こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

臨床医は病理が苦手

2010年09月30日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
臨床系でちょっと基礎系の学会で、熊本へ。
二日間の日程で、今日は発表無し。
いろいろな発表を聞いていたが、この領域への興味を持っている人は結構多いのだが、どうアプローチしてよいかわかっていないように思う。
実験をたくさんやるのは大事だが、医者で研究をするアドバンテージは、実際の患者さんを見ることができるわけで、病理だったら検体を手に取ってみることができる。そして、顕微鏡を見る。
マクロからミクロへ。今回のこの学会のテーマだ。

臨床医は、以外と病理が苦手で、病理の話はしたがらない。
それは、病理医自身もそうで、病理の診断、解釈が簡単なわけが無い。私自身、病理は苦手だ(というか、医学全般に苦手意識を感じ始めている)。
だから、もっと病理診断科に来て、一緒に勉強して欲しい。

ワークショップの基調講演

2010年09月28日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
今度の学会、”ワークショップ”で”基調講演”を行う。
それぞれ、どういう意味か考えてみると。
”ワークショップ”はWorkshop、作業場とか工房といった意味で、研究成果を発表する場として考えればよい。ワークショップと銘打つ場合は、テーマがあるので、これに沿った演題を出すことになる。
だが、私の場合は、このテーマに沿った仕事はあまりしてきてはいない。
だから、指名を受けてから今日まで”臨時”工房を開いてデータを集めてきた。
それなりの結果が出たので良かったが、そう出なかった時のことを思うとゾッとする。ひとえに周りの人の助けのおかげなのだが。
”基調講演”はKeynote address これまた、さらに重責を担うことになる。上記”ワークショップ”の”基調講演”となると、企画した先生が行うべきかと思うが、残念ながら病理医がスタッフサイド(臨床系学会のため)におらず、私に白羽の矢が立てられ、”基調講演”を行うことになった(のだと思う)。
だが、上記の通り、テーマに沿った仕事をあまりしてきていなかったので、やっぱり、指名されてからこのかた、必死になってやってきたが、難しい領域なので、付け焼き刃でどうにかなるものでもなかったようだ。なにせ、私の先輩で、とてつもなく優秀な病理学者が、20年間、コツコツやってきた領域だ。
人事を尽くして天命を待つ、というほど頑張れなかったが、私がやってきた20年間を出して、頑張るしかない。

医者は名刺を持たないもので・・・おいおい

2010年09月27日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
「医者は名刺を持たないもので」なんてことを言っていた先輩がいたが、医者だって名刺は必要だ。当然自前。
もしかして、あの先輩、昔からセコかったけど、病院が刷ってくれないからあんなこと言ってたのかな?

「医者としては」とか、なんで、ことあるごとに医者であることを強調したがるやつが多いのだろう。自分だって、とっくに糖尿病になっちまっているクセにと言いたい。

医者であることが、唯一のアイデンティティーになってしまっている人が、ことのほか多いように思う。多くの資格の中の一つにしかすぎないのにね。
昔からそのはずだったわけだけど、医者なんて特権階級ではないよ。
守銭奴が多くなって、儲かる科にどんどん人が流れて、医師不足が深刻化していることを見ても、明らかだけどね。

そういや、このまえ、後輩に「あいつ、○○(地名)で開業したみたいだよ」と言ったら、「あんなところで、開業しても、儲かりませんよ」だって。すごい反応でびっくりした。

芝刈り

2010年09月26日 | ガーデニング・菜園・花・緑

久々の休日(といっても、昨日に続きオンコール番だが・・・)。
芝刈りをした。
芝を張ってから、伸び放題だったのを1ヶ月前に刈ったら、葉の部分をだいぶ落としてしまって、少し枯れ気味だったので、枯れたところはよくはきとって、刈り残したところを含めて、そろえた。
そんなに広い範囲ではないので、これからは、こまめに刈らないと。
三男もおとなしく見物していてくれたが、芝刈り機(バリカン)に顔を寄せるのは危ないので、やめてくれ。

 


台風一過

2010年09月25日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
午前中、剖検があり、オンコール当番の私は暴風雨の中を病院へ。
術後の難解な症例だったが、担当医の協力を得てなんとか肉眼診断にはこぎつけた。このあと、組織診断があるので、もうひとやまだが・・・

さて、そんなであったが、剖検を終えて外の天気を見ると、青空。
台風が太平洋沖を猛スピードで北上していったおかげで、久しぶりの台風一過。
帰りがけには義父の墓参にも行け、夕方には犬の散歩に材木座まで。
大島まで見えて、ずいぶんとすっきりした夕焼けだった。

それにしても、50を前に、やっぱり疲れる。
土日/休日ののオンコール当番、上司と私、二人でいつまで回せることやら。

4歳の誕生日

2010年09月24日 | 犬との暮らし

うちのマルチーズのコロ。
今日で、4歳になった。
実際、我が家へ来たのは12月、クリスマスのあとで、3ヶ月になっていた。

あれから、去勢をして、引っ越しもして、子ども達もそれぞれ、高校、中学へと進学し、いろいろあった。きっと、この子にもいろいろあったのだろう。
最近では、ナイトが来てしまったし・・・

今日は君の誕生日だよ。また、いい一年になるといいね。
プレゼントは、犬用のケーキと、大きなぬいぐるみ。


大雨

2010年09月23日 | 通勤・交通・旅行
休日出勤、というか、週に2日も休みがあると病理は仕事が山積みになってしまうので、出勤。

ところが、寒冷前線が北から下がってきての大雨。
稲妻が頭の上で光って、直後に雷鳴が来たときには、死ぬかと思った。

道路は、冠水して歩ける場所は無く、靴下までずぶずぶ。
やっと病院にはたどり着いたが。

でも、忘れちゃいけない
私は頑張る。

63点の人生

2010年09月22日 | 日々思うこと、考えること
私の高校時代の親友が、海外へ出て行く。
学者で、すでにある国立大学の主任教授になっている。
行く先も、もちろん教授職ではあるものの、短期契約で今よりはずいぶん不安定な身分だ。

理由は、「まだ、学者として世界的に認められていないので、背水の陣を敷く」とのこと。限界近くまで、相当頑張っているようだが、世界のトップとはまだ水をあけられているようだ。

それに比べて、私の人生、合格点ぎりぎり(時に落第点もとってきた)、いわば、63点くらいの人生を送ってきている。
限界まで頑張ろうと思っても、論文は読み飛ばすし、一生懸命読もうと思うとかえって眠くなる。肉体的な限界とはほど遠いところで、気勢を上げたところで、仕方が無い。
悶々とする日がしばらくは続きそうだ。

居場所

2010年09月21日 | 犬との暮らし

うちの三男、フラットコーテッドレトリバーのナイト、よい居場所を見つけたようだ。
玄関前のポーチの下に置いてあるベンチ。

家の中は、マルチーズのコロ(次男)がいるので、夜寝る時しか入れず、外をうろうろしていたのだが。

結構、かっこいいよナイト君。


お墓参り

2010年09月20日 | 日々思うこと、考えること
彼岸の入り。
妻とお墓参りに行った。

よいお天気で、鎌倉霊園にはたくさんの墓参の人が来ていた。
うちのお墓は、妻が頑張って草を生やして、小さいながらも緑が目にしみる。
近くの草ぼうぼうのお墓を見ると、入っている人も、来れない人も気の毒になる。

最近は、お墓参りにいく人も減っているようだが、年に何度か故人を思い出すというのは、心が自分の幼かった頃に戻って、安らかな気持ちになる。

人生、一度は気張りたい

2010年09月19日 | 日々思うこと、考えること
これまでの人生で、守ってきたもの、というとなにが頭に浮かぶだろう。

仕事、給料、家庭、資格、そういったものしか目に入っていなかったように思う。

なんだか、しょぼい。

私の人生で、一所懸命になったことというのはほとんどない。
なにごとも、適当、そこそこ。
やれてしまうので、十分。本当のところはやれているような気がしていただけ。

もうすぐ50歳、人生も終盤戦に入る。
死ぬまで、一度も頑張らない人生というのは、どんなだろう。
人生50年のつもりで、まずはあと3年、頑張ることにする。

日が沈む前に

夫婦

2010年09月18日 | 家族のこと
私のまわり、近い人20人(もちろん大人)、をあげると、そのうち3割くらいは独身か、離婚経験あり、かだと思う。

結婚するカップルの3割は離婚する、というのだから、むべなるかな。
このあいだ、『離婚式』なんていうのがあるのを知って、びっくりした。本人達はまあ、真剣だし、みんなに見届けてもらえていいが、結婚式でスピーチだの余興をやらされた周りはいい迷惑だ。

現代社会では一夫一婦制が当然のようであるが、一昔前には一人の男性が何人かの女性を養っていた。婚外子も当然いて、これがほんとの甲斐性と言ったところだったのだろう。
何人もの女性を愛することが面倒な男性はもちろん、一人の女性を大事にして一生を送る。私を含め多くの男性は、ここに落ち着く。

結婚とかそういったものの許容範囲を広げないと、これからの社会、離婚や未婚がどんどん増えて、少子化が進行するのではないかと思う。
ときどき、一夫多妻みたいな宗教が立ち上がっているのをみると、トドと一緒で、ハーレムを作りたい男、と言うのもいるのだろうな、と考える。
逆も当然あると思うので、”お互い様”だろう。

小道

2010年09月14日 | 日々思うこと、考えること
歩くと言うことは、全身を使うことだ。
昔の人は、一日中歩いて、全身を使っていた。今の人も、まあそこそこ歩いているので、肥満以外の問題はあまり無い。
特に、都会の人は歩いているうちに出会えるような綺麗な自然も大して無いので、歩いても仕方が無いのかもしれないが、それでもやっぱり歩いた方がいいように思う。
職場の周りをうろうろして、気に入ったルートができると嬉しい。この道もそんな一つ。やや大きい公園だと、変に遠回りになったりして困るので、快適&最短のルートを探さなくてはならない。さらに最近はジョッギングランナーのマナーが悪いそうなので、そういった人の邪魔にならないようにしなくてはいけない
そんなにしょっちゅう歩く道ではないが、入り口はしっかり覚えておきたい。

一瞬の空

2010年09月13日 | 鎌倉暮らし
私の部屋のベランダからは衣張山から朝比奈までがよく見える。
この前、サッカー日本代表が予選を突破した朝、ずいぶん空が綺麗だったが、今朝もまた、綺麗な空を見ることができた。

朝晩、涼しくなってきたので、窓を開けて寝ていたのだが、いつもは5時半に起きるが、5時に目が覚めて、薄目を開けると、雲が朱~ピンク色に染まっていた。時間にして3分ほど、あまりの美しさにびっくりした。

ケータイで写真を撮ってみたが、しょぼい。でも心の中にはしっかりと美しい空の景色を焼き付けることができた・・・と思う。

それにしても、驚異的に暑かった夏ももうすぐ終わりか。

エンジョイカップ

2010年09月12日 | スポーツ・健康・ダイエット
地域のシニア向けのバスケットボールの大会。
出場資格は40歳以上。

12、3チーム集まってやるのだが、男女あわせれば30チーム近くなる(女子の方が多い)。大会は2日にわたる(今週と来週)。
私のチームは正真正銘、40歳以上のみ。とはいえ、インカレとかに出ていた人ばかりなので、すごい。腕も太いし、胸も厚い。
東医体で少々ならしていたからと言って、太刀打ちできない。

でも、そこはエンジョイカップ、少し出してもらって、ミドルシュートを1本決めて、チームも勝って、よかったよかった。来週も試合がやれる。

それにしても、体育館は蒸し風呂のようだった。