こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

日本の柔道はやっぱり素晴らしかった

2018年04月30日 | スポーツ・健康・ダイエット

昨日、柔道の全日本選手権を準々決勝からテレビで観た。スポーツのテレビ観戦は好きだけど、柔道ファンというわけではない。たまたま体操の全日本個人選手権(内村選手の11連覇を19歳の谷川翔選手が阻止したということで、これまた歴史的な大会となった)を見ながらザッピングしていたらハンサムな選手(九州電力・七戸選手)に目が止まって、そのまま観戦したという程度だったのだけど、観戦してよかった。なぜならとても面白くてよかったから。オリンピック以外で柔道の試合を観たのはいつ以来だろうかと思うぐらいだったのだけど、まずは双方白の柔道着に黒帯というのがいい。あの、青い柔道着に、私はいまだに違和感を感じてしまう。

七戸龍選手

全日本柔道連盟ホームページより

そして、日本人同士の柔道”家”同士の対決というのが見応えがあった。新聞を読むとルールのおかげもあったそうだけど、一本がすごく多くて、選手がそれに応えて多くの技が繰り出され、力任せのプロレスのような柔道とは違い、素人が見てもわかるような多彩な技と技の対決となっていた。

決勝戦となった中央競馬会・原沢選手と旭化成・王子谷選手の死闘はすごかった。死力を尽くし、精魂尽き果てたという感じだったけど、二人ともそれまでの激闘の末だから仕方ない。そして、準決勝の千葉県警・加藤選手と原沢選手の対決、明大・小川選手と王子谷選手の試合もすごかった。その前の準々決勝も見応えのあるものだった。”復活”優勝した原沢選手は本当によかったし、フリーになるという背水の陣を引く今後はもっと頑張って欲しい。原沢選手と同い年で、苦杯をなめた王子谷選手にも捲土重来を期して頑張って欲しいものだ。

決勝戦 原沢選手対王子谷選手

YOMIURI ONLINEより

世界中に広がった柔道は、この先も"JUDO"として日本の”柔道”からはかけ離れたものとなって行くに違いない。そして、オリンピックで勝てなくなっても日本柔道は”柔道”の道を歩んで行くだろうと思う。やっぱり、力勝負ではなくて、互いの経験・技術をフルに発揮して技を競い合う柔道の方が観ていて面白いし、残って欲しい。昨日、観客席には随分多くの外国人がいた。柔道通、というかおそらくみなさんそれなりの柔道関係者だろうが、”日本式”柔道の素晴らしさを堪能してもらえただろうと思う。

また観よう

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どれが雑草?

2018年04月29日 | ガーデニング・菜園・花・緑

昨日は午前中大学病院で仕事をしたあと、午後研究会があった。その打ち上げまでしたので、帰りは遅くなってしまったが、今日はせっかくの休日。それも好天となれば、いつまでも寝ているわけにはいかない。7時前には起き出して、ナイトの散歩に出かけた。段葛のツツジが満開。ツツジには空気の浄化作用があるらしく、鎌倉で一番混雑する段葛にはちょうどいい。駅まで歩いたら、地元の中学校の生徒が遠征に出かけるところ。引率の先生はおやすみなしか。大変だ。

朝食を済ませたら、予定通り庭の手入れ。玄関前の小さなロックガーデンをいじろうと思って、まずは草むしりとなったのだけど、いざ抜こうと思うと、どれが抜くべき雑草でどれは違う、ということがよくわからない。雑草のいう名前の草は無いというけれど、まったくその通りで、そのような草を選んでむやみに抜くことが気がひける。


そうとばかりもいっていられないので、明日はもう少し気を入れて手入れをしよう。


ナイトにとってはどうでもいいことみたいで、一日中横でゴロゴロしていた。

明日もいい天気との予報

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”いいね”をたくさん

2018年04月28日 | 日々思うこと、考えること

大型連休が始まった!

今年は休みの並びが良く、2連休+4連休。さすがは”大型”、9日連続で休むところも多いみたいで、昨日・今日あたりから海外などへ出かける人も多く空港は混雑しているようだ。私の勤務先の病院は今日は通常営業で、いつも通りに出てきた。土曜日ということもあって、いつもの土曜日と変わらないけれど、来週の火曜・水曜の電車はガラガラだろうと期待するのがささやかながら楽しみだ。

これから、フェイスブックやインスタには多くの楽しい写真が掲載されるだろうから、自分が遠出できないからってひがんだりしないで、”いいね”をたくさん押してあげようと思う。連休の予定は何も立てていないけど、庭の手入れをしていたらあっという間に時間はすぎるだろうから、あまり心配していない。久しぶりにナイトと海に連れて行ってやるのもいい。

遊ぶことばかり考えていてもいけないので、少しは仕事もしよう。

先を見越しての準備をしようと思うけど、切羽詰まらないと馬力が出てこない。でも、こういうときこそ基礎体力をつけるとき。

ぼんやりしていると、時間はあっという間に経ってしまうから気をつけないといけない。

もちろん、ブログも毎日書こうと思うけど、”通勤時間”という”執筆時間”が無くなってなかなか筆が進まなくなるのが少し心配だ。

みなさんは?

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政治家とか大臣とかの権力とはこういうものなのか

2018年04月27日 | 生き方について考える

医者になった時、自分はずっと医者になるんだと覚悟した。もし目の前で倒れた人がいたら手を尽くさねばいけないし、病院から呼び出しがあったらいつでも駆けつけることができるようにしないといけないと。病理医にしても常に臨床からのリクエストに応えることが、病気の人への手助けになると思っている。体力的にきついときもあるけど、できる限りそうしていたい。そして、他の仕事に従事している人でも、そんな風に四六時中緊張を強いられている人がいると思っていた。なかでも、代議士とか大臣になったらずっと国のことを考え、国に命を捧げるほどの覚悟を持つのだと思っていた。政治家は選挙期間中、粉骨砕身、この身を国に捧げます、みたいなことを言ってその職に就く。一生そうしていて欲しいなんて思わないけど、 その任にあるうちは災害や有事に備えて24時間緊張しているものだろう。だから、これまた”先生、先生”と呼ばれてしかるべきだと。

でも違ったようだ。この国に尊敬できる政治家とは果たしているのだろうか?私はやったことがないのでよく分からないが、しょっちゅうゴルフをしているし、夜のおつきあいも忙しいようだ。昼間だって、文部科学大臣は公務と公務の間に公用車での送り迎え付きでオイルマッサージを受けるご身分だということらしい。少なくとも庶民感覚とはずいぶん違う。忙しくてオンオフがつけられないというのかもしれないが、医者にだって厳密な意味では線引きはない。もちろんそれでは心身を壊してしまうから、強制的に勤務時間が設けられ、オンオフをつける。でも、一人病理医もそうだし、僻地医療に従事する医者はとてもそんなこと言っていられない。これに比べると、血税をバンバン使う政治家とはずいぶんと楽な仕事に見えてしまう。日々、政治家の体たらくぶりを見聞きするにつけ、一生懸命日々悩みながら生きていることがバカバカしくなってくる。でも、これが権力というもので、それを手に入れるために選挙を戦うのか。

私の周りにも、大小様々な権力者がいる。たくさんの人がそれぞれの欲望を持って、それぞれの権力者に擦り寄り利用する。この、権力者を利用する人たちが消えない限り、政治家は国民への奉仕者ではなく、弱い国民を搾取する立場の者でしかいないことになる。私も数年前に人生が変わってしまったけれど、それは小さな権力者がそれより少し大きめの権力を持っている人を利用した結果だったのだとようやくわかった。そこへ手を差し伸べてくれた人のおかげでなんとか生き延び、いまでは、ひっそり生きているけど、その時私も対抗して権力者を探すようなことをしなくてよかったと思っている。

馬鹿正直で損しても

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おっさんの勘違いは犯罪

2018年04月26日 | 愛と女性とジェンダーと
 財務官僚のトップだの有名アイドルグループのスターが、セクハラだの強制わいせつでマスコミを賑わしている。

 どちらも、いい歳のおっさんが若い女性に対する不適切なアプローチが原因だ。自分も同じくおっさんとなって、気をつけないといけないと考えながら報道を読んでいる。

 動物の雄と雌とでは生殖適齢期が異なる。雄は比較的長い間、生殖能力が保たれる。人間でいえば男性の場合70歳過ぎていても精巣には多数の精子形成がみられる。男性の場合、妊娠させることのできる女性に出会う可能性が個体によって異なるため、ずっと生殖能力を維持し、さらに多数の精子を放出、競争させることで少しでも自分のより良い遺伝子の組みわせを残そうという機能で、そのように備えていると考えられる。一方、女性の場合は50歳前後で閉経を迎える。これは、出産、子育てに要する労力を考えると、40歳代が妊娠する限界だからこのようになる。生物共通の問題として全ての受精卵が成体となるのが困難なことがあり、これらのことに対応した生物学的適応だ。

 老若男女問わず、人は人のことをしょっちゅう好きになるが、それが恋愛の対象としてであるかというと男女で微妙に違う。大人同士の恋愛はさておき、おっさんの好きは近くにいる若い女性に対して甚だ勘違いして、セクハラとかそれ以上のことをしばしばしてしまう。生物学的にそのような衝動が生じてしまうことはやむを得ないが、現代社会ではそういった性的衝動を理性的にコントロールすることが求められる。一方、女性も人のことを好きになるし、性的活動性の高い人の中には性交渉を好んでする人もいるが、いざ恋愛対象になるかというと微妙だ。というのも女性の場合、多くは恋愛の延長上に妊娠出産がある。だから、自分の子育て云々ということまで考えると、年の差婚というのは相当な覚悟を要することとなる。恋愛観については人それぞれで様々なものがあるが、こんなところで大きくそれてはいないと考える。

 私は男なので女性の気持ちはまったくわからないが、50歳前後のおっさんが30歳近く年の離れた女性から恋愛の対象としてみられるということは余程のことがない限り「無い」と思う。様々な局面で、尊敬されたり、頼られたりすることはあっても、それはそれぞれの局面でのことであって、トータルでみたら恋愛の対象となることはないと自覚していなくてはいけない。何かのきっかけでおっさんがモテたとして、それは恋愛の対象としてではなく、”興味”の対象にしかすぎないということを常に自覚していないと、とんでもないことになってしまう。おっさんがそんなにモテるわけないのだ。

 だから、なんだかいい雰囲気だなんていうことをあたかも恋愛であるかのように勘違いして、さらにはことに及ぼうなどとしたらそれは犯罪となる。

 ちなみに、「イケメンだったらセクハラにならない」という神話も、おっさんには通用しない。

ああ、勘違い

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先生という呼び方

2018年04月25日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

病理診断科にも研修医とか学生とかが研修でまわってくる。病理はマイナーな科だから多くは1週間のローテーション。すぐに忘れてしまいそうになるけれど、一期一会、若い医学徒を大事に扱いたい。自分自身実習先のことはよく覚えている。

医学生をどう呼ぶかが難しい。研修医だったら、〇〇先生と呼べばいい。また、医学生だったら、〇〇君とか女子学生だったら〇〇さんと呼ぶ。もちろん、病理の若い先生たちも〇〇先生だ。研修医とか学生は名前を覚えるのが精一杯で、なんとか名前は呼ぶが、そのあとの呼称が難しい。研修医と学生が一緒に回っていたりすると、だれが先生(医者)なんだかわからなくなる。医師国家試験に受かってから先生なんだが、結局、面倒なので医学生も先生とつい呼んでしまう。
息子にその話をしたら、「お父さんのところは、名前で呼んでくれるなんていいほうだと思うよ。」と言ってくれた。いいのか悪いのかよくわからないが、学生なんかは名前でも呼んでもらえないらしい。名札を見えるようにしてくれていたら、最低限、名前ぐらいは呼んであげたい。私の今の職場の同僚はみんな、研修医にしても学生にしても名前を覚えるようにしているので、当たり前だと思っていたが、そうでもないところもあるようだ。

どうでもよくない

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政治家には馬耳東風

2018年04月24日 | 日本のこと、世界のこと

毎日のように報じられる政治家の不祥事。主に自民党の政治家のことがあげつらわれているが、大臣経験者が自民党に多いから自民党が目立つだけで、ほかの党でも様々なスキャンダルが過去には報じられている。政治家はみんな同じ穴のムジナだ。

昨日は、元文部大臣が、財務事務次官の”ちょっと頭がおかしいのではないか”と思えるセクハラ発言を告発した新聞記者のことを、ハニートラップであるかのように犯罪者扱いしたことが問題になった。そういうことを言うこと自体問題だけど、それよりまずいと思ったのは、それらのことに関して報じたNHKのニュース。自民党の政治家のパーティーで、それらのことに関連した発言をする総理大臣とか副総理のことが出ていた。マスコミがどんなに騒いでも、Twitterでいかに議論が戦わされようと、政治家には馬耳東風ということだろう。選挙にさえ勝ってしまえばいい、勝てば官軍。ロイターによる企業調査では現総理の総裁選3選を望む声が73%とか。パーティー会場の様子が満員に見えたのもうなづける。


それはさておき、そのパーティーの風景。参加者の姿を後ろから映していたけどほとんどが男性。「日本の政財界を動かしているのはこういう男の人たちなんだ」と見え、暗澹たる気持ちになった。男だけで政治社会を回していては、この国のジェンダー論議が進展することは難しいだろう。ついでに言えば、これらの人たちが互いに忖度して世の中を回しているということでもある。NHKもそんな意図があって流したのではないかと思えた。

男は男のコミュニティーがあって然るべきだと思う。それは女性だけのコミュニティーがあるのと同じで、同性だけで内緒話をしているところに異性が割って入ってきたら、いい気持ちはしない。個々のコミュニティーについての議論は差し控えるが、それらの多くは男性が作ってきたものであるところに問題があるのだろう。

そういう中で、政治の世界、行政の世界は、どちらも税金を使っているという意味で、男女問わず人材を集める義務がある。男のための社会の推進には男性目線しか必要ないけれど、男女共同参画社会を目指すのであれば、女性目線が必要となる。政治家の半分は女性、政治家のパーティーにいるのも半分は女性、企業の賀詞交換会でも半分は女性。それらの要件を満たさない場合は、開催してはいけない、とすればいい。

それで、100年ぐらいたったら、世の中少しは変わているんじゃないかと思う。

私も、男

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夏が楽しみ

2018年04月23日 | ガーデニング・菜園・花・緑

最高気温が昨日よりも2度以上下がるらしく、朝の空気は少しひんやりしていた。おまけに曇天。

昨日植えた花をやっと見ることができた。

雑草をむしったらはげちょろびんになってしまったところにマリーゴールドを植えた。マリーゴールドといえば、小学校の頃に理科で育てた覚えがあるが、おそらくそれ以来だろう。一年草で育てるのは簡単だそうだから、秋まで咲いてくれるだろう。

ソヨゴの植わっているフラワーポッドには色々と植わっていて、毎年増やしてきた子たちのうち、精鋭が残っている。どれも、2株から少し小さめだと5株ぐらい植えているのだけど、微妙な場所の違いで育つのは1、2株。先日パキラを植えたのだけど、スカスカだったので、ミリオンベル(カリブラコア)を植えて、少しまえに垂らそうと思っている。ペチュニアとかインパチェンスもそうだけど、花がたくさんつく種類は、茂った下が蒸れるので、気をつけなくてはいけない。

このフラワーポッドの上には近所の小鳥の餌用の台があって、そこからヒマワリの種がこぼれ落ちてくる。多分、そのヒマワリだと思うのだけど、可愛い双葉をつけてひょろひょろ伸びている草がある。ほかの植物のことを考えるとやっぱり他所に移した方がいいだろうと、移植先を考えている。

結構真剣

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休みらしい休み

2018年04月22日 | 日々思うこと、考えること

庭の雑草むしりをするつもりで、仕事のある日と同じ時間に起き出して、犬の散歩。

暑くなる前に草むしり。終わったら、大谷のエンジェルスの試合をテレビ観戦。続けて羽生結弦選手の仙台パレードを観たらその人出にびっくりした。

草むしりで抜けたところに植えるためのお花を買いに出かけたら、またその人出にびっくり。お花屋さんの広い駐車場、満車ではなかったけど、第二駐車場の随分端っこの方に駐めさせられた。それでもこの時期の花で溢れた花屋さんをたのしみながら数ポット選んでかえった。

出るときは大変な人出だった鎌倉も18時ごろには人もだいぶ減っていた。真っ暗になるまえに花を植えた。

あっという間の一日で、写真を取る暇も無かった。

またあした

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27回目の結婚記念日

2018年04月20日 | 家族のこと

昨日は、私たち夫婦の結婚記念日だった。私たちは4月に入籍して、9月に披露宴を挙げたので、結婚記念日は2度あることになるらしく少々ややこしい。色々と理由があってそんなことになったが、今となってはどうでもいいことだ。こうして夫婦円満にやっているということは、その時の選択もあながち悪くはなかったと言えるだろう。

妻へのプレゼントにと花束を買って帰った。大輪の白バラ2本と、それより少し小振りの赤いバラ7本。一応、数にはこだわってみた。

二人の人生の中で一番楽しかったのは新婚時代だ。はじめ、武蔵境、という三鷹の一駅先に住んだ。婚姻届は武蔵野市に出した。入籍した日は、お仲人さんと、互いの両親とそれぞれの親友とで都内のレストランで食事をした。私の親友二人はこのブログでもたまに顔を出す(『63点の人生』、『親友に会いに福島へ』)が、最近ではあまり会うことはない。

今はどうなったか知らないが、中央線の上りは三鷹で各駅停車が加わって少し空くが、三鷹の直前の武蔵境と三鷹の間というのが中央線の中で最も混むところで、朝の通勤時、二人で一緒に電車に乗れないこともたびたびあった。武蔵境には運送会社の寮があったらしく、そこのお兄さんたちの通勤時間が私たちと同じだった。彼らが乗るドアに並んで、妻だけ一緒に押し込んでもらうなんてことまでしていた。妻が勤めていた会社は新橋にあって、私の当時の勤め先より遠かったので、とにかく妻だけでも遅刻させないようにと先に電車に乗せたのだった。貧乏で、何かするといってもどこか遠くへ旅行に行けるというわけでもなく、吉祥寺が近かったので、休みの日には二人で自転車であたりを走り回っていた。

今でも幸せだが、あの頃は若さと可能性だけを頼りに生きていた。だから、結婚生活の中で一番幸せだったと思えるのかもしれない。

新婚時代が一番幸せだった、などといってもいろんなことを忘れてしまった。27年も前のこと忘れてしまうのは当たり前だし、思い出というのは嫌なことも忘れてしまうからいいのだから、仕方がないとはわかっているけど少し残念だ。

色々あったことも

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私のことそんなに噂しないで

2018年04月19日 | 電脳化社会

今、世間を騒がせている人の名前をネットでググると、あっという間にその経歴が出てくる。親族係累に著名な人がいたら、その人たちの名前もリンクが張られていて、どこにも逃げ隠れできないかのようだ。人間の噂好きという欲求がネットを利用してどんどん高められている。こんなことを考えていたら、筒井康隆の『おれに関する噂』という小説を思い出した。これまたネットで調べてみたら、もう40年以上前の作品だから、筒井の慧眼には驚いてしまうが、読んだ頃には”こんなことが”現実になるとは思っていなかった。

”(私コロ健の)本名+病理”で検索しただけでもそれなりの数がヒットする。これで、私が何かしでかして、そのことが一旦マスコミに取り上げられたりしたらどうしようもなくなるであろうことは想像に難くない。自分で利用しておいて、それに対して危惧するなんて自分勝手なことだが、それだけこれらのことを切り離して考えることが難しい時代になってきているということだ。

それにしてもこういう様々な記録がネット空間に永遠と残ってしまうというのは、気がかりなことだ。今は、人ごとだけど、もしこれが我が身の上のこととなったら相当辛い。今は、自分の名前を探しても、著作、講演、論文などの仕事関係のことしか出てこないのでそれほど抵抗はないが、検索するたびに自分が忘れたいと思っていることまでが書かれているのを見るなんてことになったらそんなこと2度としたくなくなる。先手を打って自分の名前をWikipediaに載せて、あることないこといいことばっかり盛った経歴を書いておくなんてことをしたらいいのかもしれないが、そんなことしている暇もない。


ずいぶん窮屈な世の中になってしまったと感じるのは、私たちの世代だけだろうか。でも、ブログだったらよくて、実名ではちょっと、というのもよくわからない感覚だ。インスタ世代の若者たちが30年後ぐらいに、この電脳化社会とどう付き合っているのかを見てみたいけれど、その頃には私の頭は相当濁っていて、そんなことどうでもよくなっているだろう。私の記憶はあやふやになっているだろうけど、ネットの中では記録は色褪せることなく永遠に鮮明に残されている。

どんどんこんがらがってくる

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おれに関する噂 (新潮文庫)
筒井康隆
新潮社

 


こんなこと小説の中だけの話と思っていたけど

2018年04月18日 | 日々思うこと、考えること

政治家とか高級官僚、医者、弁護士、一流企業のトップ、なんて人が集う秘密クラブという小説や映画はよくある。私の記憶に残っているのは小説だと川端康成の『眠れる美女』、筒井康隆は『俗物図鑑』はじめその手の小説が上手で、ほんとかよと思いながら読んでいた。映画だったらトムクルーズ主演の『アイズワイドシャット』だ。どれも地位も金もある人物が高級性産業の顧客となっている。性風俗産業というのは底無しで、あの手この手の新手法が開発されつづけている。いったんこういう世界に興味を持って嵌り込んだら抜け出すのはなかなか大変だろうと思う。

財務省の事務次官のセクハラ話を聞いて、この省のノーパンシャブシャブ以来の伝統を感じる。あれも、大蔵官僚が連れ立って接待で行っていたわけで、俺もお前もシャブシャブ仲間という感じだったのだろう。そんなノリが今でも続いているから、あんな不用意な言葉が飛び出すのではないか。


性風俗産業を一切合切封じ込めるなんてことはできないし、なくなったらいろんな意味で困る。

古来、男女の仲の機微は難しくて、なにがセクハラなのかという判断は簡単にはできない。私自身も気をつけているつもりで、うっかり変なことを言ってしまったら謝ろうと思っている。


行きの電車でここまで書いていたら、帰りの電車で、財務省の事務次官も新潟県知事も引責辞任するとのニュースを読んでびっくり。

火消しは早いに越したことはないけど、あと二つ、どうしても消すことができないでいることがある。あれは一体どうするのだろう?全部、財務省のせいにして終わらせてしまうのだろうか?

でも、他にも獣医学部のこととか日報のこととか、全く・・・。

うやむやにはできない

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アイズ ワイド シャット (字幕版)
 
 

 

俗物図鑑 (新潮文庫)
筒井 康隆
新潮社

 

眠れる美女 (新潮文庫)
川端 康成

新潮社


主婦の仕事も一緒よ

2018年04月17日 | 妻の名言

仕事がどんどん増えて泣けてきそうだ。能力の高い人なら、パッパと片付けることもできるのだろうけど、私にはもういっぱいいっぱい。職場の同僚は、”先生が人気者だからですよ”と慰めてくれる。あちこち施設を移っても私のことを覚えてくれる人がいるということはありがたいことだし、この先も私がやれることがまだ残っているということは喜ぶべきことだ。それにも限度というものがある。

というようなわけで、(例によって)妻の前でため息をついついてしまう。妻からは以前にも「ため息は周りの人にうつるから」と、気をつけるように言われているのだけど、それでもあれとこれとと考えるとつい出てしまう。

「何と何がため息の原因なの?全部言ってみなさい。」と質され、昨日見舞った病気で入院している親戚のこと、仕事がどんどん溜まって行くばかりで、いっこうにはける気配がないこと、などなど言ったら、親戚の話は後日話すとして、仕事に関しては、

「それ、主婦だって一緒よ。毎日毎日、洗濯物は溜まるばかり、来る日も来る日も食事を作って、掃除だっていくらやってもキリがない。

私なんて、その都度、ありがとうも言ってもらえないのよ。」

と、諭された。

子供二人と同居しているということもあるけれど、家事はたくさんある。どれも手を抜いたら、あっという間にゴミ屋敷になってしまう。食事もただ炒め物を出したらいいというわけではなくて、栄養バランスを考えながら作ったら半日ぐらいあっという間にすぎてしまう。子育ても加わったら、健康管理、教育指導までも抱え込む。以前に書いたこともあるけど、プロの主婦というのは、上手下手は関係なく、本当に重労働だ(「主婦の仕事は重労働」)。内容は違うけど、私の仕事のプレッシャーとなんら変わることはない。どれひとつ、手を抜けず、代わりもいない。何かの免許があるわけでもない分、モチベーションを保つのも難しい。それを維持するのは家族への愛情しかない。

ため息をついているばかりでは家事は進まない。私の仕事も一緒、ため息をついているばかりでは何も進まない。

「あなたの仕事も私の仕事と一緒で、一つ一つ、片付けていくしかないでしょう?」

結局は、そうやってなんとかやり過ごしているけど、その都度ため息をつく必要はない。妻を見習って、目の前にあるあれこれをまとめて、なんだか大きなものにしてみることなく、一つ一つのことを片付けていくしかない。

自分だけが大そうな仕事をしているわけではない。

どんな仕事も全うできたら大したもの

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大型連休までに済ませておくこと

2018年04月16日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

英文論文の査依頼があったのだけど、締め切り日をうっかり同じ日に設定してしまい、先週はとても大変だった。2本のうち1本の提出が1日遅れてしまったけど、どうにかこうにか仕上げることができたので、一昨日は仕事帰りに旧友と飲んで、昨日は妻と横浜まで出かけることができた。

このブログを備忘録にして、ToDoリストを作ることができたら毎日便利だろうけど、メールボックスと一緒で”開いたら仕事”ということで、このブログを開くのが嫌になってしまいそうなので、やめておいたほうがいいだろう。それに、私、コロ健がいつどこで何をしていようが、そんなことはどうでもいい。さて、今年の大型連休はならびがよくて、どこか遠くまで旅行したいと思っていたのだけど、残念ながら計画は未定のまま終わってしまった。そのかわり久しぶりに庭の手入れができるだろうと楽しみにしている。連休が明けると、5月は2週目に入っている。油断をしているとあっという間に6月になってしまう。そういうことから逆算すると、今月中にやっておかなくてはいけないことをいまから整理しておかなくてはいけない。

当選のことながら、スケジュール管理は自分でしているが、短期記憶力の低下のせいで、何かやらかしてしまうのではないかと最近ヒヤヒヤすることが多い。大きな学会のスケジュールぐらいは大丈夫だけど、学生や研修医の指導などになってくると不定期なのもあってすっぽかしてしまいそうになる。スマホの締め切りお知らせアプリなんかはその点役に立つ。これを開いてみると予定が2個しか書いていない。もう少し書いておいたほうがいいような気もするのだけど、今度はそうするとカレンダーアプリと違わなくなってくる。

それでも、今回はちょっと書き込むことで予定を確認して、連休までにしておかなくてはいけないことを考えてみることにする。

それにしてもいろいろある

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