタ、ソロ・ソナタ、終曲の6曲がワンセットになっています。今回は、6月に演奏された第2集に続く最終巻の第3集が演奏されました。

テレマンの《食卓の音楽》は大規模な編成と小規模な編成の曲が混在しているため、通常はどれかを抜粋して演奏されることが殆どです。しかしアンサンブル山手バロッコでは全曲の演奏を敢行していて、ライブでまとめて鑑賞できる貴重な機会となっています。

ちょっと早く会場に到着したので、



ロビーでチケットが発売されるまで暫く待ちました。ふと横を見ると



傘を置くための別室が用意されていました。

アンサンブル山手バロッコでは古楽器が演奏に使われます。特に弦楽器に使われているガット弦は湿度による影響を受けやすいので、会場に濡れた傘を持ち込まれて会場内の湿度が上がり過ぎないようにとの措置です。

開場して講堂に入ると、



ちょうどチェンバロの最終チューニングの最中でした。コロナ対策として予め市松模様状にプログラムが置かれている席に着いてしばらくすると、いよいよコンサートが始まりました。

今回の第3集は



2本のオーボエと弦楽器とによる序曲に始まり、次いでフルート・ヴァイオリン・チェロ(今回はヴィオラ・ダ・ガンバ)と通奏低音のための四重奏曲、2本のホルンのための協奏曲、2本のフルートと通奏低音のためのトリオ・ソナタ、オーボエと通奏低音のためのソナタ、序曲と同編成での終曲からなります。特に


オーボエソナタは単独で演奏されるほど有名な作品で、オーボエ奏者には貴重なバロック音楽のレパートリーとなっています。

また、協奏曲で使われたホルンは管を巻いただけのナチュラルホルンが使われました。演奏前には



演奏者による楽器の紹介するコーナーが設けられ、現在のホルンのようなバルブが無くても音階が奏でられる様子を実演してくれました。

《食卓の音楽》を全曲鑑賞するという貴重な機会を堪能し、最後には





聴衆から惜しみない拍手が演奏者に贈られました。

今回の会場である横浜市開港記念会館は、来年から全面改修工事に入ります。なので、今回の演奏会が終わるとしばらくの間は入れなくなるため、そういった意味でも今日は貴重な機会となりました。

昨日と比べると、今日はだいぶ涼しくなりました。このまま穏やかに本格的な秋に移行していってくれるといいのですが、はたしてどうなりますでしょうか…。

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正に彼岸の花

2021年09月24日 16時36分55秒 | 
昨日の天気予報では、今日は気温が下がると言われていました。しかし、確かに昨日よりは下がったもののそれでも昼過ぎには真夏日となり、すっかり汗だくになってしまいました。

さて、秋の彼岸も後半戦となりましたが、それを象徴するかのように



路端に彼岸花が咲いていました。正に彼岸の時期に深紅に咲き誇る様は、いつ見てもいいものです。

夕方になって、何だかちょっと怠くなってきてしまいました。ここ数日の気温差にあてられてしまったのか、それとも疲れが抜けきらないのか分かりませんが、今日は早目に休もうと思います。

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秋分の日に頂く御来光守@相模國一之宮・寒川神社

2021年09月23日 15時45分20秒 | 神社仏閣
今日は秋分の日です。ということで、今日は寒川町にある相模國一之宮・寒川神社に参詣しました。

雲一つ無い青空が広がる中、参道を進んで手水舎で手水を遣うと



国旗の揺れる神門をくぐりました。この時点での気温は既に30℃近く、何もせずに日向にただ立っているとゲンナリしてきます(汗)。

石敷きの境内を進むと



光り輝く壮麗な拝殿の前に出ます。ちょうど拝殿内で昇殿参拝が執り行われている最中で、祈祷の前の太鼓の音が響き渡っていました。

寒川神社は、全国唯一の八方除(はっぽうよけ)の神社として崇敬を集めています。かつては江戸城の裏鬼門封じとして徳川幕府からの庇護を得ていた歴史もあり、拝殿の前には



玄武・青龍・朱雀・白虎の四神の姿をあしらった方位盤と天体観測に用いる渾天儀(こんてんぎ)とを組み合わせたモニュメントが置かれています。

さて、秋分の日の春分の日の年2回、寒川神社では特別なことがおきます。この両日には



東から昇った太陽が千葉県の玉前神社(たまさきじんじゃ)から寒川神社、富士山山頂、琵琶湖に浮かぶ竹生島、元伊勢内宮皇大神社、そして出雲大社を結ぶ『御来光道』と呼ばれている一直線上を進んでいきます。そして、この秋分の日と春分の日の年2回限定で授与されるのが



『御来光守』という御札です。

数量限定での授与のため、授与所の前には長い行列ができます。大変人気のある御札で早い時には午前中に完売してしまうので、並んでいる方もちょっとドキドキしながら自分の番を待つことになりますが、無事に頂くことができました(汗)。

納札所に春分の日に頂いた御来光守を納めてから、



末社の宮山神社にも参詣しました。以前は殆ど人が訪れなかった御社でしたが、最近はパワースポット的な人気が高まってきているようで



拝殿前には参拝客の列ができていました。

暑さ寒さも彼岸まで。天気予報では明日から徐々に最高気温が下がっていくと言われていますが、さてどうなりますでしょうか…。

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そろそろ終了コーヒーグラニテ@横浜あざみ野《雫ノ香珈琲》

2021年09月22日 21時00分50秒 | カフェ
昨日の夜は、我が家からも中秋の名月が見えました。や秋の冴え渡った夜空に浮かぶ名月は、やはりいいものです。

その晴れ間を引き継ぐかのように今日も晴天に恵まれ、気温もグングン上昇して30℃くらいにまで達しました。こう暑いと、なかなか半袖が止められません。

そんな暑さの中、横浜市青葉区あざみ野の音楽教室に向かいました。そして、いつものように《雫ノ香珈琲》に立ち寄りました。

今日は暑かったのと、時期的にそろそろ終わってしまうとのことで、



コーヒーグラニテをオーダーしました。お店のスペシャルティコーヒーで作られた荒削りかき氷は香り高く、生クリームと合わせていただくと幸せな気分になれます。

今日は水出しコーヒーもいただいたのですが、ちょうど目の前のカウンターにある



水出し機で水出しコーヒーを淹れている場面にも居合わせることができました。一雫一雫じっくりとコーヒーが抽出される様子は、いつまででも見ていられる光景です。

明日は秋分の日です。予報では今日以上に暑くなるようですが、はたしてどうなりますやら…。

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中秋の名月…より団子?!

2021年09月21日 18時38分18秒 | 日記
今日は中秋の名月です。今年は8年ぶりに満月の中秋の名月となりました。

子どもたちにも

「今日はお月見の日だよ。」

と伝えましたが今ひとつピンときていないようで、

子:「何で今日お月様観ないといけないの?」

私:「いや、観なきゃいけないわけじゃないんだけだけど…今日は秋の中でお月様が一番綺麗に見える日なんだよ。」

子:「え〜、お月様はいつも綺麗だよ?」

私:「…うん、そうだねぇ〜。でも、折角のお月様の綺麗な日だから、夜になったら観てみてごらん。」

子:「は〜い。」

という、無邪気なんだか何なんだかよく分からない会話が展開されていました(汗)。

帰宅して一息ついてからベランダに出て空を見上げてみた…のですが、夕方よりも更に空一面に雲が広がってしまっていて、お月見はほぼ無理だな…と思うような状態でした。なので、



とりあえず仏壇にあげていた月見団子を下ろして堪能することにしました。

正に『月より団子』の様相を呈しましたが、まぁこれはこれでお月見のひとつのかたちということで…。

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禅宗僧侶による般若心経ビートボックスRemix〜赤坂陽月禅師《Heart Sutra✕Beatbox》

2021年09月20日 16時50分35秒 | スピリチュアル
今日は、今やすっかり存在意義を見失ってしまった敬老の日です。それと同時に、今日から秋の彼岸に入ります。

我が家でも仏壇に御供え物をしたり閼伽水を献じたりして、お線香を上げながら般若心経を読誦しました。



観世音菩薩が霊鷲山で、一切の苦しみから解放されるにはすべては「空」であることを見抜く必要があるという考えに至り、それに対して釈迦十大弟子の一人で「智慧(ちえ)第一」と呼ばれる舎利弗(しゃりほつ)が問いかけたときに観世音菩薩が説いた言葉が般若心経と言われています。

この、およそ数ある仏典の中で最も有名と言ってもいい般若心経は、現在でも法相宗・天台宗・真言宗・禅宗の各宗派で読誦されています。全文でも260文字程という短さもあって、朝晩に仏壇に唱えておられる方も多いのではないでしょうか。

それに因んで…と言っては何ですが、ちょっと面白い動画がありました。現役の禅宗の僧侶が、ループステーションというその場で音声を多重録音して繰り返し再生する機械を操作してヒューマンビートボックスの音声を重ねながら、それにのせて般若心経を読誦しているというものです。

この僧侶は赤坂陽月師という御坊で、かつてはビートボクサーとして広く活躍されていた方だといいます。よく分かる人に観てもらったところ、ループステーションを操作する手元を見るだにこの赤坂師のビートボクサーとしての技術はなかなかのものだそうで、ただ単にヒューマンビートボックスに般若心経をのせただけのものではなく、全く新しい音楽を構築している…とのことでした。

聴いていたたくと分かりますが、ヒューマンビートボックスのリズムだけでなく、モンゴルのホーミーのような倍音を伴うベースやファルセットボイスの高音といった多種多様な音声をループステーションでどんどん重ねていき、奥行きの深い響きが展開されていきます。その響きの中に僧侶ならではの響きのいい発声で般若心経が読誦され、更にその読経が高低様々な声で重ねられていきます。

とかく読経というと一定の音律で平板に読誦されるイメージがあると思いますが、鎌倉仏教以前の法相宗・天台宗・真言宗といった宗派では読経に節をつけて唱える『声明(しょうみょう)』が読誦されています。この般若心経ビートボックスは、正にその声明の世界を彷彿とさせるような豊かな響きに満ちています。

しかも、般若心経の結びに置かれている

掲諦掲諦 波羅掲諦 波羅僧掲諦 菩提薩婆訶
(ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい ぼじそわか)

という真言(マントラ)の部分は、原典であるサンスクリット語の

ガテーガテー パーラーガテー パラサンガテー ボーディスヴァハー

という発音に徐々に徐々に変わっていくというこだわりまでみせています。


上の写真は法隆寺本(または法隆寺貝葉心経)と称される、7~8世紀に書かれたという現存する最古のサンスクリット本(梵本)の写本です。法隆寺献納宝物で、現在は東京国立博物館に所蔵されています。

般若心経を漢語訳した玄奘三蔵も原典の音に漢字を充てただけにしていた真言部分を原典の発音を交えて収録したこの動画は、これからの時代に即した般若心経の新しい形と言えるものだと思います。秋の彼岸の入りの日に、禅宗僧侶による一流のパフォーマンスを御覧になってみてください。


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今日はニニ・ロッソの誕生日〜イージーリスニングの名曲《夜空のトランペット》

2021年09月19日 18時45分25秒 | 音楽
昨日の大雨から一転、今日は台風一過の快晴に恵まれました。ただ風だけは強いままで、窓の外に見える木立が大きく揺れ続けていました。

さて、今日9月19日はイタリアが生んだトランペット奏者ニニ・ロッソ(1926〜1994)の誕生日です。





イタリアのトリノで生まれたニニ・ロッソは、19歳の時に生家を出てトランペットを学ぶ事を選びました。後にナイトクラブで働いていたものの、そのクラブは警察によって営業を停止させられてしまってトリノの生家に戻る事になります。

しかしすぐに音楽家としてのキャリアを再開し、イタリアでは最も良く知られたジャズトランペッター・作曲家として1960年代に活動は最高潮に至りました。1962年にレコーディングされた《さすらいのマーチ》は、映画『前進か死か (Marcia O Crepa) 』のテーマ曲に採用されてヒットしました。

ニニ・ロッソは親日家としても知られていて、1967年以降は日本にたびたび来日して日本の歌謡曲や軍歌をカバーした作品も残しました。今でも彼の演奏する《あざみの歌》をはじめとした日本のメロディのカヴァーは、CDや動画で楽しむことができます。

ニニ・ロッソが作曲した作品の中でも、世界的なヒット作となった《夜空のトランペット (Il silenzio) 》は、イタリア、ドイツ、オーストリア、スイスでチャート1位の座を獲得し、累計100万枚以上を売り上げました。日本でもラジオ『ジェットストリーム』で採り上げられていたので、40代以上の方には懐かしいかも知れません。

個人的な話ですが、中学時代に吹奏楽部でトランペット…というかコルネットを吹いていた時に、先輩たちがよく《夜空のトランペット》を吹いていたことを思い出しました。あと、『ジェットストリーム』がらみで城達也さんの声も思い出します。

そんなわけで、今日はイージーリスニングの名曲《夜空のトランペット》の演奏動画を転載してみました。晴れ渡った夜空に映えるニニ・ロッソのトランペットの音色をお楽しみください。


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すっかり忘れていた蜀紅錦マスキングテープ

2021年09月18日 18時30分18秒 | アート
今日は未明から台風14号の影響によって窓の外が白く煙るほどの雨が降り、厚木市や隣の海老名市では午後5時までに184ミリの大雨が降る荒れっぷりとなりました。今日は本来予定があったのがキャンセルになっていたのですが、はからずも出かける予定が無くなって反ってよかったと思っています。

さて、片付けものをしていたかたわらで外出用の鞄を開けたら



これが出てきました。これは、先日出かけた東京国立博物館での《聖徳太子と法隆寺》展のミュージアムショップで購入した蜀紅錦(しょっこうのにしき)模様のマスキングテープです。

蜀紅錦とは法隆寺に遺されている上代裂(じょうだいぎれ)のひとつで



上の写真のように赤地に白や碧の色糸で連珠文をはじめとした華やかな文様を織りなした多彩な錦織物です。三国志にも登場する蜀の国(現在の中国四川省付近)で織られ、日本に伝えられて蜀紅錦(蜀江錦)と呼ばれるようになりました。

蜀の都である成都は戦国時代以来錦織の製造が盛んで、漢の時代には成都の南を流れる流江で洗った染色は特に鮮麗で美しいと、その都を「錦城」その川を「錦江」と呼ぶようになっていました。日本では飛鳥時代からこれを真似た錦織物が製作され、法隆寺に所蔵されているものが最古の作品とされています。

法隆寺には



法要で掲げる幡(ばん)の旗頭や褥(じょく)と呼ばれる敷物などに蜀紅錦が多く使われています。その中で、先日の法隆寺展に出品されていたのが



蜀紅錦にぴっちりと包まれた『善光寺如来御書箱(国宝)』という箱でした。

この箱には聖徳太子へ宛てられた信濃国の善光寺如来からの手紙と、聖徳太子の御真筆が収められていると伝えられています。昭和時代に箱のX線調査が行われた際には、中に巻かれた紙が2巻入っていることが確認されています。

聖徳太子39歳の時、亡き父・用明天皇の菩提を弔うために念仏を7日7晩行い結願、その功徳を証明するため、部下の阿部臣(あべのおみ)に

「私(聖徳太子)は父の供養と衆生救済のため、日夜仏法の普及に努めています。どうか阿弥陀さまのご支援をお願い致します。」

という内容の御書を託し、信州・善光寺に遣わしました。阿部臣が善光寺の本堂の御帳(みちょう)にその御書を差し出すと本尊である阿弥陀如来のおわす厨子の扉がさっと開いて御書が取り込まれ、やがて厨子の中から

「私(阿弥陀如来)も、全身全霊でそなたの力添えになるであろう。」

ということが書かれた錦張りの返書が出てきたので、それを持ち帰ったものが収められているということが伝えられています。

この御書箱は、その後の奈良時代や平安時代、鎌倉時代といった各時代に作られた色鮮やかな錦の袋に入れられ大切に伝えられてきました。更に江戸時代には5代将軍徳川綱吉の母である桂昌院から贈られた、俗に『桂昌院の箱』と呼ばれている金蒔絵の箱にマトリョーシカのように何重にも厳重に収められて現在に伝えられています。

御書箱自体は現代のちょっとしたペンケースくらいの大きさですが、そこから段々と外装が大きくなっていっていきます。そして最後の『桂昌院の箱』に至っては一番大きい外側の箱で長70センチ近く、横幅36センチ、高さ27センチという衣装ケースくらいの大きさとなっていて、如何にこの寺宝が大切にされてきたかを窺うことができます。 

話が逸れましたが、1400年もの時を越えて色鮮やかに伝えられてきた蜀紅錦の柄を写したこのマスキングテープ、一体何に使おうか思案中です。勿体ない!と使わずに放ったらかしにしておいて、剥がせなくなってパーにしてしまわないように気をつけようと思います。

あと、こんなデカいものの存在をすっかり忘れていた自分の記憶力の低さに、心底ガッカリもしてしまったのでありました…。

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風に香る金木犀

2021年09月17日 17時06分58秒 | 
今日も小学校ではいろいろなことがありました。あるところでは子ども同士の諍いが、またあるところではおイタをした子への先生の叱責が…と、まあ賑やかなことこの上ありませんでした(汗)。

ところでこの数日、特に朝夕に外を歩いていると何処からともなく甘い香りが漂ってくるようになりました。風上に向かって進んでいくと



何処かしらに金木犀の花が咲いていて、何とも言えない芳香を放っています。

来週には秋分の日を迎える頃になって、いよいよ金木犀の開花が本格的になってきました。ただ、今夜から明日にかけて台風14号が南関東に接近、上陸するようですので、折角咲いた金木犀がその風雨に晒されてあっと言う間に散り落ちてしまわないといいのですが…。

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名店健在!厚木市《ポプラ館珈琲》で頂くハワイ・コナ

2021年09月16日 17時35分15秒 | カフェ
今日は朝から曇天模様だったこともあってか、割りと涼しい一日となりました。もう、いっそのことこのまま涼しい状態が続いてくれるといいのですが…。

さて、今日はものすごく久しぶりに



厚木市恩名のコーヒーの名店《ポプラ館珈琲》に行きました。前回伺ったのは昨年10月末だったので、ほぼ1年ぶりになってしまっていました。

焙煎師氏に御無沙汰の御挨拶をしてから席に着くと

「今日はハワイ・コナが焼けてますよ。」

と教えていただいたので、迷わずお願いすることにしました。



こちらでいただけるのは、混じり気無しの100%ハワイ・コナです。実はハワイ・コナ豆100%というのはかなり希少なことなのだそうで、それを聞いただけでも特別な感情になります。

今までハワイ・コナというと、何となく苦いばかりのコーヒーという印象がありました。しかし、実はそうしたハワイ・コナコーヒーというのは、焙煎した複数のある品種の豆を人為的に混ぜて作り上げた『合成ハワイ・コナ』であることが殆どなのだそうです。

こちらでいただくハワイ・コナは苦味の中に豊かな味わいがあり、風味に奥行きがあります。じっくりと丁寧に焙煎された本物のハワイ・コナというものは、かくも美味しいものなのか…と驚嘆させられます。

そして《雫ノ香珈琲》でも感じることですが、いいコーヒーというのは、例えばいい醤油を白い皿に注いだ時に皿の縁で赤く見えるように、カップの白地の縁で赤く見えるのです。これは不思議な現象ですが、もしかしたらこれこそが美味しいコーヒーの証しと言えるのかも知れません。

前回もそうでしたが、緊急事態宣言の発令を受けて



かつて焙煎師氏とおしゃべりを楽しんでいたカウンター席は取り払われたままになってした。またいつかカウンター席に座って、心置き無くコーヒーを楽しめる時が来ることを願って止みません。

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