こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

広く浅く、ではなく広く深く。

2015年02月28日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

今日の発表、大きなテーマをどれだけコンパクトにわかりやすくプレゼンするかがポイントだった。いくつかの疾患に分けて話をすることにし、それぞれのポイントは比較的良くまとまったのだが、内容は不安なままだった。

幸い、臨床医や画像診断医とのセッションで、互いに補完しあえてそれなりにいいものになったようだ。

それぞれの疾患はそれなりに解説したが、あくまで”それなり”。やっぱり一つ一つを深く理解してはいないと感じてしまう。

こういうのって、どうなのだろう。

平たく言えば、医療講話などと言って、がんと感染症と心臓病の話をする人がいるとしたらその人はそれぞれの疾患をどれほど深く知っていようか。

今日の私の話もそんなもの。ある領域の疾患を広く浅く話したが、私はそれぞれの疾患をそれほど深くは理解していない。疾患を理解するということは、発症のメカニズムに知悉し、その病理像をそらんじ、治療法まで話すことができる。そんなところではなかろうか。

 

そのような点、まだまだ私はできていない。知識は広く浅く、ではなく広く深く。

などと、考えたのも束の間、明日の会場に移動。今度は別の臓器の疾患の解説2題。今度は今度でどちらも難症例。

一つ一つの病態を腰を落ち着けて勉強しなくてはならないのに、こういうことばかりでいいのかと思いながらも仕方ない。

列車の中で準備に努めよう。



果てしなく、広く深い 
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いろいろありすぎて、難しい

2015年02月27日 | 日々思うこと、考えること

世の中、どうしてこういろいろなことがあるのだろう。

ついこの間までうまくいっていたことが、少しのことで崩れていく。

なかなか、うまくいかない。なにがどうなって、こうこんがらがっちゃったのかなんて、すぐに分からなくなる。

 

それでもやらなければならないことは、山ほどある。淡々と、次のこと、その次のことを片付けていくしかあるまい。

でも、それらが私にはとても多くて、パンクが見えてきた。


なるようにしかならない 
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今日は木曜日

2015年02月26日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

こうして、日々過ごしていてもその日はやって来る。週末土曜日の講演と日曜日の病理解説二例と来週の学会。

週末の講演はゴールが見えてきた。でももう、今日は木曜日。

病理解説二例のうち一例は診断をつけることができたので、これもなんとかなりそうだ。でももう、今日は木曜日。

あと一例は難しい。でももう、今日は木曜日。

来週の学会の準備はまだ。データはそろっているのだが、最後のところが見えてこない。これでは論文化も覚束ない。

泣けてくるほど、がんじがらめである。

もちろん、通常業務はてんこもり
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ミニバラの剪定

2015年02月25日 | ガーデニング・菜園・花・緑

この前、妻と一緒に園芸店に行った。そこではたくさんのバラが売られていて、それぞれの説明文を読み、バラにはいろいろな種類があることをあらためて知った。自立性のものや、ツル性のもの、高く育てるものや、そうでないもの、などどいろいろだ。

昔、お袋もバラに凝っていた時があって、ずいぶん大きく育ていたことがあったのを思い出した。あの頃に比べたら、今では品種は改良され、土や肥料もいいものが出回っていて、ずいぶんと育て易くなっているに違いない。

それにしても、どのバラもに共通していたのは、ずいぶんと刈り込まれていた、すなわち剪定されていた。それをみたあと、病院の近所の公園のバラ園で、やっぱり刈り込まれていたバラをみて、プロとはここまで刈り込むのかと感心した。

さて、不肖コロ健も3年前からバラを育てている。2株500円で買い求めた安いミニバラ(『癒しの時間』2011年11月11日)だが、無事3度目の冬も乗り切ってくれたようだ。根元近くの風通しをよくしておかなくてはならないと園芸店で聞いたので、今年は思い切って多くの枝を落とした。樹形とか、花着きとか、専門的なことを考えると、ロクに勉強もしないでこういうことをやっていていいのかと、少々疑問を感じてしまうが、幸いミニバラはこれまで元気に育ってくれたので、それほど心配する必要もあるまい。

 

それよりも、これからの虫のシーズンのほうが怖い。

 

そろそろ挿し木にも挑戦しようかと
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こんな時こそ

2015年02月24日 | 日々思うこと、考えること

今日のこの記事、「今日は書けない・・・」と書き出したのだけどそれではますます貧乏神に取り憑かれてしまうと思ってやめた。

嫌なこと、辛いことばかりであっても、こんな時こそ、楽しいこと、幸せなことを心に描いていなくては、生きている意味がない。

誰かに自分が考えていることと真逆のことを言われたとしても、それは仕方ない。私はその人ではないのだから、その人の白が私にとっての黒ということはある。それに、真逆のようであっても、実は表裏一体同じことを逆から見ているだけかもしれない。真実は一つしかない。

ただ、”私にとっての”黒は、どこまで行っても黒だ。そのことは変えようがないし、変える必要もない。そしてその判断の是非は、自分を信じるしかない。

昨今、些末な人間関係が突如として大きな問題になってしまうことが多い。それはそれで是々非々で対応するとして、あまりそういうことにクヨクヨ悩むようなことはせず、もう少し大きな視点にたって物事を考えていこう。

春が足音を立てて
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薄い信号機

2015年02月23日 | 日々思うこと、考えること

昨日、散歩していたら、板というかパネルのような信号機があって驚いた。

ノーベル賞をとった青色発光ダイオードの発明のおかげで実現したものだろう。それにしてもこんなパネルのような信号機ができるとは、すごい発明なのだと改めて実感する。電力使用量は少ないから、これで、裏側に太陽光発電パネルをくっつけてしまえば完璧だ。

そのうち、町中がこの光によって満たされていくのだろうと想像すると、日本人として誇らしい気持ちになる。 これほどの発明であれば、ガラパゴス化はしないと思うのだが。風情に欠けるなどという意見もあろうが、人類数千年の暗闇の歴史からしてみたら、街灯、さらには信号機なんてほんの一昨日出現したに過ぎない。そのうち明かりのシステムも安定するだろうから、こういった違和感もそれまでの問題だろう。

 

いつのまにやら、旧式の信号がどこにも見当たらなくなっている。

日本の技術力は本当にすごい 
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犬を連れて、連れられて。

2015年02月22日 | 犬との暮らし

犬の散歩というのは、犬に連れられてしまうようではいけないので、主人たる飼い主がリードをしっかり持ってコントロールする。時間やコースもいつもと同じだと犬になめられてしまうので、いろいろと変える。とはいえ、自分が行きたいと思う場所どこへでも行けるわけでもないので、ある程度は犬による制限を受けている、すなわち連れられていることにもなる。

フラットコーテッドレトリバーのナイトを連れて海まで行った。日中、犬を連れ歩くのはいろいろと気を使う。すれ違う人に直接迷惑をかけないようにするはもとより、歩いている人を邪魔にするような歩き方をしてもいけない。それに、犬ばかりがまわりに迷惑をかけているわけではない。飼い主にしても散歩をするときにはいろいろと気を使わなくてはならないことがある。

 

鎌倉は観光地だから、訪れる人は楽しい気持ちでいっぱいだ。だから、ほとんどの人は連れ立ってニコニコしながら歩いている。そんなところで、散歩が義務であるかのようなブスっとした顔をして犬を連れ歩いていては、そんな楽しい気持ちの人に対して申し訳ない。したがって、今日のように一人で犬の散歩をしているようなときはどういう顔をしていたらいいのか密かに悩む。

とくに困るのは、若い女性のグループとすれ違ったような時で、しっぽをびゅんびゅん振りながら歩いているナイトを見て、そのうちの何人かに「あら、かわいい」などと言われるとどう対応していいのか苦慮する。

 

私がニコニコしながら歩いていれば、そのような時も、「ありがとう」と笑顔で返せるのだろう。だが、笑いながら歩こうとすると、ニコニコというよりはニヤニヤしているように自分では思えてしまい、我ながら薄気味悪い。結句、口角を上げるのがせいぜいとなってしまう。

犬に向かって話しかけながら歩くのもなんだか可笑しい。ナイトが先走ってしまうのを注意するために名前を呼ぶのなら良さそうだが(本当は犬を注意するときに名前を呼ぶのは良くない)、猫なで声ー犬なで声?ーで名前を呼びながらあるくのもどうだろう。せいぜい、歩きながらナイトの顔を見るぐらいだが、前を見ないで歩くわけにもいかない。

 

などというようなことを考えながら歩いているとしまいには顔が引きつってきてしまい、結局仏頂面に戻ってしまう。

黒犬にときどきリードを引っ張られながら、若宮大路を歩いているオッサンがそんなことを考えているなどということ、すれ違う人はだれも想像できまい。

 

もちろん、犬の散歩は楽しいものです 
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忘れてた・・・ほど、緊張してた

2015年02月21日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

今日の研究会でのプレゼン、なんとか無事終わったらしい。“らしい”というのは、自己評価ではなく、自分のプレゼンが大丈夫だったか心配して相談した人が、私に「よかったです」といってくれるので、「よかったのだろう」と勝手に自分で思っているだけのことで、本当の意味で無事終わったのかは分からない。だが、何が本当なのかも実際のところわからない。

まあ、とにかく、今朝早起きして自分の病院で行われた研究会の机出しをして、会を無事終え、次の研究会にわずか一時間のうちに移動できたというのは嬉しかった。

 

それよりなにより、驚いたことがあった。

というのは、たいてい移動中などにブログ用の写真を用意するのだが、今日はそれをしていなかった。

研究会が始まる前の写真とか、会の垂れ幕の写真とか、全部撮らないでいた。ブログのこと、まったく忘れていたのだ。

最後の演題にさしかかったところ、すなわち自分の講演が終わってしばらくしたところで、今日の写真を何も撮っていないことに気がついた。

ことほど左様に緊張し、さらにいつもどおり、壇上で集中砲火を浴びたものの、沈没というほどの状況には陥ることなく、なんとか病理解説者の役割を果たすことができたように思う。

 

終わってみると、この演者台でずいぶん頑張ったのだと思う。

それにしても、これほど緊張していたとは。

 

慌てて、写真をいろいろ撮りました 
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早くもグロッキー

2015年02月20日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

もう1週間経ってしまった。明日の研究会で二例の症例解説を行うのだが、まだ準備は半分ぐらい。

午前中に別の研究会が自分の病院であるのだが、それは同僚が演題を出してくれるというので、手伝いだけで勘弁してもらう。終わったら、急いで午後の会場に移動することになる。

3月の第1週までが今年上四半期最大のヤマ場などといっていたのだが、早くもグロッキー気味。こんなんだと、気分も落ち込んでくる。

そうとばかりも言っていられないので、春を探しながら歩いて、少しでもテンションを上げて、明日に備えよう。

霜柱はしっかりしている。やっぱり、まだまだ2月。

 

水仙は早春の花だったのだと、最近やっと知った。

朝日は力強くなって来た。

これは、夏みかんなのかなあ。

もうすぐ桃の節句。わが家もひな人形を出さないと。

 気持ちの切り替えをしっかりしないと潰されちゃう
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レトリバーの散歩

2015年02月19日 | 犬との暮らし

病院の帰り道、犬の散歩に出会うことがある。たまに、レトリバーともすれ違う。 

つい、手を出してやると、ペロっとなめてくれる。

私も時間があれば、 フラットコーテッドレトリバーのナイトの散歩に行く。たまに、レトリバー好きの人がいて、立ち止まってなでてくれたりする。

もしかしたら以前、レトリバーを飼っていたことがあるのだろうか、と思えるような人も多い。

ところがないと、立ち上がって抱きついてしまう。連れていると小さく感じるが、他の人から見たら大きく見えるだろう。30キロある。

お年寄りに急に抱きついて、倒してしまわないように気をつけなくてならない。

しっぽをぶんぶん振り回して歩くレトリバーの散歩は楽しい。

だけど、抱きつきのほかにも、道路へのとびだしとか、いろいろ気をつけないといけないことは多い。

  

コロだけの頃はこんな心配をすることになるとは思ってもみなかった 
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今日は大雪のはずだったけど

2015年02月18日 | 日々思うこと、考えること

昨日、少々頑張ってしまったので、今日は大雪になるという天気を写真で追おうと思っていたのだが、日中大雨にはなったけど、結局雪にはならず。

帰りは星空。

今日の記事は出勤時の写真だけで。

梅がどんどんほころびはじめた

 

昼から雪との予報

病院手前の空き地の水仙

 

明日はいい天気
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サラリーマン二十四節気、冬(一部春)

2015年02月17日 | 通勤・交通・旅行

着ぶくれラッシュにも慣れてくる十二月初旬から、寒くなって1月、大学生が長い冬休みに入るので真冬の電車はそれほど混雑しない。そして東京、神奈川は2月1日から数日間続く中学受験。合格者は来春からはラッシュに参戦する。2月も半ばとなれば、三寒四温で天気の移り変わりも大きくなってくる。明後日は雨水。季節の移り変わりは早い。

 

雨水とは、二十四節気の一つ。日本の季節の移り変わりを見事に表している。そして、サラリーマンのつらい通勤電車の中にも季節感はある。サラリーマン二十四節気と題して、冬から春先にかけての車内風景を重ね合わせて今風に季節を表現してみた。

 

 

立冬(冬の気配が感じられる 11月8日頃)まだ、それほど寒くないのに女子高生のマフラーが目立つようになる 

小雪(寒くなって雨が雪になる 11月23日頃)ほぼ全員の衣替えが終了して、半袖の人がいなくなる 

大雪(雪がいよいよ降りつもってくる 12月7日頃) 着膨れラッシュに体がなれてくる 

冬至(昼が一年中で一番短くなる 12月22日頃)忘年会シーズンで帰宅の電車がお互いつらくなる 

小寒(寒の入りで、寒気がましてくる 1月5日頃)おとそ気分もさめやらぬまま、仕事再開

大寒(冷気が極まって、最も寒さがつのる 1月20日頃) 大学生が冬休みに入り電車が意外と空いてくる 

立春(寒さも峠を越え、春の気配が感じられる 2月4日頃)青いバッグを背負った中学受験生が右往左往する 

雨水(陽気がよくなり、雪や氷が溶けて水になり、雪が雨に変わる 2月19日頃)花粉が飛び始め、マスク姿の人が増えはじめる 

 

 

暖かくなったら、またこの続きを
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参考;”日本の行事・暦”、”国立天文台暦用語解説”

カッコ内は本来の意味とおおよその日付。


もっとわかってあげなくては

2015年02月16日 | 生き方について考える

自分というものが他人からどう思われているか、ということは気になることだ。

できれば、いい人に思われたい。でも、それを知ることはできない。

よく考えることだけど、そういうことがけっこう気になる割に、人間というのは身勝手だ。まずは、自分の価値観に従って行動し、そのことに対して自分に都合のいいように評価されたいと願っている。ようするに、自分が正しいと思っていることは正しい。

これではあまりよい評価は得られない。

まずは周りの人たちの自分への関わり方を考え、その関わり方の中にある真意を汲み取って付き合うことをしなくてはいけない。日常生活で関わる人はほとんどが互いを必要とする人なので自分に対して悪意を持ってなどいない。そんな人が自分にしてくれることの真意は、自分にとってはとてもありがたいと思えることに違いない。

 

たしかに、自分を陥れようとする人とか、詐欺とか、ないわけではない。だが、そういう人にしても、きちんと接してなにを考えているかを考えたら、自分にとって害を及ぼす人であるということはわかる。

 

誰にとっていい人で、誰にとってわるい人なのか
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無事終了したけれど、新しい宿題が。

2015年02月15日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

今日のシンポジウム、天候にも恵まれ、目立ったトラブルもなくなんとか無事終了。

会場の撤収も滞りなく終わった。

不肖コロ健も、午前中の医療関係者向けのものと、午後の患者さんとそのご家族、関係者向けのもの二つの講演を終えることができた。一部重複があったが、合わせて1時間。久しぶりに良くしゃべった。自分の発表がイマイチだったと後悔するのはまあいいとして、それ以外は成功といえる会だった。

午前中には多くの医療関係者が参加し、午後も100人を超える方にお集まりいただいた。多くの方が病気克服へ熱意を持っていることが話をしながら感じられた。

まだ、有効な診断・治療法が確立されていない病気だが、お役に立てることがある限り、私も頑張っていこう。

そう私なりに、新たに決意した次第である。

前途は多難ですが
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明日の準備

2015年02月14日 | 日々思うこと、考えること

明日は私たちの研究グループ主催のシンポジウムということで、今日は会場の設営。

参加予定は医者と患者さんと家族を含めて100人超とのこと。

机と椅子を並べ終え、スライド投影の予行演習も万端。

あとは、自分の発表の準備。これが全く終わってない!というわけで、これから頑張ろう。


明日もいい天気になりますように 
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