こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

わんこのパワーが急速に失われてしまった私

2024年06月12日 | 犬との暮らし
先日あたらしく私たちの家族に加わったフラットコーテッドレトリバーのアンをしつけのため、実家のブリーダーさんの所に戻して3日、昨日、おとといと寂しい思いはつのるばかりだ。
今朝は彼女の起き出す時間よりも早く目が覚めてしまい、思いがけず美しい朝焼けを見ることとなってしまった。

以前飼っていたナイトやコロと違い、アンは早晩帰ってくるとわかっていても、寂しい。
娘が海外に留学した時には寂しさなどほとんど感じなかったのに一体どうしたことだろう。

寂しいというよりは、犬の持つ癒しの力が失われてしまったことの方が大きいのかもしれない。
アンが来る前、二人で何していたんだっけ、と妻と話した。
とりたてて何があったというわけではないし、去年は娘の結婚でバタバタしていたこともあって、それほど寂しい思いをしていたわけではない。

アンがやってきてからは、そのモフモフパワーで、幸せホルモンといわれるオキシトシンの分泌量が飛躍的に伸びたことは実感できる。
これが犬のパワーであることはよく知られているが、これほどとは思わなかった。

さらに、オキシトシンの分泌量が下がったことで、思考パターンも変わってしまった。
というよりは、以前の私に戻ってしまったような気がする。
いったん、EQ(心の知能指数)の高い人になれたと思ったのに、また底意地の悪いおっさんに戻ってしまっていることを自覚する。
残念ながらアルジャーノンと一緒だが、元々の出発点が違うのである意味逆だ。

私自身が自分を見直すいいチャンスかもしれない。
今は沈思黙考の時と思い定めて過ごすしかないようだ。
依存し、依存され

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アンの寄宿生活

2024年06月09日 | 犬との暮らし
躾のためフラットコーテッドレトレバーの子犬のアンは今日から実家へ里帰りした。
朝から近所のフラットとラブニエールがお別れに来てちょっとした壮行会となった。
山梨の山奥のブリーダーさんのところへ行った。
子犬がまたたくさん産まれていた。
アンを預けるのは勉強のため寄宿舎に預けるようなものだと考えて置いてきた。
あちらを出てくる時にちょっと悲しそうにないたようだったが振り返らずに帰ってきた。

しばしのお別れ

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アンの海デビューは失敗

2024年06月08日 | 犬との暮らし
微妙に湿度の高い1日だった。
夕方、フラットコーテッドレトリバーの子犬(4ヶ月)のアンを由比ヶ浜へ連れて行った。
砂浜に降りたところまでは良かったのだが、波打ち際まで行ったら腰が引けてしまった。
波そのものが怖いのか、波の音が怖いのかわからないが、とにかくびびって、最後は海に向かって吠えていた。
ちょうど満潮だったのも悪く、今度は干潮の時に連れて行こう。
往復で、ずいぶん多くの犬に会った。

ナイトもコロもいなくなり、散歩にも行かなくなっていたから知らなかったが、それなりにいるものだと実感した。

帰ってきて、アンをびしょ濡れになりながら洗ったら、私もヘトヘトになった。
久しぶりに砂まみれ

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犬生は人生よりもずっと過酷

2024年05月26日 | 犬との暮らし
それでも今日は適度な湿度の適度な風が吹いていた。
横浜で用事があるからといって帰ってきていた息子が朝早く出てゆき、そのあと散歩にでかけた。
やっぱり犬がいるがいるとよく歩く。

散歩ができるようになって行動範囲がひろがった。
大谷のドジャースが4連敗になったのを見届けてから、横浜ベイサードマリーナへ。
ここは犬も入って良いので一緒に行ける。
たくさんの人を初めて見てアンはちょっと驚いているようだった。
帰りの車の中で、妻が、
 
 山奥の人より犬の方が多いようなところから連れてこられて、こんなにたくさんの人間がいるところ。
 アンもびっくりしているでしょうね。

と言っていた。
たしかにこれが人間だったらずいぶん過酷な話だ。

だからこそ一旦引き受けた犬は大事にする。
動物愛護は当たり前

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犬はペットか家族か

2024年05月25日 | 犬との暮らし
昨日お散歩デビューした、フラットコーテッドレトリバーの子犬のアン。
犬も歩けば棒に当たるで、人も犬も知り合いがどんどん増えている。
私が若かった頃は犬といえば、鎖に繋いで番犬にするのが定番だったし今でもそれが大勢だろうが、”室内犬”というジャンルが市民権を得てからは、鎖に繋いでおくなんてというような雰囲気だ。

我が物顔で家の中を走り回るアンを、いまさら鎖で繋ぐのもどうかと思うし、それでは災害があった時に逃げられない。
時代が変われば考え方も変わるというが、犬の飼い方一つだってそうだ。

犬はどこまでペットでどこから家族なのか。
それにしても、一旦飼い始めるとめんどくさいのだが、かわいい。
一体これはなんなんだと思いながら毎日が過ぎてゆく。
これは時間の無駄か

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アンと半日お留守番

2024年05月14日 | 犬との暮らし
空には雲がちらほら浮かび、風はそよそよ吹く、久しぶりの穏やかな朝。
妻にのっぴきならない用事があって、午前中半休をとった。
妻に付き添うのではなくて、フラットコーテッドレトリバーのアンの子守りのためだ。
3ヶ月のアンを1匹で留守番させるわけにはいかない。
これというのも4月から二人病理医となったおかげで、散々溜まってしまった有給休暇を少し使わせてもらっている。
もちろん、彼にも年休を使ってもらわくていけないから、声をかけなくてはならない。

今朝はカーテンを開けようとした途端、何かにチクっとやられ、びっくりしたらムカデだった。
スリッパを履いた足で踏みつけたが、ムカデは元来平べったいので、これしきのことでは死なない。
妻を呼びハンディー掃除機を構えてもらい、足を上げたら案の定元気だったが吸い取ってもらいことなきを得た。
ゴミは溜まっていなかったので、そのまま裏庭に捨てたら、逃げていった。
まあ、ムカデもびっくりしただろうが、それにしても反射神経の速さは凄い。
すぐに洗い、ステロイド入りの軟膏を塗ったら腫れないで済んだ。

妻を送り出した後は、アンとお留守番。
おしっこやうんちの始末をしているとあっという間に時間が過ぎる。
NHKでネット詐欺の話をしていたのでそれをチラチラみながら、自分用の服のアイロンがけをしたり、ちょっと壊れた家財を修繕したり、ちょこちょこ剪定したりしながら、アンと遊ぶ。

一昨日買ってやったおもちゃ(すでに半壊状態となっている)を投げてやると喜んで取りにゆく。
すんなり返してもらうこともあればなかなか離してくれないこともある。
犬と遊んでいる時間など無駄だと思えばそれまでだが、人類の歴史上犬を飼ったことのある人は数知れずいて、何か役に立っているのだろう。

ところで、アンは夜のうちにソファーに移動している。
人間だって、硬いクレートよりもソファーの方が好きなのだから、当たり前だと思って諦めている。
午後はしっかり

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久しぶりのドライブ

2024年05月12日 | 犬との暮らし
朝から曇りがちで、ときどき雨のぱらつく1日だった。

フラットコーテッドレトリバーの子犬(3ヶ月)のアンのトレーニング(しつけ)の施設を探しているが、今日は横須賀のほうの訓練所まで行ってみた。
レトリバーのような大型犬は大きくなった時に何かあると困るのでトレーニングをしておかなくてはいけない。
そんなわけで、葉山を回って訓練所に行った。
帰りに以前行っっていたペットショップに寄ったら、ずい分色んなことを思い出した。
帰りにスーパーに寄ったらフラットコーテッドレトリバー、それもアンと同じレバー(茶色)の子が散歩敷いていた。
3歳ということで大きくなっていて、アンもあっという間にこんなになるのかとびっくりした。
大丈夫かな

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見送りができるようになった

2024年04月27日 | 犬との暮らし
今日から大型連休。
とはいえ、今日は土曜日でちょっと仕事に。
車で出かける時にアンが見送りをしてくれる様になった。
さすがフラットコーテッドレトリバー、ナイトと同じだ。

日に日に賢くなるのがわかる。
これだけ賢ければあっという間に人間並にあれこれできる様になるのでは無いかと思うが、やはり犬は犬なのだろう。

そんなことを考えながら仕事をした。
もちろん午後はたっぷり遊びました

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犬からもらう元気の不思議さ

2024年04月26日 | 犬との暮らし
朝のうち空を覆っていた雲は、出がけにはほとんど取れて今はスッキリしている。
昨夜は病理所見をバーチャルスライドという標本を取り込んだものを供覧するという勉強会の講師をしたので、終わりは病院で20時過ぎ、帰宅は22時過ぎとなった。
何もなかったらヘトヘトで妻といっぱいやってそのままー昨夜はたまたまサッカーのオリンピック予選があったのでその観戦をしてー寝てしまうところだが、帰るとフラットコーテッドレトリバーの子犬のアンが待ってくれているので不思議と元気がでる。

今はトイレとクレート(室内用犬小屋)訓練中で、夜、私はアンの寝床のそばのソファーで寝ている。
来てすぐにクレートを締め切ったら随分吠えられてかわいそうなことをしてしまったので、徐々に慣らすことにした結果で、これだと夜の間全く吠えない。
犬は無駄なことはしないのだ。

昨晩の試合観戦は延長戦になったところで(その後2点を取って準決勝に進出㊗️)眠気に勝てず、寝てしまった。
夜中ふと目が覚めると、アンが私の近くに来てクッションの上で寝ているのがわかる。
そして、夜明けごろになると目が覚める様で5時過ぎに顔をべろべろ舐められて起こされ、そのままトイレがはじまるが、私の指導はあまり上手くないようで、まだ失敗が多い。
あとはいつも通りの私自身の身支度と朝食やら、ゴミ捨てとかがあり、あっという間に2時間ぐらい過ぎてしまう。
睡眠時間は4時間あまりで、ヘトヘトだが、とにかくアンの面倒を見ないといけないのでテンションは上がりっぱなし。
不思議なものだが、犬に元気をもらっているのかもしれない。

それでもひと段落して、弁当を作っている妻の前で、
 
 今日はさすがに眠い

と、こぼしたら、

 なら、電車の中で寝てなさい

と言われたので、眠ることにする。
片道2時間ですから

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子犬のしつけはのんびり楽しく

2024年04月23日 | 犬との暮らし
なんだかスッキリしない日が続いて、今日は曇り。
明日はまた雨になるとか。

フラットコーテッドレトリバーのアン(3ヶ月、メス)がやってきて、4日目。
一緒に暮らすためのルール、すなわちしつけを教え込んでいる。
人間で3ヶ月なんて言ったら目がやっと開いたぐらいにしか見えないのに、犬はなんにでも興味を示して、あちこちを歩き回る。
犬の乳歯は尖っていて、チクチク痛い。
服も何も噛んでしまうし、引っ張るのでいちいち”いけない”、”ちょうだい”などと手を添えて話しかけている。
たいていは離してくれるが、気に入ったものだとなかなか離してくれず、小さなキズがついてしまう。

あとは、どのトレーニング本を読んでも共通している夜の寝場所と、トイレ。
昨夜もクレートの中に入れたらしばらく鳴いていたが、そのうちこっちの方が先に眠くなって寝てしまった。
朝、少し早めに目が覚めて手洗いに行ったら起きてしまったが、これは仕方がない、そのままこちらもしっかり起きた。

トイレはまだうまくいかない。
妻の前ではなんどか成功したようだが、私の前ではペットシート上にはやってくれていない。
前に飼っていたマルチーズのコロはアンと同じ3ヶ月でやってきたが、あちこちにおしっこをして随分困った。
フラットコーテッドレトリバーのナイトは5ヶ月できたが、しばらく外で飼っていたのと、ペットショップで教えてくれていたせいもあってか、トイレトレーニングについてはあまり覚えていない。

犬というのはずいぶんと覚えが早いし、自立も早い。

仕事に向かっているときから、犬に会いたいから早く帰りたいと思うのも考えものだが、いずれにせよ初日の夜「この先どうなるのだろう」と怖れた思いは早くも消えてきている。
自然体で

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頑張る気になる

2024年04月21日 | 犬との暮らし
午前中はいい天気だったが、午後からは曇り。
通り雨もあった。
昨晩のアン(3ヶ月のフラットコーテッドレトリバー)はクレートにいれて無事寝たのだが、夜半に目が覚めてしまって、それから出せ出せと大騒ぎが始まった。
娘夫婦が早速アンに会いにきていたが、当然目が覚め、娘が遊ばせてくれ、やっと寝ついた。

しかし。。。
今度は私の目が覚めて用を足しに行ったが最後また目が覚めて、20分ほど吠えていた。
すぐに新しい環境に慣れるわけがないとはわかっているものの、この先10年以上もの間やっていけるだろうかと少し不安になった。
それでもなんだかんだで6時間余りは眠れた。
各種ワクチン接種後ひと月ほど、抗体ができるまでは地面に下ろせないので、朝は娘に抱かれて、近所を初散歩。
帰ってから今度は妻にシャンプーされてやっとスッキリ。
さすがに疲れたのか、今は足元でぐっすり寝ている。
若い命がやってくると、こちらまで元気になる、というかこの子のために元気にならざるを得ない。
この子が飼うことのできる最後なんだし。
頑張っていこう

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アンのおむかえ

2024年04月20日 | 犬との暮らし
フラットコーテッドレトリバーのアンを山梨のブリーダーさんのところまで迎えに行った。
3ヶ月のメス。
これぞ子犬。
妻がブリーダーさんのインスタを見つけ、それからまず1度訪問し、次に行ったときにこの子に決め、それから迎える準備をし、今日連れてきた。
ちょっとバタバタしているので、今日の写真はブリーダーさんのところで撮ったもの。
この子達の写真はどうしよう

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あと15年は元気でいよう

2024年04月15日 | 犬との暮らし
死ぬ前に、もう一度犬を飼うことにした。
60歳から飼い始めて、15年は面倒を見てやるつもりでいなくてはいけないが、75歳の自分を想像することはなかなか難しい。
収入だってずいぶん減っているだろうから、自分たちの身の回りのことで精一杯になったらどうするか。
そんな私たちの人生に犬を付き合わせていいものかとずいぶん迷ったが、このまま犬と一緒の生活をしなかったら後悔するだろうし、いざという時には娘が面倒を見てくれるというので、二度のお見合いを経て決心した。
いざとなれば、子供たちの成長に合わせて建てた家など売って、夫婦とわんこ1匹で暮らす様な小さなところに引っ越せばいい。

犬の十戒を改めて読み直してみる(Wikipediaより)。
  • My life is likely to last ten to fifteen years. Any separation from you will be painful for me. Remember that before you get along with me.
  • Give me time to understand what you want of me.
  • Place your trust in me- it's crucial to my Well-being.
  • Don't be angry at me for long and don't lock me up as punishment. You have your work, your entertainment and your friends. I have only you.
  • Talk to me. Even if I don't understand your words, I understand your voice when it's speaking to me.
  • Be aware that however you treat me, I'll never forget it.
  • Remember before you hit me that l have teeth that could easily crush the bones of your hand but that I choose not to bite you.
  • Before you scold me for being uncooperative, obstinate, or lazy, ask yourself if something might be bothering me. Perhaps I'm not getting the right food or I've been out in the sun too long or my heart is getting old and weak.
  • Take care of me when I get old ; you, too, will grow old.
  • Go with me on difficult journeys. Never say, "I can't bear to watch it ." or " Let it happen in my absence." Everything is easier for me if you are there. Remember I love you.
英語は表現が直接的だから意味がよくわかる。
最後の3文を読むと、フラットコーテッドレトリバーのナイトやマルチーズのコロとの最後の日々を思い出してしまうが、そのときのことも含めてたくさんの思い出をつくり、たくさんの元気をもらえたらと思っている。
迎えに行ったら覚えているかな?

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あずかった命とともに生きることの意味と義務

2022年10月07日 | 犬との暮らし
マルチーズのコロが死んでからもう1ヶ月経った。
あっという間に時は経つ。
3年前にフラットコーテッドレトリバーのナイトが死んだ後もコロはすこぶる元気に見えて、このままずっと一緒に暮らすのかと思っていた。
姿形は可愛らしいままでも、体は少しずつ年老いていて、最後のひと月ほどはずいぶん辛そうだった。
それでも、懸命に生きる姿は私たちとずっと一緒にいたいと訴えてくれているようで、私たちもできる限りのことはしてやった。
そんなコロの姿が、家のそこここに感じられ、ふと思い出して胸が締め付けられることがこのところ増えてきた。

ナイトが死んだあと、また可愛いフラットがいないか探してみようかと思ったこともあったが、コロを失ってからはそのような気が全く起こらないのは、生き物を預かり育てる責任の大きさがわかったからかもしれない。

私も妻もそれぞれ犬を飼ったことがあったものの、マンション住まいでは飼うことはままならず、残念に思っていた。
ところが、そのマンションで内緒で犬を飼う人がいて、その人のことをいわば”問題視”することで、管理規約を変えることにした。
それまでにも小鳥を飼っている人はいて、”動物”を飼うこと自体は許容されていて、”何はよくて、何はダメ”という議論となり、最終的にはサイズで決めることになり、(正確なサイズは忘れたが)小型犬はOKということにした。
今では、ペット可のマンションはいくらでもあるが、15、6年前はこんなだった。

そんなことのあと、近くのペットショップでコロと出会い、わが家に連れてきた。

動物を飼うことは情操教育に良いと言われるが、コロを飼い出したのは、すでに子供たちが小学生になってからのことだったので、二人揃って心根が優しい人間に育ったのにどれほど影響したのかはわからない。
だが、私と妻に対しては少なからず良い影響をもたらしてくれたのは間違いないとコロを失ってから初めて実感している。

犬一匹飼うのにも、お金がかかるし、時間もかかる。
ナイトはよく食べたし、コロなど、私の散髪代よりよほど高いトリミング代が必要だった。
家族の一員として当たり前のように共に暮らしていたが、無意識のうちにあの子たちの気持ちを思いやっていたように思う。

犬と共に暮らしたことが私の実生活、とくに仕事上の対人関係とかそういったものにどれほど役立ったかはわからないが、コロやナイトを撫でてやった時の感触は一生忘れるものではなく、それはあの子たちが飼い主である私と妻に命とともに差し出してくれていたものだと、今は思う。

故安倍元首相がコロナ禍で星野源の歌をBGMにして、犬と共に家で過ごす姿を流したら、ものすごいバッシングに遭ったということがあった。
おうち時間をどう過ごそうがその人の自由だし、その時に犬がいたっていいのにと思った。
もちろん犬を飼うのが大変な人がいるのはよくわかるが、あれは気の毒だった。
あの犬は飼い主を喪ってどうしているだろう、未亡人とともに故人のことを偲んでいるのだろうか。
そういえば、エリザベス女王のコーギーたちはご子息のアンドリュー王子が引き取ったとか。
命あるものを一旦預かったからには、犬に限らず、最後まで面倒を見る(困難な場合はそれを担保する)ことだけは必ずしなくてはならない。
MUST

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コロ、ありがとうね

2022年09月07日 | 犬との暮らし
マルチーズのコロは、夜中になると私たちの寝室のほか、息子の部屋、娘の部屋を行ったり来たりして夜回りしてくれていたが、もう動けなくなってからは私たちの部屋に敷いた犬の介護士さんから借してもらった無圧布団の上で寝ていた。

昨晩、というか今朝、4時過ぎ、手洗いから戻って部屋のカーテンを開けた時に、コロの顔を見てやればよかったのに、これで目を覚ましたらまた鳴くだろうと一瞥もしないでそのまま寝床に戻ってスマホをいじっていた。
しばらくたって、ふと目が覚めてコロのことを見た妻が、

  コロ、死んじゃった

と言った。

慌てて起きて、コロのまつ毛を触ってみたが、可愛らしい目が閉じることはなかったし、胸の動きも失われていた。
突然、もう2度と会えないという寂しさに全身が包まれ、悲しみがあふれた。

9月24日が来れば16歳だったが、残念ながらその前に力尽きた。

コロがわが家にやって来たのは、2006年12月25日。
夫婦ともに犬好きで、ずっと犬を飼いたいと思っていたのと、子供たちの情操教育にもいいだろうと、娘へのクリスマスプレゼントに連れ帰った。
コロとの出会いについてはすでに書いてある(生まれた時からひとりぼっち)。
これはコロが1歳の時に祇園山ハイキングコースで娘と一緒に撮った写真。
マルチーズにしては大柄だったが、小さな体で家族と一緒に鎌倉じゅうの山をよく歩いた。
フラットコーテッドレトリバーのナイトがやってきてからは、彼のしつけを良くしてくれたようで、ナイトが家具を壊すようなことはなかったのはコロの指導のおかげだと思っている。
そのナイトをコロは私たちと一緒に送ってくれた。


犬は何を考えて生きているのだろうといつも思っていたが、結局何もわからないままコロも私たちを置いて行ってしまった。

犬にとって、人間に飼われるというのはものすごいストレスに違いない。
生まれて間もなく母親と引き離され、たった一匹となり、ペットショップのショウケースのなかから、目の前を通り過ぎる何十人もの人間を見て何日も過ごした末、ある日急にその最後の一人の家に連れて行かれて新しい生活が始まる。
コロも自分の思いなどわかってくれない私たちの生活に適応するのは大変だったろう。

犬は基本的に野生で生きることは想定されていない、人とともに生きることを運命づけられている動物だ。
だから、犬として生まれてきたからには、それがどのような形であっても、どこかの人間に飼ってもらわなくてはならない。

犬にとってどんな暮らしがいいのかなど、飼い主にはわからない。
買われたはいいがすぐに飽きられて殺処分される犬、多頭飼いの劣悪な環境で暮らす犬、日常的に虐待される犬などがいる一方で、いいものばかり食べさせられて糖尿病になる犬もいる。
犬には選択肢はなく、生きていくためには飼い主にすがるしかない。


昨夜は娘のフィアンセ君が腕によりをかけてムサカという地中海料理を作って、私たちの31回目の結婚記念日を娘とともに祝ってくれた。
妻と二人でコロを抱き上げて記念写真を撮ったのが生前最後の写真となった。
1時ごろになって痛みで目が覚めたようだったので、痛み止めの注射を打った。
もう二週間以上、チュールというチューブ食と、蜂蜜とヨーグルトを混ぜて薬を入れていたものと、水しか飲んでいなかったコロの体は骨と皮になっていて、皮をつまみあげると向こうに突き抜けそうになって、一度はうまくできず、刺し直したことでちょっと悲鳴を上げさせてしまった。
そのあとは痛み止めの薬のせいで眠ってくれたようだったが、すでに力尽きていたのかもしれない。
私が注射針を刺し直した時に聞いた声がコロの最後のものとなった。

痩せ細ってはしまったけれど、コロのマルチーズの白くて絹のように美しい被毛は最期までそのままでとても滑らかだった。

ありがとう、コロ

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