marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

彼らはいったい何者なのか:親愛なるXへ(その15)

2022-03-06 21:09:09 | #日記#手紙#小説#文学#歴史#思想・哲学#宗教

 歴史という記録が、それが言葉という文字によって残されたものではあるのだが、それを書いた記者がいて、その記者のいた時代、社会的地位、環境、あるいは突き詰めればその人の気質まで繊細に考え、更には・・・等など、詰まりは、その記録に限ってはそのように書かれているという事実だけで、事実かどうか、内容が正しいのかなどは、結局、分からないのであるというどん詰まりに行き着く。訳が分からなくならないように先に書いておけば、表題の”彼ら”とは、今まで世界に散って歴史をプロデュースして来た”黒子”が存在していると思わさざるを得ない彼らなのである。世界のベストセラーを読む時に、彼らの編集がとても何故か読みにくくさせているのではないかと気づいてくる。それは意図的なのかあるいは、神聖な文字に対してそういう編集をせざるをえなかったのか、勝手に人間の自己納得の内に落とし込めないような書き方がされているのである。神聖で、しかも誤りなき神の言葉と言われるから尚更、解釈を拒むように拒絶しているようにも思われるのである。◆長年プロテスタントの教会に行っている方に尋ねるといい。できれば、男性に。「聖書は誤りなき神の言葉とされているが、本当か。」と。長年、聖書を読まれている方は、間違っているところはありますよ、と応えるはずである。聖書が誤りないとか言っているのは、書かれた文字のことではなく(事実、間違っているところがあるのだから)、書かれて読まれた来た神の働きとその歴史的事実性、更には、信者が自らの言葉でもって、自己を理解し、しようとし続けイエスの死の意味を自分の身体と同期させて、理解しつつ生きてその意味が、分かったから、その神の言葉の働きは、間違っていなかったという結果の集積としての「誤りなき」という多くの承認の実証つきである、という意味なのである。彼らのその編集は、実に僕らが素直に読んで、違和感を感ずるその隙間から、無言で語り掛けてくる。・・・彼らは天地創造以来、世界に離散し、この国にも古代来て多く帰化していたであろうという訳なのだ。いったい彼らは誰なのか?